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“にぎわいの森”コラム
行事で、モンキチョウの広場をゆっくりゆっくり歩きながら、バッタが飛び出したらその種類と数を記録し、そこの草丈を測りました。その時の結果をグラフで見ると、飛び出したバッタの数が多かったのは、草丈が50cm以上あった場所でした。ただ、ヒシバッタは裸地や草がまばらな場所にいることが多いバッタですので、グラフの中の「ヒシバッタ」は見間違いではないかと思います。それでも、ヒシバッタの数を引いても、草の高い場所にバッタの数が最も多い、ということに違いはありません。そして、一番、いろんなバッタが見られたのは、草丈0−20cmの場所でした。ショウリョウバッタまたはショウリョウバッタモドキは、草丈20−50cmに多く、オンブバッタはいろんな場所にいましたが、特に草丈が高い場所に多かったという結果でした。これは行事の中で、たった1度きり行った調査でしたが、他の場所で行われた調査でも、草丈の高いところにバッタの数が多い、という結果が出ているそうです。
観察の森の広場では、いろんなバッタがくらせるように、草を刈っている場所があります。鳥やカマキリの食物としてのバッタがたくさんいる草地を作り出すために、草を刈り残している場所もあります。背の高い草があったり低い草の部分があったり、見かけは悪いしちょっと歩きにくい広場ですが、バッタや鳴く虫が身近に見られるように工夫していますので、探してみてください。背の高い草の中には、時々、子供たちが隠れていることもあります。
*「ゴロスケ報々」(2006年8月)より抜粋
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