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“にぎわいの森”コラム
横浜自然観察の森の「モンキチョウの広場」や「ピクニック広場」は、草地の中に草丈の高い草やぶがあります。刈り忘れてしまったわけではなく、わざわざ刈り残してあるやぶです。こういうやぶは、バッタが多かったり、オオカマキリが卵を産んだり、やぶの隣の草丈の低い場所で餌をとっているホオジロが、驚いたときにパッと隠れるのに使います。人にとっては見栄えの良くないやぶですが、こういうやぶがあった方が、身近に生き物を見ることができます。
ノウサギもやぶが近くにある方が安心できるらしく、みんなで調べてみると、草丈の高いやぶの中の方が丈の低い場所よりも、フンの数が多いことがわかりました。ノウサギは走りながらもフンをするのですが、そういう時フンは数個ずつ見つかります。大量のフンがある場所は、ノウサギが落ち着いて用を足しているトイレです。やぶの近くでコロコロのお菓子みたいな形のフンを探してみてください。
なお,小さな森で,ある生物が絶滅してしまっても,大きな森が近くにあれば,そこから小さな森に移住してきます.大きな森は,小さな森への生物の供給源になります.
*「ゴロスケ報々」100号(2005年2月)より抜粋
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