中学の英語(その一)

………ここでは主として文章組み立て、即ち文法に関すること………
英語は単語と文法

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中学の英語(その一)
《T》…文型を理解しておこう
    【文型一覧@】  【文型一覧A】
    【文型活用@】  【文型活用A】  【文型活用B】  【種類と倒置】
《U》…教科書をチェックしよう
    【現在完了:分詞】  【受動態】  【従属節】  【不定詞】
《V》…準動詞
    【不定詞】  【分詞】  【動名詞】

中学の英語(その二)
《T》…教科書の単語
    【単語】【発音関係;フォニックス】
《U》…前置詞句
    【前置詞句について】【前置詞句…一年】【前置詞句…二年@】
    【前置詞句…二年A】【前置詞句…三年@】【前置詞句…三年A】

文型一覧@…赤字部分が該当


   § はじめに
   § 文型一覧 二年
      1 第1文型 S+V [主語+動詞+副詞(句)]
      2 第2文型 SVC [主語+動詞+補語 (名詞)]
      3 第2文型 SVC [主語+動詞+補語(形容詞類)]
      4 第3文型 SVO [主語+動詞(他動詞)+目的語(名詞)]
      5 第3文型 SVO [主語+動詞(他動詞)+目的語(不定詞の名詞用法)]
      6 第3文型 SVO [主語+動詞(他動詞)+目的語(動名詞=名詞相当語句)]
      7 第4文型 SVOO [主語+動詞+間接目的語+直接目的語]
      8 「勧誘文型」 
      9 「Thereis〜構文」
     10 第1文型 SV [主語+動詞+副詞(句)]
     11 第4文型 SVOO [主語+動詞+間接目的語+直接目的語]

   § 文型一覧三年
      1 第1文型 S+V [主語+動詞]
      2 第2文型 SVC [主語+動詞+補語]
      3 第2文型 SVC [主語+動詞+補語(形容詞)]
      4 第3文型 SVO [主語+動詞+目的語]
      5 第3文型 SVO [主語+動詞+目的語(名詞用法の不定詞)]
      6 第3文型 SVO [主語+動詞+目的語(不定詞)]
      7 第3文型 SVO [主語+動詞+目的語(動名詞=〜ing)]
      8 第3文型 SVO [主語+動詞+目的語(節=文章)]
      9 第3文型 SVO [主語+動詞+目的語(W:Hで始まる疑問文)]
     10 第4文型 SVOO [主語+動詞+間接目的語+直接目的語]
     11 第5文型 SVOC [主語+動詞+目的語+補語]
     12 第4文型 SVOO  [主語+動詞+間接目的語+直接目的語(不定詞)]
     13 第2文型 SVC [S(形式主語)+動詞+補語+(真主語)]
     14 勧誘文型
     15 「Thereis〜構文」
     16 第1文型 SV [主語+動詞+副詞(句)]
     17 「Here is〜構文」


§ はじめに

 2年と3年の教科書の終りのほうに「文型一覧」がでています。この「文型一覧」については授業中にそう説明されませんから、一つの読み物のような形で解説してありますので、必要なところはアンダーラインをしたり書きこみをしたりして、気楽に英語の知識を整理してください。
 授業のときに聞いたことがない用語もあると思いますが、自分の参考書や英和辞典の付録などにある文法を参考にして、その用語になれるようにしてください。ここで使っている用語は、普通の授業でだんだん使われる用語ですから、その意味をはやめにインプットしてほしいと思います。
 英語の学習では、単語についての知識、言い換えますと、単語を聞いてわかる、発音できる、意味がわかる、書ける、という能力を身につけることと、文法についての知識、言い換えますと、文章組み立てのいろいろの規則を記憶しておくこと、この二つが大事なことなんです。ここでは主として文章組み立て、即ち文法に関することを解説したものです。・・・
 私がはじめて英語を学び始めたときには、『小野圭の文法』と一口に呼ばれていた表紙の赤い小野圭二郎の文法書を手元において、一つずつインプットしていました。文法の内容は、多くのジャンルがあり、一つずつのジャンルの中に細かい多くの規則があることを考え合わせますと、英語文法の内容は実に分量が多いと言わざるをえません。ですから英語の文法を学び始めるときには、「小野圭の文法」のような文法の参考書を一冊手元に置くことがよいと思います。簡便なものとしては旺文社の「基礎力完成リート英文法」がよいでしょう。
 「文型一覧」の解説を理解しながら、「基礎力完成リート英文法」に出ている該当文法事項の説明箇所にアンダーラインをし、文法ジャンルの位置を確認してから、頭脳へインプットする方法がよいと思います。また「基礎力完成リート英文法」の利用方法も、教科書に出てくる疑問事項とか先生の説明なりターゲット・センテンスの説明の確認整理に使うようにすればよいと思います。
 学問に王道なし、と言われます。できるだけ多くの時間を、英語習得のための時間として確保し、英語の力を頭脳へインプットして頂きたいと願っています。
  平成2年7月                      下 平 好 上

§ 文型一覧二年

 教科書111頁には、二年の教科書(東京書籍 NEW HORIZON 平成元年版 )にでてくる文型一覧があります。ここでは、英語文型についての、一般的解説をします。

●基本的には英語の文型は、次の5つです。

 第1文型 SV     主語+動詞
 第2文型 SVC    主語+動詞+補語
 第3文型 SVO    主語+動詞+目的語
 第4文型 SVOO   主語+動詞+目的語+目的語
 第5文型 SVOC   主語+動詞+目的語+補語
 5文型については、辞書のふろくによくでています。チャレンジ英和では650頁から出ています。

●簡単に用語を説明します。

 S=主語 主語になれるのは、名詞および名詞相当語句です。
 V=動詞 動詞には、つぎのような種類があります。
         自動詞 完全自動詞
              不完全自動詞
         他動詞 完全他動詞
              不完全他動詞
 C=補語 補語になれるのは、名詞および名詞相当語句
               形容詞および形容詞相当語句
 O=目的語 目的語は、名詞および名詞相当語句です。
   S=subject,V=verb,C=complement,O=object

●具体的な文例にそって説明しましょう。

1 第1文型 S+V [主語+動詞+副詞(句)]

第1文型に使われる動詞は、完全自動詞といわれ、目的語(意味上では「〜を」という〜にあたる言葉)を必要としません。
主語+動詞だけで、意味は完全な文章になります。このタイプの文型を第1文型といいます。

@ I live in San Francisco.

私は住んでいます、という意味はそのままで完全な文章です。 in San Francisco は場所を表す副詞句です。句というのは、2つ以上の語が集まって1つの意味をもつものです。ここでは前置詞で始まる句ですので、前置詞句といいます。ですから前置詞で始まる副詞句ともいいます。場所を表す副詞句は、このように前置詞句が多いのです。

A Fred goes to college in San Francisco.

フレッドはかよっています。または、フレッドは行っています。と訳します。なおgoes to the college といいますと、大工さんとかPTAの方々が大学へいく場合に、この様にtheをつけますが、フレッドが本来の目的でいく場合は goes to college のようにいいます。 単語goを調べてみてください。 theは建物を意味します。 さてそこで、to collegeは前置詞で始まる前置詞句で、目的を表す副詞句であり、本来は、大学へ勉強するために行く、ということですが、普通一般には、大学へ行く、と訳します。「行っています」と訳すのは、動詞が現在形ですから、現在の習慣の意味ととらえて理解するからです。
さて次のin San Franciscoは@と同じ用法で、前置詞 in で始まる前置詞句です。場所を表して「サンフランシスコにある〜」または「サンフランシスコの〜」と訳します。
だから文型でいえば、主語+動詞(+副詞句+副詞句)となります。

B Emi stayed home yesterday.

エミは滞在していました、エミはいました、と訳します。 home は場所を表す副詞であり、yesterday は時を表す副詞です。 だから、この文は、主語+動詞 (+副詞+副詞) の構造です。 なお、副詞 (または副詞句) の順序は、方法・場所・時の順序が定型でありますから、理解しておいてください。
場所や時を表す副詞・副詞句を、早く見分けることが、文の構造をしっかりつかむ早道だといえます。

2 第2文型 SVC [主語+動詞+補語 (名詞)]

第2文型に使われる動詞は、不完全自動詞と呼ばれる動詞で、多くは be 動詞です。
一般に補語と呼ばれる語は、具体的には名詞および名詞的用法語句の場合と形容詞および形容詞的用法語句です。

@ I am a junior high school student.

主語+動詞+補語 (名詞)。 例文の 主語+動詞 では 「私は〜です」 となり、〜の部分に語を補わなければならないわけで、この例文では名詞を補語として 「私は中学生です」 の意味を表します。
a junior high school は 冠詞+形容詞+形容詞+名詞 であり、あるひとつの+年下の+程度の高い+学校となり、普通 「(ある)中学校」 と訳します。 a junior high school student 「中学生」 と訳します。 名詞語句といってもこのように長いもの 「冠詞+形容詞+形容詞+名詞+名詞」 があるので、注意しなければなりません。

A This is my brother Fred.

This is は@と同じく 主語+動詞(不完全自動詞) で、 「これは〜です」 であり、my brother Fred は補語であります。 my brother は 「私の兄」 であり、Fred は 「フレッド」 であり、両者には関係する言葉がありません。 この場合 my brother と Fred は同格関係にあるといいます。 すなわち my brother = Fred であり My brothe is Fred. または Fred is my brother. が成り立つ関係にあります。 日本語では 「これは私の兄フレッドです」 と訳します。

B Paul and Kathy are good friends of mine.

主語(複数)+動詞(不完全自動詞)+補語(名詞)
主語と動詞の関係においては、次のことに注意を要する。
数の一致では、be 動詞が使われる場合、そのSとVの一致、三単現の場合、そのSとVの一致
good friends はそのまま意味がわかるでしょう。 of mine は of という前置詞で始まる前置詞句で、ここでは good friends を形容する形容用法です。 意味は 「私の(友達のうちの)良い友達」 です。 ここの mine は、I の変化の I,my,me,mineのmineで、mineは独立所有格とよばれ、「〜のもの」 の意味をもち、具体的には 「私の友達のうちの」 という意味になります。

C Acid rain is becoming a big proglem all over the world today. 

is becoming a big proglem に目をむけますと、becom が不完全自動詞であり、現在進行形の形をとっているが、S+V+C の第2文型であります。 「酸性雨はいまや(今日では)世界中の大きな課題になっています」 という意味ですが、all を辞書で調べますと all over がでており、「〜じゅう」 の訳語がでています。 today を辞書で調べると名詞では 「今日,本日」とあり、副詞では「今日は,現在では,こんにちでは」 とでていますね。 ここでは副詞として使われておりますから注意したいものです。 all over the world は前置詞句で、その前の a big proglem という名詞句を形容しています。 だんだんと文の構造になれてください。

3 第2文型 SVC [主語+動詞+補語(形容詞類)]

ここのまとめでは、補語が形容詞の場合をのせております。

@ Jane is very tall.

tall は形容詞で、Jane is tall. なら 「ジェインは背が高い(です)」 の意味であり、very は副詞で形容詞 tall を形容して 「とても背が高い」 という一つの句です。 一つのまとまりです。

A Tokyo was very crowded.

これも@と同じタイプです。 crowded というのは、crowd という動詞の過去形や過去分詞でありますが、形容詞としても出ています。 ここでは形容詞としての使い方です。
補語として形容詞が使われるのは、もともと次のような使われ方であったと考えられます。
Tokyo was a very crowded city.
すなわち A = B の形、「東京はとても混雑した町でした」 の文を簡単にして Tokyo was very crowded. としました。 第2文型はそのように理解しましょう。

B The stars are very beautiful tonight.

この例も @ や A と同じです。 ただちょっと注意したいのは、tonight で、これは 「今夜」 という全文を修飾する副詞です。

C My Japanese friends were very kind to me.

この例も @ A B と同じです。 ただ to me がついただけです。 「私に対して」 という意味の前置詞句がついただけです。 前置詞の次の名詞は、前置詞の目的語になるので目的格にしなければなりません。 普通の名詞は格変化がありませんからよいのですが、代名詞は格変化がありますから必ず目的格にしなければなりません。 例えば、of us, with me, for me など、しばしば英文に現れる形です。 目的格にしたからといって意味の上からは特別かわった考え方をしなくてもよいのです。 前例では 「私たちの,私と一緒に,私のために」 と考えればよいわけです。

D He often gets angry.

「彼はしは゛しば腹をたてます」 get は多く他動詞として使われますが、この文のように、自動詞として使われることもあります。 チャレンジの辞書では Don't get angry with Nyanpei. 「ニャンペイのことをおこらないで」 という例がでています。
often という副詞があり、angry になる、その、ある状態に〜なるのがしばしばだ、としう意味で、「しばしば(ある状態に)なる」 というわけです。 この often は副詞で、副詞は動詞や形容詞や他の副詞や、文全体を修飾したり、時とか場所などを表したりします。 ここでは gets を修飾しています。 動詞を修飾する副詞の位置は、基本的に修飾する語の直前に置きます。 ですから often gets となります。

E It looked like a picture.

「それは絵のように見えました」 という意味です。 like a picture の like は、前置詞で like a picture は前置詞句です。 likeは 「〜のように」 という意味ですから 「絵のように」 というこの句は、「それは、みえました」 というみえた中身を補っている句なんです。

4 第3文型 SVO [主語+動詞(他動詞)+目的語(名詞)]

「〜ヲどうした」 という動詞を他動詞といいます。 動詞に 「〜ヲ」 という目的語を必要とする動詞だから、動作が 「他」 に及ぶ動詞だから、他動詞というのです。 このタイプの文型 (SVO) を第3文型といいます。 この4では、目的語が名詞の場合をまとめております。

@ I like French and history.

目的語が 名詞+名詞 になっています。 基本的には 「私はフランス語と歴史ヲ好みます」 というのだが、これは日本語向きでないので一般には 「わたしはフランス語と歴史が好きです」 と訳します。
目的語が名詞であればこのタイプであり、名詞が2つあっても3つあっても、また名詞を前置詞句で形容しておっても、名詞に形容詞や副詞があってもかまいません。 だから、I saw a very strang bird.の場合でも I saw ( a very strang bird). のように、very strang はただ a bird を形容している言葉であるととらえ、中心は I saw a bird. [私はとりをみた] であると理解する、そういうとらえかたをする必要があるんです。

A Can I come over and see you tommorrow afternoon ?

この文のように、同じ SVO の文型であっても、助動詞 can が使われたり、come と see が同格として使われたり、疑問文になっていたり、そういう変化している場合には、ちょっと解りにくいものですね。 ですから普通はじから解ろうとして読み、この文は SVO の文型だな、と気付くことが大事になります。
この文の come over は辞書で調べてみますと [(こちらへ)やってくる] とでています。 over は副詞で come の意味をはっきりさせているだけであります。 ここでは [〜やってくる] という意味ではなく、I を主語にした疑問文ですから、相手を中心とした言い方で、英語独特な言い方で 「明日の午後、お邪魔して行き会いたいのですが、いかがですか」 という意味であります。 「私は明日の午後、出掛けていって、行き会うことができますか」 というのが、直接な訳し方です。 see you は辞書で調べてみると 「君に行き会う」 ということが解ります。
こんな説明は面倒だと思うかもしれませんが、慣れてきますとだんだん解るようになりますから、我慢して理解していってほしいと思います。

5 第3文型 SVO [主語+動詞(他動詞)+目的語(不定詞の名詞用法)]

to + 動詞の原形 を不定詞といいます。 ここでの用法は 「不定詞の名詞用法」 といいます。 不定詞の名詞用法では 「〜すること」 という意味にとる用法であります。 実際には 「〜すること」 と訳さない事が多いので気をつけてください。 そのうちに慣れてきます。

@ I want to go to Kyoto.

「わたしは京都へいきたい」 といういみですが、to go は 「行くこと」 であり、want to go で 「行くことヲほっする」 であります。 to Kyoto の to は名詞の前におく前置詞で 「〜へ」 であり、「京都へ」 の意味であることは勿論です。  だから直訳では 「私は京都へ行くことをほっします」 であり、意訳(文の意味をとらえて、わかりやすい日本語に訳すこと)では、「私は京都へ行きたい」 と訳します。

A I would like to go very much.

「私はとても行きたいんです」 という意味です。 would like to 〜 は辞書で would を調べると出てきます。 「would like to do 〜,〜 したい と思う (want to do〜)→ていねいな言い方」 というわけです。 自分の辞書で調べてみてください。
直訳では 「私はとても、行くことヲしたいと思います」 であり、それではおかしいので、文の意味を考えて 「私はとても行きたいんです」 と意訳するわけです。 文型はやはり SVO の第三文型なんです。

B I like to draw the trees and fiowers in the area.

「私は、その地域の木や花を描くことを、このみます」 が直訳です。 SVOでは I が S,like が V,to draw がO,です。 the trees and flowers は動詞 draw の目的語です。
in the area は目的語 (名詞) the trees and flowers を後ろから形容している形容句です。 (前置詞で始まる前置詞句、前置詞句は場所や時を表す副詞句や、名詞を修飾する形容句として使われます)ですから 「その地域の木と花」 となります。  the trees and flowers は A and B の形で複数形をしていますが、複数形はその種類全般をあらわしますから、どんな木でもどんな花でもいいが、ともかく 「その地域の木と花」 という意味で複数形にしています。文構造と意味が解りましたか。
意訳としては「私はその地域の木や花を描くことが好きです。」ということになります。the areaの theはもともと、thatと発音されたものが theと発音されるようになったものであり、「(相手が知っている)例の、とか、あの」 の意味で訳します。 この場合は 「例の,あの,その」 と考え 「その地方」 と訳したのです。

C It soon learned to suck from the bottle.

これも第3文型で直訳では 「それは吸うことをおぼえた」 であります。 意訳とすれば、It は子豚でしたから 「子豚は瓶から(乳を)吸うことを間もなく覚えました」 らいでしょう。 learnは 「〜を習う」 というのが原義(もとの意味)ですが、「習って覚えた」 までの意味にうけとって 「覚えました」 と訳してよいと思います。 the bottleの the はここでは訳すとおかしいので訳しません。
なお、soon という副詞は動詞の直前において動詞を修飾するのが原則ですから soon learned となっております。 suckは、ここでは目的語がないから自動詞であり、詳しい辞書を調べれば 「乳を吸う」 という意味があると思います。 from the bottle は前置詞句で、場所をあらわす副詞句ですね。 意味は 「(ミルクが入っている、その)ビンから」 という意味です。

D English is very useful when people from different countries need to talk with each other.

「英語というものは、違う国からきた人々がお互いに話す必要があるとき、大変役にたちます。」
この文は形のうえからは SVC であります。 when 以下は、時をあらわす副詞節といわれるもので、節は文章を意味しますから、訳語としては 「when 以下の文章(SVO)のとき」と考えます。 when は疑問副詞、関係副詞、接続詞などにつかわれますが、ここでは接続詞として 「〜するとき、〜したとき」 のように訳し、次ぎに文章がきます。 そこで when 以下の文章ですが、この分が SVO の形をとっているのです。
動詞は need で、その前は S すなわち 主語 です。 主語は people で 「人々」,from different countriesは 「異なった国々からやってきた」 または 「異なった国々出身の」 という前置詞で始まる形容句です。 だから主語は 「異なった国々出身の人々」 は、となります。
to talk は 「話をすること」 であり、with each other は 「お互い一緒に」 という前置詞で始まる副詞句です。each other は辞書で調べますと熟語として 「互いに」 という意味であることが解ります。
ですから、need to talk with each other は 「お互いに一緒に話をすることヲ必要とする」 であり、意訳として 「お互いに話す必要がある」 と訳してよいのです。
分構造が少し複雑になってきましたが、このように考える習慣をつけてください。 では次ぎに進みます。

6 第3文型 SVO [主語+動詞(他動詞)+目的語(動名詞=名詞相当語句)]

ここで、動名詞という言葉が初めて出てきましたので、次ぎの説明をよく理解しておいてください。
動詞に −ing のつく形は、一年では進行形をつくるとき習いました。
−ing のつく形は、次ぎのように使われます。
イ 現在分詞 ・be動詞+−ing進行形をつくる
    (−ing)         be動詞が現在形であれば現在進行形
                 be動詞が過去形であれば過去進行形
         ・名詞+−ing 形容用法
                 「−している名詞」後から名詞を形容
         ・−ing+名詞  形容用法
                 「−している名詞」 前から名詞を形容
ロ 動名詞  ・名詞相当語句として、主語、目的語に使います
    (−ing)
ハ 分詞構文として      中学では使いません
※ 注意
−ing の形は、動詞の意味を持っていますから目的語をとることがよく出てきます。 「−ing」 の次ぎに名詞・名詞相当語句が続くときは、よく注意してみてください。

@ Stop talking.  (この形を命令文と言います)

「話をすることを止めなさい」 または 「はなしをやめなさい」
stop は 「〜ヲとめる」 という他動詞です。 他動詞と言うのは目的語を必要とする動詞で、「〜ヲ〜する」 という訳し方をする動詞ですね。 だからこの stop は、次ぎに目的語を必要とするのです。
talking は解説のように、イ か ロ の用法になりますから、どちらか考えるのです。 そして、ここでは stop (他動詞)に続いているから、ロ の名詞として動名詞として使われていると判断します。 それで正しいのです。
この文では主語が省略されています。You stop talking. といえば、「すみませんが、話をやめてください」 というような丁寧な言い方になります。 第3文型であることは解りますね。

A Please enjoy listening to some records.(これも命令文です)

この文の enjoy listening は @ の説明で解るように、「聴くことを楽しみなさい」 であり、意訳として 「楽しんで聴いてください」 といいます。 listening は本来、自動詞で 「耳を傾ける」 という意味であり, to some records 「なんかのレコードにたいして」 という前置詞で始まる副詞句を、つけ加えているわけです。 実際には listen to は辞書で調べてみますと熟語で出ており 「〜ヲ聴く」 という訳語で覚えていきます。
全体の意味は 「どうぞ、たのしんでレコードを聴いてください」 ということになります。
なお、listen は「聞き取るつもりで、耳をすませて聞く」という意味であり、hear は 「聞き取るつもりでなく、〜ヲ聞く」 という意味ですから頭のすみに入れておいてください。

B I finished washing the car.

「私は自動車を洗いおわりました」 washing the car のなかで the car は wash の目的語であり、「(その)車を洗うこと」 という意味ですから、直訳では、「私は(その)自動車を洗うことを終わりました」 となります。 第三文型であることを確認してください。

7 第4文型 SVOO [主語+動詞+間接目的語+直接目的語]

間接目的語は「〜に」であり、直接目的語は「〜を」という語がきます。動詞の意味を考えますと、わかりやすいと思います。この文型で使われる動詞は、授与動詞(完全他動詞の中で、目的語を二つとる動詞)といわれます。例えば、「誰々に、何々を、何々する」と考えれる動詞で、教科書にあるgive,show,tell,teach,bring,writeなどが考えられます。
間接目的語は代名詞の場合、必ず目的格の代名詞にしますから気をつけてください。

@ My father gives me some money every week.

「父は毎週私にお金をくれます」
A Please tell me your phone number.

「すみません。あなたの電話番号を私に教えてください」

B Her mother showed her a baby bottle.

「母親は娘に赤ちゃん用のミルクボトルを出してあげました」

8 「勧誘文型」 

@ Let's play "What Am I ?"

「『私は誰でしたよう』をしましょう」
「Let's〜」は、「〜しましょう」という勧誘:誘いの文型ですね。問題はないでしょう。

9 「Thereis〜構文」

「There is 〜構文」では、「〜があります:〜がおります」と訳します。「Thereis〜構文」で、場所を明示する場合は、副詞や前置詞句を使って、場所をあらわします。

@ There is a marine park near her house.

「彼女の家の近くに、海洋公園があります」

A There are a lot of interesting animals there.

「そこには、面白い動物が沢山おります」

B Ther were new buildings all over the city.

「町中いたるところに新しいビルが建っていました」

10 第1文型 SV [主語+動詞+副詞(句)]

@ My book is on the table.

「私の本はテーブルにあります」

A I was in Tokyo last year.

「私は去年は東京にいました」

B My parents and sisters were there ,too.

「両親と姉たちもそこにいたのです」

11 第4文型 SVOO [主語+動詞+間接目的語+直接目的語]

@Now here is an easy question.

「「さて、ここにやさしい問題があります」
nowは、今および今からの意味に使います。ですから、日本語に訳すときには、「今」の場合と、今から〜の意味で「さて、(こんどは)」の場合があります。言い方については、辞書の訳語や文例訳などを参考にしていきます。

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