城館日記

2001年

11月

29日 木曜日

午後7時45分 退化?

 HTML のエレメントは DTD と言う形で定義されています。これは、HTMLSGML アプリケーションであるところから来ています。SGML の発展系である XML にもこの DTD は引き継がれているのですが、以下の説明のように、いくつか機能が削られているようです。

 SGMLDTD におけるコメントは、<! で始まり > で終わるマーク宣言の中で、-- で挟まれた範囲です。この仕様のおかげで、次のように属性の定義の中でもコメントによって補足がしやすくなっています。

<!ATTLIST BASEFONT
  id          ID             #IMPLIED  -- document-wide unique id --
  size        CDATA          #REQUIRED -- base font size for FONT elements --
  color       %Color;        #IMPLIED  -- text color --
  face        CDATA          #IMPLIED  -- comma-separated list of font names --
  >

 ところが、XML の場合は HTML と同じ形式になってしまいました。属性の説明がしにくく、不便な思いをしています。

 順番は関係無しに、同時に存在できるエレメントの場合は & で繋ぎます。A&B とあれば、A B か B A が有効になります。HTML 4.01 Transitional の DTD には、次のような使われ方があります。

<!ELEMENT FRAMESET - - ((FRAMESET|FRAME)+ & NOFRAMES?) -- window subdivision-->

 これは、FRAMESET エレメントを定義しています。最後の、-- で挟まれた部分はコメントです。この場合は、開始タグも終了タグも省略禁止で、FRAMESET エレメントか FRAME エレメントが1回以上繰り返すもののセットと、NOFRAMES エレメントを多くて1回含むことが出来るという意味になります。

 他にもあるようですが、それはまたの機会に。
 なお、HTML鳩丸倶楽部マニアックな文法論議を参考にさせていただきました。SGML 以外もお勧めです。

HTML鳩丸倶楽部

午前3時32分 今更ですが獅子座流星群

 色々作業してて日記を書くのを忘れてました。一段楽したので久しぶりに書きます。

 既に10日ほど前のことになってしまいますが、噂の獅子座流星群を見ることが出来ました。予想以上で、久しぶりに感動しました。とにかく、ものすごかったです。

 19日午前0時ごろから情報収集。インターネットをフル活用して、輻射点(流星の中心)の位置・天気・獅子座の探し方・過去の情報・今回の予想・ストリーミングによる中継などなど。さまざまな情報をかき集めていました。

 午前1時ごろから観測開始。観測と言ってもほとんど見上げてるだけす。本格的に観測している人は、方角・長さ・時間・明るさなどを記録するようですけど、そこまでやろうとは全然思わなかったんです。単に数百年ぶりといわれる大イベントを見たかっただけなので・・・。

 1時30分ごろ。次第に量が増え出しました。10分も見上げていれば確実に見ることが出来る量です。以前ペルセウス座流星群を見ましたが、この時点でそれを遥かに上回る量です。しかも、まだピークではないのです。

 1時40分ごろ。そろそろピークが近くなり始めました。1分間で数回見える量です。中には非常に明るい、火球と言うものも混じり始めています。煙のように見える、流星痕を残すものもかなり多くなりました。ほとんどのものはジェット気流によって数秒で消えてしまいますが、中には5分以上残るものもありました。ストリーミングによるオーストラリアからの中継では、10分以上残ったと言うものが観測されています。

 2時30分ごろ。ピーク直前です。次々に流星が降り注ぎ、時には複数が同時に飛びすぎます。しばらくすると、なんと雲が・・・・。これからだと言うのに、ピークと予想される4時には完全に雲で覆われてしまいました。20分ほど粘ってみましたが、ますます曇るばかりで、一旦観測は中止しました。この時点で34個です。

 3時ごろ。ストリーミング中継では、まさに星が降り注いでいました。非常に盛り上がっているようで、歓声が何度も聞こえます。直接自分の目で見ることが出来ないのが残念です。

 4時過ぎ。さすがに寝ないわけには行かなくなったので終了です。最後に10分だけ見上げてたら、雲の隙間から2回だけ見えました。合計36個となりました。

 最後に、獅子座流星群輻射点の探し方を。次回まで忘れそうですが・・・。

 まずは基礎知識。オリオン座を見つけましょう。流星群の時期だと、ほぼ真南になります。特徴的な星の並びをしているので、探すのはさほど難しくはないでしょう。
 オリオン座の2つの星には名前がつけられています。オリオンの右肩にあるのがベテルギウス、左ひざにあるのがリゲルです。この2つの星の中間付近には、有名な3つ星があります。この3つの並びをそのまま東に伸ばしていくと、やがて非常に明るい星に行き着きます。全天で最も明るいと言われる、大犬座のシリウスです。また、オリオン座の右肩と左肩の星を結び、再び東に伸ばします。今度も明るい星に行き着きます。こちらは子犬座のプロキオンです。ベテルギウス・シリウス・プロキオンの3つを結んでできる三角形が、冬の大三角形です。

 さて、冬の大三角形が見つけられるようになれば、輻射点の方向を知るのは難しくありません。プロキオンを先端とする矢印に見立てて見ましょう。その矢印の先に獅子座流星群の輻射点があります。この矢印に向かいあるように、獅子座の頭に当たる星が半円形のカーブを描いています。この中心よりやや奥が輻射点です。


16日 金曜日

午前4時16分 XML

 所有書籍リストに、コンピュータ関係の本のリストを付け加える作業をしています。 デザインのほうはどうしたと言う声が聞こえそうですが、これもデザイン変更の一環です。 思い切って重いテーブルを作り直してしまおうと思っているのです。これは以前からやりたかったことなのですが、ついでに XML で定義しなおして、実際に表示するのは変換したものにします。 この方法なら構造の変更は容易ですし、再利用もしやすくなります。所有数を手作業で数える必要もなくなります。

 こんな時間にこの日記を書いてるのは、ついさっきまで作業をしていたためです。まだ理解できていないためか、散々エラーに悩みました。 こういうことはどうもはまってしまう性格のようで、気がつけば真夜中どころか明け方近くだったことは少なくありません。 うまくいったときの喜びを知ってしまったので、ついつい一気にやってしまいます。これって駄目な性格なんでしょうか・・・。


14日 水曜日

午前3時53分 最近の若いやつ

 「最近の若いやつは」という有名なフレーズがありますが、20代も半ばとなると、使いたくなるようなことが多くなります。

 で、今気になっているのは、年上に対しての言葉づかいです。相手が自分より年上でもタメ口で話すことが多いように感じられます。 少なくとも私は年上に対しては敬意を表します。どんなに駄目な人物であっても、自分の知らない過去の時代を知っています。 単なる知識ではなく、体験を伴っていることは大きな意味を持っていると考えているのです。知識ではなく記憶と言ったほうがいいでしょう。 過去の人々が行ってきたことの上に現在の自分たちの生活があるのですから、 年長者をないがしろにすることは過去をないがしろにすることであり、しいては現在を否定することにも繋がるような気がするのです。

 若者よ、年長者にタメ口は控えよう。逆の立場になればわかるはず。

 今回、なんかオヤジ臭い・・・。

午前2時49分

 ひとまずデザインを変更してみましたが、ロゴが浮いてしまいました。画像ファイルなので、簡単には変更できません。 なんだかくすんで見えます。また、俗にブラウザ安全色やWebセーフカラーと呼ばれる、216色の中から色を選ぶようにしたのですが、 このページの日記部分の色がなかなか決まりません。安全色だけでやるには無理があるようです。ウェブデザインは難しいです。


9日 金曜日

午後6時57分 甘えると言うこと

 このごろは例外も多いですが、子供が親に甘えることは当たり前のことです。ペットも飼い主に甘えます。

 甘えると言う行動は、生き物の本能の1つなのではないでしょうか。甘えることは言わば媚びを売ることであり、 自分より強い立場のものに守ってもらおうとすることではないか。親に甘える子供を見かけたとき、ふとそんな考えが浮かびました。

 猿は互いに毛づくろいをしますが、相手の機嫌を取ると言う意味があったと記憶しています。即ち、 「自分はあなたにとって価値がありますよ。だから守ってください。」と伝えることであるわけです。 自然界では力があるほど生き残れるのが当然です。弱いものは強いものに守ってもらう必要があるのです。 生き残ることが最も重要な本能であることから、守ってもらうことも本能の1部であり、甘えることも同じなのではないでしょうか。

 人間は高い知能を獲得するほどの進化をした存在であるとされていますが、どんなに進化をしても、生存本能は常に残るでしょう。 もしなくなったとしたら、それは肉体を離れたときであり、精神面でのすさまじい進化の果てになるのかもしれません。

午後6時39分 仕様と実装

 NN6 でこのコンテンツを見ると、右側が階段状になっていました。 実装ミスだと思ってたのですが、逆に正しいことを先日知りました。幅いっぱいの表示になるように、 次のようにスタイルを定義していたのですが、とんでもない間違いだったわけです。

width:100%;

 width プロパティの値をパーセントで指定するときの基準は、親となるブロックエレメント(この場合はdiv)の、 外側の幅です。これを、パディング(内側の余白)を除いた内側の幅と勘違いしていたため、 はみ出した部分が階段状になってしまったわけです。

 初期値は内側の幅と同じなので、指定しないことではみ出さなくなりました。今回は使用を確認することの大切さと、 実装のいいかげんさを知ることが出来ました。

午後6時21分 リニューアル

 イリューム伯爵城館は数年の歴史がありますが、開設当初から基本的にはデザインは同じでした。しかし、それもまもなく終わりです。 半ば伝統のように使っていた壁紙や、フレームの3分割も消える予定です。

 第1段階としてページごとの構成を論理的なものにしました。ナビゲーション・本文・フッタの3つにブロック分けをし、 CSS によってそれぞれ別のスタイル定義をしてあります。 こうすることで見た目ではなく意味で扱えるようになり、デザインも少しはしやすくなるのではないかと思ったのです。

 予断ですが、一応それなりに多くのファイルがあるため、全てを手作業で変更することは厳しいです。そこで、 秀丸エディタのマクロ機能を使用しました。変更処理をパターン化し、1回の実行による処理で変換できるようにしました。 かなり効率が良くなったのとともに、ファイルごとの微妙な違い(改行やインデント)を統一することにもなりました。

 話を戻します。
 第2段階では、デザイン面でのリニューアルを行う予定です。 フレームは左右2分割とし従来解説を表示していた左下はサイトマップで代用することにしました。 思い切ってフレームを廃止してしまっても良かったのですが、残して欲しいと言う意見もありましたので。 私自身があればあったで便利だと考えていることも、フレームを廃止しない理由のひとつです。もちろん、 今までどおりフレーム無しでも大丈夫です。

 すでに実行済みですが、IE5NN6 以上限定でメニューフレームを思い切り違うデザインにしてみました。ご覧になった方はわかると思いますが、 リンクがボタン状になっています。さらに、状態によって長さも3段階に変わります。これは、 CSS2 のダイナミック擬似クラスで表現しています。

 デザインは可能な限り CSS で行います。あなたの環境で読むことが困難であった場合、 その環境と理由をメール掲示板で報告してください。 やたらに大きいものでは困ってしまいましが、スクリーンショットがあると症状がわかりやすいかもしれません。 出来るだけ問題が解決できるよう努力します。