フライスにデジタルスケールを

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フライス盤 X-1 は小型でお手頃価格でかなり人気があったのですが、小型化とコストダウンの結果多くの欠点もあります。
そのため私自身、使いながら改造を加えています。こちらに今までの改造等のlinksをまとめておきます。 直接本体改造ではないモノもあります。
また私の改造は出来るだけ市販品を使うようにして、誰でも作れること、具合が悪ければ元に戻れるように考えています。しかしどうしても元に戻れない改造もあります。

「フライスにデジタルスケールを」 (0408) 送りの読み取り精度向上のために。
「手作りCNCフライスに挑戦」 (0603) 自動化への第一歩です。
「フライス(X-1)の引きネジ改造」 (0810) ドリルチャック交換のために。
「フライス(X-1)専用切断機」 (0906) 正確な切断のためにフライスの利用です。
「コラムシャフトの補強」 (0906) 本体の基本剛性を向上させる改造です。
「スピンドルモータ換装」 (0908) パワーアップのためにモータの換装です。
「送り軸受けスラストベアリング化」 (0912) 送りネジのガタ解消のために。


フライスにデジタルスケールを取り付けてみました


フライスや旋盤の送りハンドルに付いている目盛は読みにくいし勘違いを起こしやすい物です。
いつもいらいらするのは私だけではないと思うのですが!

先日daytonのHAMVENTIONで購入したリニアスケールをフライスに取り付けて見ました。
このアイディアは多くの皆さんがやってます。しかしデジタルノギスやデジタルスケールが安くなったとはいえまだまだ高価なので指をくわえていました。

ところがdaytonでは普通の機械式?ノギスと変わらない値段で販売されていました。
なぜ日本は高いのでしょう。余談ですが日本製のデジタルカメラも日本より実質安く販売されてました。

取り付けは簡単です。と云うより簡単に取り付けが出来る場所を選んだだけです。本体はビス止めですが移動軸は磁石で固定しました。これで難しい軸あわせで悩むことはありません。

使い方は簡単です。sw/onでその位置が”0”になりますから、セットしたらsw/onそして目盛は移動量に従って(+)でも(−)でもそのまま読み取れます。
海外で買うもう一つの利点はインチ目盛も付いていることです。(正規の国産品には有りません)


20$(2000円強)でデジタルスケールが買えました。
いずれX軸、Y軸にも取り付けたいです。

 
このフライスはNC化されて 「手作りCNCフライスに挑戦」と云うタイトルで別項に掲載しましたのでその記述のうちデジタルスケールに関する部分を引用しました。(May.2008)
以下引用文です。

ディジタルスケールの取り付け
しばらく使ってみると手動の作業の方が圧倒的に多いのです。
そこで中断していた(CNC化すれば不要と思っていた)送りハンドルのディジタルスケールを改めて取り付けました。これはとても便利なのですが邪魔になることもあるのでZ軸以外は外していました。
テーブルにバイスを付けたとき、バイスハンドルがスケールに当たることがあるのです。
それでも便利さには替えられず再度の取り付けになりました。ついでにバイスのハンドルを外し6角に削りボックスレンチで締め付けをするようにしました。
集塵ダクトを付けず加工をするとスケールの上に切り子が飛び散り少なからず悪影響があると思います。

X,Y軸のデジタルスケールはこのように付いてますが必ずしも使い勝手が良いとは云えません。切り子がスケールの上に飛び散り、さらにテーブル位置によっては表示が読みにくくなることがあるのです。再度取り付け位置の検討が必要です。
テーブル中央のバイスは何回か写真に登場していますがお気づきでしょうか?ハンドルを外し締め付けネジを六角に削りました。
ハンドルがテーブル付近の物に当たり邪魔になることがあります。12mmのボックスレンチで締め付けるようにしました。左側のバイスのマネです。*右側の写真参照→(2nd May. 2007)

デジタルスケールの切り子対策
スケールには切り子だけでなく切削油も飛び散ります。表示部にアクリルのカバーを付けようと思ったのですが操作SWを押すことが出来なくなります。切り子や切削油の飛散はスケール全体の及びますので全体をカバーすることにしました。アクリル板ではなく書類挟みの薄いフイルムを折り曲げ、磁石で固定しています。じゃまなときは外すことが可能です。
*簡単な作業ではほとんどの場合NC加工ではなく集塵ダクトを使用しません。その場合スケールカバーは必須です。
(May.2008)

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