体も心も新陳代！menu

例えば、あなたの体のどこかが痛いとします（頭でも足でもかまいません）。
また病名があっても無くてもかまいません。

普通はその原因を探ろうとします。「何が悪いのか」と。

３歳の幼児でもお店の前に立ったら自働ドアが開くことに不思議がり、
自分が動くこととドア―の開閉に関する因果関係を探ろうとします。

この因果関係を探ろうとする感覚は人間の素朴な本能かもしれません。

しかし、生身の人間となりますと、全てが原因と結果のリクツ通りにはいきません。

これは意識できるできないは別として「感じる」ということがあってから
行動や生理現象が起きているからではないではないかと思うのです。

私の体験的な答えですが、
「今、感じている」このことはとても不思議な力があります。

まれで有能な母親は、赤ん坊がお乳を欲しがっているのを感じて、
泣き出す前に差し出し、大便が溜まっているのを感じてオシメを緩め、
それでジャーッとでる。

赤ん坊にとって「安心して依存できる！」このことが人間信頼の感覚を育てる。
このことを教えてくれたのが野口整体でした。

この逆が極端になると、子どものジェスチャーは返って誇張されたものに変容し、
母親はそれでテコズラされることになります。

これで子育ての楽しさが半減するだけではなく厄介な作業に‥‥、
それが赤ん坊のストレスとなり‥‥。　

嫌ですね、こんな話。

でもこれも現実ですし、私たちも子育てで沢山の失敗をしてきています。
「あの時、ああすれば、こうしてれば」と、後悔も沢山あります。
そう簡単に教科書通りにはいきませんよね。

私は次男、三男は自分で取り上げました。
今でも忘れません。あの生きたへその緒の神秘な色。

そんな気分をプレゼントしてもらったにもかかわらず、
子どもを大変憎たらしく感じたことが幾度もあります。

人の感情なんてそんなに安定したものでもありませんし、
まあ、全然ゆらぎが表にでないのもへんですが。

話は変わりますが、
次男は生まれて少したってから約９ヶ月間酷いアトピーを患いました。

私は彼の欲しがる動物性のものを探してどんどん食べさせました。

「食べたがる」この感じている本能的プロセス自体を尊重したのです。

それは勇気がいりました。

予想通りアトピーはジャンジャンでました。

辛かったー。ガリガリの傷だらけ血だらけの顔。完璧な全身アトピー。
お風呂で安易にぬるい湯に浸ければもう悲惨な現実。

もうヒドイ親であること間違いなし！　鬼！　薄情者！

しかし、なんと！

出るだけでたら、見えざる引き潮と共にサーッと消えてゆきました。

出先の私に家内から電話があって、
その日の彼の体の変化を聴いたときは感激だった。(T_T)　
家内も良く頑張ってくれました。ありがとうと言いたい。

彼の中で何が起きていたのでしょうか？

自分に必要なものを感じて食し、
体力をつけてそれを皮膚からの排泄に回す「新陳代謝」だと思うのです。

（ちなみにアトピーの人へ：
汗という排泄を考慮すると風呂に入らないのはよくないですが、痒みが
酷ければ最後に熱い湯でタオルを絞りそれを患部に当てると良いです。

これは日常的な療法としても有効です。蒸しタオルに関しては、
正しいやり方があるので後で、
Topの[ プロセス整体 ]→ [★ 蒸しタオル温法 ] をご参考に）

私が関わったアトピーの人は必ず体自体の排泄作用によって改善されています。ここではそのことに詳しくは触れません。

ご説明しようとしているのは、

人に与えられている自然の力としての｢新陳代謝｣と｢変化の成り行き｣が

現時点の「症状への感じ方」と直接つながりがあることです。

これは何も体に起きていることのみではありません。

現時点であなたのテーマ（パニック症や悩みなど）になっていることにおいても
きっと同じです。

あなたがこれらの中から何かを感じ取ろうとすること。
それはあなたにとって大変有益有効なのです。

ナゼか、というと、

体という私、メッセンジャーとしてのもう一人のアナタと仲よくなることができ、

そのメッセージは赤ん坊のように無邪気でもあり、
大変な智慧に富んでいるからです。

私は葛藤や投影は悪いものではないと考えています。
身体症状も体の（生理的な）葛藤なのです。

そういう素材があるほうがクリエイティブになれたり、
オンリーワンの自分に気づけるように、人はできているのです。
やたら苦しめばよいという意味ではないですが。

あなたが「今感じていること」

これが「次にどのようにバランスの取れた状態に変化しようとしているか」
その新陳代謝を知る最大のトッカカリとなり得る。

このことを私はお伝えしたいです。

なかなか信じてはもらえないのも現実ではあります。

小さな赤ん坊には、知識などございません。
食べて美味ければ、それは即体が、イノチが欲しているものです。

人の頭やパソコンで作り上げたコザイクと違うと思うのです。

私は最初、体のサポートのみをさせていただいてきました。

だから自然と身体のいろいろな症状、生々しい現象、
生死、これらにいやおうなく何度もご縁がありました。

実はそのことで自然現象としては体も心も同質ではないかと思えるように
なったのです。

体は物ではなく、心は機械でもなく。

どちらも新陳代謝する、丸ごと一つの「生もの」ではないでしょうか。

大人の体となると
赤ん坊の如く全体そう入れ替えみたいなことは起きにくくなります。

しかし、心も体も次へ向かって新陳代謝しようとしていることも確かなのです。

だから私は「何が悪いか」より「どのように変わろうとしているか」

このことに興味を持ち続けています。

あなたが抱えていらっしゃる症状も体や心がより良い状態に変わろうとしている

一つの過程ではないでしょうか。

「感じていること」と表現したのは抱えている症状自体を指しています。

詳しいことは上から[ 自然性回復セラピーの基本原理 ]へとお進みください。