HTML のエレメントは DTD と言う形で定義されています。これは、HTML が SGML アプリケーションであるところから来ています。SGML の発展系である XML にもこの DTD は引き継がれているのですが、以下の説明のように、いくつか機能が削られているようです。
SGML の DTD におけるコメントは、<! で始まり > で終わるマーク宣言の中で、-- で挟まれた範囲です。この仕様のおかげで、次のように属性の定義の中でもコメントによって補足がしやすくなっています。
<!ATTLIST BASEFONT
id ID #IMPLIED -- document-wide unique id --
size CDATA #REQUIRED -- base font size for FONT elements --
color %Color; #IMPLIED -- text color --
face CDATA #IMPLIED -- comma-separated list of font names --
>
ところが、XML の場合は HTML と同じ形式になってしまいました。属性の説明がしにくく、不便な思いをしています。
順番は関係無しに、同時に存在できるエレメントの場合は & で繋ぎます。A&B とあれば、A B か B A が有効になります。HTML 4.01 Transitional の DTD には、次のような使われ方があります。
<!ELEMENT FRAMESET - - ((FRAMESET|FRAME)+ & NOFRAMES?) -- window subdivision-->
これは、FRAMESET エレメントを定義しています。最後の、-- で挟まれた部分はコメントです。この場合は、開始タグも終了タグも省略禁止で、FRAMESET エレメントか FRAME エレメントが1回以上繰り返すもののセットと、NOFRAMES エレメントを多くて1回含むことが出来るという意味になります。
他にもあるようですが、それはまたの機会に。
なお、HTML鳩丸倶楽部のマニアックな文法論議を参考にさせていただきました。SGML 以外もお勧めです。
HTML鳩丸倶楽部
色々作業してて日記を書くのを忘れてました。一段楽したので久しぶりに書きます。
既に10日ほど前のことになってしまいますが、噂の獅子座流星群を見ることが出来ました。予想以上で、久しぶりに感動しました。とにかく、ものすごかったです。
19日午前0時ごろから情報収集。インターネットをフル活用して、輻射点(流星の中心)の位置・天気・獅子座の探し方・過去の情報・今回の予想・ストリーミングによる中継などなど。さまざまな情報をかき集めていました。
午前1時ごろから観測開始。観測と言ってもほとんど見上げてるだけす。本格的に観測している人は、方角・長さ・時間・明るさなどを記録するようですけど、そこまでやろうとは全然思わなかったんです。単に数百年ぶりといわれる大イベントを見たかっただけなので・・・。
1時30分ごろ。次第に量が増え出しました。10分も見上げていれば確実に見ることが出来る量です。以前ペルセウス座流星群を見ましたが、この時点でそれを遥かに上回る量です。しかも、まだピークではないのです。
1時40分ごろ。そろそろピークが近くなり始めました。1分間で数回見える量です。中には非常に明るい、火球と言うものも混じり始めています。煙のように見える、流星痕を残すものもかなり多くなりました。ほとんどのものはジェット気流によって数秒で消えてしまいますが、中には5分以上残るものもありました。ストリーミングによるオーストラリアからの中継では、10分以上残ったと言うものが観測されています。
2時30分ごろ。ピーク直前です。次々に流星が降り注ぎ、時には複数が同時に飛びすぎます。しばらくすると、なんと雲が・・・・。これからだと言うのに、ピークと予想される4時には完全に雲で覆われてしまいました。20分ほど粘ってみましたが、ますます曇るばかりで、一旦観測は中止しました。この時点で34個です。
3時ごろ。ストリーミング中継では、まさに星が降り注いでいました。非常に盛り上がっているようで、歓声が何度も聞こえます。直接自分の目で見ることが出来ないのが残念です。
4時過ぎ。さすがに寝ないわけには行かなくなったので終了です。最後に10分だけ見上げてたら、雲の隙間から2回だけ見えました。合計36個となりました。
最後に、獅子座流星群輻射点の探し方を。次回まで忘れそうですが・・・。
まずは基礎知識。オリオン座を見つけましょう。流星群の時期だと、ほぼ真南になります。特徴的な星の並びをしているので、探すのはさほど難しくはないでしょう。
オリオン座の2つの星には名前がつけられています。オリオンの右肩にあるのがベテルギウス、左ひざにあるのがリゲルです。この2つの星の中間付近には、有名な3つ星があります。この3つの並びをそのまま東に伸ばしていくと、やがて非常に明るい星に行き着きます。全天で最も明るいと言われる、大犬座のシリウスです。また、オリオン座の右肩と左肩の星を結び、再び東に伸ばします。今度も明るい星に行き着きます。こちらは子犬座のプロキオンです。ベテルギウス・シリウス・プロキオンの3つを結んでできる三角形が、冬の大三角形です。
さて、冬の大三角形が見つけられるようになれば、輻射点の方向を知るのは難しくありません。プロキオンを先端とする矢印に見立てて見ましょう。その矢印の先に獅子座流星群の輻射点があります。この矢印に向かいあるように、獅子座の頭に当たる星が半円形のカーブを描いています。この中心よりやや奥が輻射点です。