[肯定文と否定文の二種類]
@ 肯定文
A 否定文
・ 否定を表わす語句
a否定を表わす語句 no,not,scarecely,hardly,nothing,anything but
cannot too,など
b部分否定を表わす語句 not all,not every,not always,not necessary,
neither nor,など
c二重否定を表わす語句 no not,never without,hardly butなど
(2:疑問文)
@ 一般疑問文
abe動詞を持つ文 (主語の格、数;時制に一致)
b一般動詞を持つ文 (主語の格、数;時制に一致)
A 特殊疑問文 [W;Hに始まる疑問文]
B 選択疑問文 [or を使った疑問文]
・ 間接疑問文 Do you know where he was born?
Who do you remember he is?
・ 否定の疑問文 Won't you (= Will you not) come with me ?
附加疑問文 This is margarine, is't it ?
Isn't this margarine, is it ?
(3:命令文)
[Bare Infinitiveを使う]
@ 普通命令文 Be kind to others.
Do as you like.Excuse me for coming late.
A 否定命令文 Don't be noisy ! Don't laugh at my plan.
B 指示命令文 Fill the blanks with suitable words.
・ 命令文の時制 [時制上からは現在だが、未来の命令を表わすこともある]
Go atonce.(現在) Come tomorrow. (未来)
・ 命令文と話法転換 [直接話法と間接話法]
He said to me,“ Wait here till I return.”
He told (asked;ordered) me to wait till he returned.
He said,“ Please quiet,boys.”
He asked the boys to be quiet.
(4:感嘆文)
・ 感嘆文の形式(文型)は、形容詞;副詞を用いる。次の五つの型がある。
@ What +(不定冠詞)+ 形容詞 +名詞 + S + V !
A How + 形容詞 +(不定冠詞)+名詞 + S + V !
B How + 形容詞 + S + V !
C How + 副詞 + S + V !
D How + S + V !
[構造の上から見た文の種類]
(1:単文)
・ 主部 + 述部
・ 独立不定詞と独立分詞構文(五つの文型を構成する要素ではないが、全文を
修飾する副詞句となるものに、独立不定詞と独立分詞構文の二つがある。
To tell you the truth, he is not so honest.
(実をいえば、彼はそんなに正直ではない)
[ If I tell you the truth ]
Walking along the Ginza, I met your father.
(銀座を歩いていたら、君のお父さんに会った)
[While I was walking the Ginza]
The sun having set, we went home.
(太陽が没してしまったので、私たちは家へ帰った)
[As the sun had set ]
重文や複文を単文に変える方法の一つとして、これらの独立不定詞や独立
分詞構文が用いられる。
(2:重文)
[二つ以上の単文が対等接続詞で連結されて一つの文をなすものをいう]
・ 単文(独立節)+対等接続詞+単文(独立節)
対等接続詞には次のようなものがある。
and,but,or,nor,so,for,therefore,andthen,yet,both and,notonly
but(also),either or,neither nor
I am a boy, and you are a girl.
・ 対等接続詞でつながれた前後の文を、独立節または対等節と言う。
(3:複文)
[主語・目的語には名詞節か形容詞節が従属するか;動詞を修飾するために
副詞節が従属する場合]
・ 複文では、名詞節・形容詞節・副詞節が主節に従属するので、従属節という。
・ 従属節を導くために、関係代名詞・関係副詞・従属接続詞が使われる。
従属接続詞は、複文では重要な役割を受け持ち、「目的・原因・結果・条件
・ 理由」などを表わす。
※対等接続詞の中にも従属接続詞と紛らわしいものがあるから注意する。
対等接続詞は語と語;句と句;語または句と節を軽重の区別なく対等な関
係で連結する。だから、節と節とを連結するときにはお互いの節が他の節
の内容に影響を与えない。
従属接続詞は必ず節と節とを連結し、一つの節が他の節に影響し、従って
主節と従属節との区別が生ずる。
ここで注意すべきことは、従属節の中に省略があるときの訳し方である。
I like you better than he.
I like you better than him.
I like you better than he [does(=likes you)].
I like you better than [I like] him.
私は彼[が君を好いている]以上に君がすきだ。
=私のほうが彼よりも君を好む。
私は彼[が好きである]以上に君がすきだ。
=私は彼よりも君の方を好む。
@ (複文)形容詞節をもつS+V
Jack who built that house died last month.
その家を建てたジャックは先月死にました。
A (複文)S+副詞節をもつV
He worked harder that he might earn more money.
彼はもっとお金を儲けようと更によく働きました。
・副詞節は目的を表わしている。
(2:第二文型の複文)
@ (複文)名詞節+V+C
When he will come is not known.
彼がいつ来るかということは知れていません。
・この型は文としては成立するが、実際問題としては itという形式主語を使っ
て次の形式でいうのが普通である。
A (複文)It is+C+接続詞に導かれた節(=It)
It is natural that you shoud say so.
君がそういうのは当然です。
・この型では判断や感情(当然・正邪・意外・必然・驚きなど)を表わすものが
あり、その場合には従属節中に助動詞 shouldを用いる。たとえ shouldを用
いても、別に過去を表わしてはいないから、この点注意すべきである。
B (複文)形容詞を伴うS+V+C
The fact that he is honest is not deniable.
彼が正直であるという事実は否認できません。
C (単文)It is+C+ to-Infinitive(=It)
It is pleasant to go on a hike on a warm day in spring.
春の暖かい日にハイキングに行くのは愉快です。
・この型では to-Infinitiveは真主語だから to-Infinitiveは名詞句である。
D (単文)It is+C+for 〜+to-Infinitive(=It)
It is necessary for you to go there now.
あなたにとっては今そこに行く必要があります。
E (単文)S+V+C+to-Infinitive
This water is good to drink.
この水は飲むのによい。
・この型の to-Infinitiveは必ず他動詞であり、Sはその目的語となり、またC
は必ず形容詞であって、to-Infinitiveはそれに対して副詞のような働きをす
る。for+〜はあることもあり、ないこともある。
(3:第三文型の複文)
@ (複文)形容詞節を伴うS+V+O
The village where he spent his boyhood was destroyed by the resent
typhoon.
彼が少年時代を送った村は最近の台風でめちゃめちゃになった。
A (複文)S+副詞節を伴うV+O
He was cutting trees when I asked him the way.
私が彼に道を尋ねたとき彼は木を伐っていました。
B (複文)S+V+形容詞節を伴うO
Millet painted a famous picture which is called the“Angelus.”
ミレーは「晩鐘」と呼ばれる有名な絵をかきました。
(4:第四文型の複文)
@ (複文)形容詞節を伴うS+V+IO+DO
A novel which is interesting gives us pleasure.
面白い小説は私たちに親しみを与える。
・この文など[An interesting novel gives us pleasure.]と言うほうが遥かに
よい。
A (複文)S+副詞節を伴うV+IO+DO
I asked him how to do it when we met yesterday.
私たちが昨日会ったとき、私は彼にそれをどうするのかと尋ねました。
B (複文)S+V+形容詞節を伴うIO+DO
I wrote him an answer, who had sent me a letter a few days before.
私は数日前に私に手紙をくれた人に、返事を出しました。
・このようにDOが短く、しかもIOの修飾語が長いときには語順を転倒するの
が普通である。その際、DOの次に commaを打たねばならない。
C (複文)S+V+IO+形容詞節を伴うDO
I handed him a tin box in which I had some chocolates.
私は数個のチョコレートを入れておいた罐を彼に手渡した。
(5:第五文型の複文)
@ (複文)S+V+形容詞節を伴うO+C
We let him go,who wanted to [go].
私たちは行きたがった彼を行かせました。
A (複文)S+V+O+C+副詞節
We had him go so that he might speak for us.
私たちは彼が私たちの代わりに発言してくれるように彼を行かせた。(目的)
B (複文)副詞節+S+V+O+C
If you read this book, you will surely find it interesting.
もし君がこの本を読むなら、きっと面白いと思うにちがいない。
[倒置]
(A:一定の法則に従うもの)
1 疑問文
Is this a knife ?
Does he play tennis ?
Can he swim ?
Have you ever seen a lion ?
Was it painted by Millet ?
What are you doing ?
Who painted it ?
2 命令文
Look at this picture. 普通の命令
Please speak more slowly. 依頼;丁寧な要求
Be loved rather than honored. 受動態の命令
Do tell me why you went there alone.語勢を強める
Let me see it. 間接命令には letを用いる
Don't tell a lie. Don't be silly. 否定命令
3 感嘆文
What a beautiful flower it is !
How beautiful this flower is !
4 祈願文 祈願や希望を表わす助動詞の mayを主語の前に置くが、通例それを省
略する。
[May]Heaven help us ! May you succeed !
[May]God bless you !
5 直接話法で引用文を導くとき
“ What have you been doing,”asked his mother.
“ O Mamma !”said Ned,“ I have been playing baseball.”
・ただし最近は上例のように前後に引用文がある場合でも Ned saidのように
S+V の形を用いることが多い。勿論、前に引用文が無くて後にある場合は
He said,“ I am Ned.”のように S+V の形 をとらなくてはならない。
6 Thereや Hereで文を導く場合
・このような there や here を誘導副詞と言い、there は通例訳さない。
There is a big tree by the gate.
門のそばに大きな木がある。
There once lived in England a noble man who was named Walter Raleigh
かつて英国にウォルター・ローリーという名の気高い人が住んでしました。
Here comes Tom ! ほら、トムがやって来るよ。
ただし、主語が代名詞の場合は Here he comes.のようにS+Vの順になる。
これは He comes here.の倒置で文全体を強調している。
There can be something to tell you.
あなたにお話しすべきことがある筈です。
7 副詞 quite の次に形容詞のついた単数普通名詞がくる場合
He is quite a good man…… .
彼は…… のように全くよい人です。[a quite good man]とは言わない。
これは a very good man の強勢用法である。
8 副詞 so の次に形容詞のついた単数普通名詞がくる場合
He is so good a man as…….
彼は…… するほどよい人です。a very good man の強勢用法である。
9 形容し such と単数普通名詞を組み合わせる場合
He is such a kind man as…… .
彼は…… のような親切な人です。a very kind man の強勢用法である。
ただし複数名詞がくると、They are such kind man as. のようになる。
10 something,anything,everything,nothingを直接修飾する形容詞はそれらの語
の後ろに置く。
There is something beautiful in it.
11 接続詞 so, then などの次では強勢のため V+S の順をとることが多い。
He wen tthere, and so did I.
彼はそこへ行った。私もそうだ。
He is fond of baseball. So do I.
彼は野球が好きです。私もそうです。
Then came a heavy rain. それから大雨が降った。
12 否定を表わす語句の次でも V+S の順をとることが多い。[主として強勢
を表わすことになる]
[Are you ] Tired ? Not [am ] I.
They had a few guests. Nor were we without guests.
彼には来客がいくらかあった。私たちも来客が無いでもなかった。
(B:一定の法則によらないもの)
[これは主として筆者の気持ちの上や語調をよくするために倒置されたりする
もので、たいていの場合に強勢のためである]
1 副詞句を文頭に出した場合[ただし、必ず倒置するとは限らない]
With the help of electricity, can you (= you can ) talk to or hear your
friends far away.
電気の助けを得て、諸君は遠くにいる友人に話しかけたり友人の言うことを
聞いたりすることができる。
2 補語が動詞に先だつもの
・簡単な疑問文
Who is that boy?
What is that ?
・感嘆文
How beautiful that flower is !
Beautiful are the flowers that bloom in this garden !
この庭に咲く花の美しいこと (強意の感嘆文)
3 目的語が動詞に先だつもの
・Whom are you looking for ?
疑問詞をもつ目的語は必然的に動詞に先だつ。
・This is a book (which) I bought yesterday.
このように関係代名詞の目的格も動詞に先だって用いられ、場合によっては
省略されることがある。
4 格言、諺などにおける倒置[主として語調と強勢のために倒置せられる]
・After rain comes fair weather. [雨降って地固まる]
・In (comes) at one ear and out (goes) at the other.[馬耳東風]
5 The more…, The more…. のような文では、後の節(すなわち主節)で、
V+S の順をとることがある。
・The more he got, the more wanted he.[儲ければ儲けるほど欲しくなる]
・The higher you climb, the cooler will it become.
[高く登れば登るほど寒くなるでしょう]
6 仮定法で if を省略すると、V+S の順になる。
・Were I (If I were) good at painting, I would go to France to study it.
・Had I (If I had) money enough, I would buy that dictionary.
7 詩における倒置
詩 (poem)は普通、韻 (rhyme)を踏んで作られるものであるが、語には一定の
アクセントがあって自分勝手にそのアクセントを変えることはできない。それ
で、必要な語を用いるときに意味が誤らない範囲で韻を踏ませるために語を倒
置することがある。
8 散文における倒置
《仮定法における倒置》
A 仮定法は「不確実なこと」「事実に反する仮定」または「願望」を述べる方法で これに慣れることは極めて大切である。
仮定法には次のようなものがある。
1 仮定法現在 (Subjunctive Present)
[今日では直説法で代用する。次の例文の括弧の中は直説法である]
shall
If + S +原形 ,S+ will +原形
can
may
・If he study (= studies) a little harder, he will succeed.
彼がもう少し勉強すれば、彼は成功するでしょう。
・If it rain (= rains) tomorrow, I shall not start.
もし明日雨が降れば、私は出発しないでしょう。
・I don't know weather it be (= is) true or not.
私はそれが事実かどうか知りません。
2 仮定法現在完了 (Subjunctive Present Perfect)
[今日では直説法現在完了で代用する]
shall
If + S +現在完了動詞 , S+ will +原形
can
may
・I doubt if he have (=has) arrived yet.
彼がもう着いたかどうか疑わしい。
3 仮定法過去 (Subjunctive Past)
これは「現在の事実に反する仮定」を表わす。Be は常にwere を用いる。
should
If + S +過去動詞 , S+ would +原形
could
might
・If I were rich, I would buy that house.
もし私が金持ちなら、あの家を買うのだが。
・If he were here,he might explain this.
もし彼がここにおれば、これを説明するかもしれないのだが。
・If I had money enough, I would buy a camera.
もし私が今お金を充分持っていたら、写真機を買うのだが。
4 仮定法過去完了 (Subjunctive PastPerfect)
「過去の事実に反する仮定」を表わす。
should
If + S +過去完了動詞 , S+ would + have+過去分詞
could
might
・If I had been you, I would have done so.
もし私が君であったなら、そうしたであろう。
・If I had seen him,he might have run away.
もし私が彼を見たとしたら、彼は逃げたかもしれない。
5 仮定法未来 (Subjunctive Future)
should
If + S + should +原形 , S+ would +原形
were to could
might
・If I should fail,what should I do?
万一私が失敗でもしたら、私はどうしたらいいでしょう。
・If anybody should come, say I am out.
万一誰かがきたら、私は外出していると言いなさい。
B 仮定法のうち次の用法には特に注意を要する。
1 If が省略される場合には、倒置されて強意を表わす。
・Were I rich (= If I were rich), I would buy that house.
・Had I money enough (= If I had money enough), I would buy a camera.
・Had I seen him (= If I had seen him) I would have done so.
2 かないがたい願望を表わす。
・I wish I were a bird !
鳥であればいいがなァ!
・I wish he could speak English well.
彼が英語をじょうずに話すことができればよいがなァ!
3 As if…;As though… 「あたかも…… のように」
・He speaks English as if he were an Englishman.
彼はあたかも英人のように英語を話す。
・The boy looks as if he had heard nothing.
彼はあたかも何も聞かなかったかのような顔つきをしている。
4 But for… 「…なかりせば」 (= without)(仮定法過去)
・But for (= Without) your help, I should have failed.
君の助けがなかったら、私は失敗していたでしょう。
・But for (= Without) my poverty, I would go to America.
私が貧乏でなければ、アメリカに行くのだが。
5 If it were not for… 「もし… がなければ」(仮定法過去)
Were it not for…