写真とクラシック音楽などなど・・・

シューベルト



 息子がまだ小学生だった頃、ピアノ五重奏曲「鱒」の主題をピアノ用に易しくアレンジした楽譜を持っていたので、そのメロディをピアノで弾いてみたことがあります。その楽譜ではありませんが、原曲のヴァイオリンパートは次のようになっています。



 これをハ長調に移調すると、ソ−ド−ッドミッミッド−ソ−、ソ−ッソ レッドシッラソ−。最初の2小節は主和音のドミソだけで構成されていて、そのあとは属和音に移ってレドシラソと音階を一音ずつ下がってくるだけです。とても単純なコードで簡単なメロディなのに、心躍るようで楽しいのです。シューベルトという作曲家の並はずれた能力をそこに見つけたように思いました。
 しかし同時に、あまりに脳天気すぎるとも感じました。そんなに浮かれていて大丈夫なのか、君には何の悩みもないのか、もっと真剣に物事を考えなくても良いのか・・・、そんなことでいいのか、シューベルト・・・!
 聴くたびに作曲家を叱咤激励しなければならないというのは、ご免蒙りたいものです。そんなわけで、それからしばらく、シューベルトの曲を聴くことはありませんでした。しかし、他の作曲家の曲といっしょにシューベルトの曲がCDに収録されていることもありますし、CDのボックスセットを買えばシューベルトの曲も収録されています。シューベルトの曲を少しは聴いてみるようになって、印象が変わってきたような気がしないでもありません。