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 道央圏にある石狩低地帯の一角で、苫小牧から太平洋に至る一帯を勇払原野と呼んでいます。

 勇払原野はかつて釧路湿原、サロベツ原野とともに北海道の三大原野と云われていました。約3万6千haの原野を構成する湿原の面積は、過去50年間で著しく減少しているものの、残された自然環境は、ラムサール条約登録湿地であるウトナイ湖を含み、水鳥や草原性鳥類、絶滅のおそれのある鳥類の生息地として重要な役割を果たしています。






 勇払原野は台地、砂丘、湿原、湖沼と複雑な環境を持ち、先住のアイヌ民族により川を利用した太平洋側と日本海側を結ぶ交通の要衝として、またサケやシカ等の資源に恵まれた土地として、自然と共存した文化がありました。勇払原野の開拓は江戸時代後期からで、農業開拓は湿地と霧、火山灰土に阻まれ、あまり進展しませんでした。

 その後1960年代からの高度成長期に、空港に近く海にも面した広大な平地として目をつけられ、第三次全国総合開発計画の一環として国内有数規模の重化学工業地帯を目指した、苫小牧東部開発計画がスタートしました。しかしその後オイルショック等の社会情勢の変化により、当初計画の1万700haの土地の多くが未利用地域として残され、また農地として開拓された場所が放置され原野化し、結果として鳥類の良好な生息地となっています。



                   勇払原野保全構想の対象範囲



勇払原野の土地利用状況の変遷



勇払原野とは?
勇払原野の野鳥
勇払原野保全構想


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