フライス(X-1)専用切断機

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フライス盤 X-1 は小型でお手頃価格でかなり人気があったのですが、小型化とコストダウンの結果多くの欠点もあります。
そのため私自身、使いながら改造を加えています。こちらに今までの改造等のlinksをまとめておきます。 直接本体改造ではないモノもあります。
また私の改造は出来るだけ市販品を使うようにして、誰でも作れること、具合が悪ければ元に戻れるように考えています。しかしどうしても元に戻れない改造もあります。

「フライスにデジタルスケールを」 (0408) 送りの読み取り精度向上のために。
「手作りCNCフライスに挑戦」 (0603) 自動化への第一歩です。
「フライス(X-1)の引きネジ改造」 (0810) ドリルチャック交換のために。
「フライス(X-1)専用切断機」 (0906) 正確な切断のためにフライスの利用です。
「コラムシャフトの補強」 (0906) 本体の基本剛性を向上させる改造です。
「スピンドルモータ換装」 (0908) パワーアップのためにモータの換装です。
「送り軸受けスラストベアリング化」 (0912) 送りネジのガタ解消のために。

小型フライスに並んだ怪しげな切断砥石。フライスX-1と一緒に使うことを前提にしています。
X-1のテーブルは400mmに改造され大型バイスも取付可能です。(写真は小型バイス取付)このテーブルを利用し右側に新しく設置した切断砥石を使って部材を切断加工します。
切断砥石の動力はもう40年以上前に購入した日立ドリルキットです。

このドリルキットは個人向け電動工具のハシリとして当時大人気の工具でした。
アタッチメント交換で電気ドリルはもちろん丸鋸、カンナ、木工旋盤、と多用途に使え宇モノでしたが組み替えが面倒でその人気は長続きしませんでした。
その組み替え可能という特性を生かしモータ軸にはドリルチャックの代わりに直接切断砥石150mmを取り付けました。
バイスに固定した加工用素材はX、Y方向に正確で広範囲な移動ができるテーブルにのっていますから一般の高速切断機に比べ正確な加工が出来ます。
*この作業をする時は必ず切断機、フライス、共に作業台に固定されていることが必要です。

【 高速カッタは細かいモノが切れない 】

高速カッタと云っても私の持ってるのはディスクグラインダをスタンドに付けた高速カッタまがいの安モノです。
ディスクグラインダは結構パワーがありますからそこそこ切れるのですがそれに付いているバイスが貧弱で切断中に、はずれないか心配になるコト度々です。
先日の工作でアングルを細かく刻んだ時は最悪でした。いくら力を入れて締めても加工中にずれてしまいます。

この原因として考えられるのはバイスの精度が悪くあまりにも華奢な造りで切断時の力に負けてしまうのです。
なにか良い方法はないか。大型の高速カッタは使う頻度を考えると購入は控えたい。
バンドソーには魅力を感じますが置く場所のことも考えないとあとで困ります。

倉庫にこんなモノがありました。解体する前に写真を撮れば良かったのですがドリルスタンドです。
昔、ドリルキットを買った時、ボール盤のように使える夢のようなスタンドです。昇降機能が壊れていますが修理して使っていました。

これの昇降機能を取り払ってモータだけを取り付けることを考えてみました。
切断を目的とした場合、Z方向は加工品に会わせセットしてしまえば作業中ボール盤のように刃物を昇降させる必要はありません。

余計な部品を外しモータを固定するだけの部材を検討しました。

ベースとシャフト、昇降機をシャフトに固定する金具、それだけが必要で他は使いません。
白く光った丸輪の付いた金具はカンナとして使うためのモータ固定金具です。これは流用します。
四角いプレートは今回作った部材で5mmのアルミ板です。これらを組み合わせモータを固定します。
モータにはドリルとして使う場合ドリルチャックがつきます。それは不要ですから外して直に切断砥石を付けます。丸鋸用のフランジを流用します。

こんな感じに取り付けます。

写真では分かり難いですがモータの脇に白く光る部品が付いています。 それが今回新しく作った四角い金具・モータブレ留めです。
モータを固定している丸輪付き金具はどうも頼りないのです。 それで補強の意味を考慮し付けています。万一金具の破断事故など起きますと大変な事故に繋がりますので安心のための部材です。
カンナとして使う場合の純正品ですからそれなりの強度は確保してると思います。

実際の作業姿勢はこんな感じですがフライスと一体になるように必ず作業台に固定します。 フライステーブルはハンドル操作で縦横に移動できますが使いやすい位置を決めベースを固定します。
作業点はなるべく低い位置にするのが振動を避ける意味で得策です。

結果は、中→高は期待通りではなく中速です。
特に厚物の場合、砥石が小さいことがネックになり思った程速さを感じません。 しかし正確に同じところをトレースできますから時間を掛ければ正確な切断が出来るようになりました。

【 コレはオマケです 】

チョット、バリ取りとか、磨いたり、修正したい、そんな時役立つ「逆立ち研磨盤」です。

以前ボール盤の横倒し旋盤というのを紹介しましたがこちらは逆立ち研磨盤です。
モータの固定金具をシャフトから外し逆さまに取り付けました。研磨ペーパなどを付ければ便利に使えます。
なお、この作業台にはサイリスタを使ったパワーコントローラが付いていますので、そちらの電源を使えばモータの回転を制御できます。
どうやらこのオマケが活躍しそうな雰囲気です。
いつもこの状態でセットして置けます。他の作業の邪魔にならずコレは役立ちそう!

【 どうしてこんなコトになるのでしょう 】

順調に事が運んでるように書いていますが実は大変なアクシデントがありました。
この使い道いろいろのモータは40年以上前に私がアルバイトをして買った初めての電動工具です。 「カミさんより古いのです」 つまりISO規格になる以前の製品でした。 「こんなに古いモノよく使いますね」と云われそうですが、そのためにビスの規格が合いませんがそれは大したことではありません。

もっと大変だったのは切断砥石の軸穴が合わないのです。
切断砥石の場合は多少の偏芯は何とかなります。丸鋸の場合はチョットの狂いでも危険な状態になります。 軸径補正のアダプタも有るようですがこのモータに合うモノは見つかりませんでした。ワッシャのようなモノですから作るのも簡単です。 以前は持っていたのですがいつの間にか無くなっています。
特に、一番使いたい「逆立ち研磨盤」用の100mmのディスクの軸径は15mmが標準になってきました。 私のモータに付いてるフランジは16が最小ですから入りません。純正のフランジを使わず針金丸めてごまかしてますが面白くないですね。
チョット調べてみました。
大きいモノは除外して、15,16,19,20,22,25.4,こんなにたくさんあるのです。
メーカは如何に自分の都合でモノを作っているか!
日本人が開発に口出すと何時もこの様になってしまうのです。
似たようなモノ有りますね。ビディオテープ、コンピュータの光学ディスク、フラッシュメモリ、デジカメや携帯電話の電池、等々。

 

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