【5-3】私も喘息だった3


■ 体の欲求を尊重する‥‥

 私は多少タバコも吸いますし、お酒も飲みます。といっても最近はあまり欲しくないので殆ど飲んではいません。でも好きなのは確かです。以前は好きだから一人でも飲んでいたのですが今は人と飲む方が好きです。

何か食べていらっしゃる人がいましたらごめんなさい。先日、一日に4回下痢をしました。もちろん食事はほぼ普通にとっていました。

下痢が止まったのは夜中で、パソコンの作業を終らせたのは夜中3時半。腹が減ったので少しせんべいを食べたら上手かった。それでお茶を飲んで寝ました。

翌日は昼まで何も食べず、お昼に弁当を買ってきて食べました。腹と腰がビシッと心地よく引き締まって胸が反ってきたのがハッキリ分かりました。

私が何かすごい事ができるとか意志が強いとかそんなことを言いたいのではありません。意志より体の感覚の方が重要だと思うのです。すごいことをやっているのは体の方です。

不要なものを出し、溜めていては困るものを出したい欲求を止めない。その後で休息が欲しいという欲求を尊重する。このことの大切さをお伝えしたいのです。( 注. 一週間以上続く下痢は別物ですので医者の検査が必要 )

そしてこの原理は食べ物のみの問題ではなく多様な心理面の問題でも価値をもっていることに後々気づけたのはありがたいことでした。


ただ、喘息に関しては以下のことに注意して下さい。

発作が起きやすい状況の時には、食べると胃袋の中で膨らむ豆の仲間のものは避ける事。咳があるとき、風邪を引いて咳が出ている時、熱が出るがウダウダとして経過が悪い時、このときには過食を避け、小食にするか絶食にすること。何故かと言うとエネルギーが滞っているからです。

こういう状態の時に食するのは自然治癒力の働きを阻害し邪魔をすることになるのです。

背骨の中で最も呼吸器に関係しているのは胸椎3番というところです。ここは過食すると硬くなり可動性がなくなります。手で触って確かめる事もできます。問題は何を食べるかではなくどちらかというと量です。

ガラパゴス諸島やインド洋の諸島に陸棲するゾウガメは成長すると甲羅の長さは1mを超え、体重150kg以上になるそうですが草食です。蛙は虫を食べています。馬もチーターも速く走れますが食べるものが異なります。
 
体の構造が違うのです。食べ物の方ではなく体の方の状況が先なのです。亀は亀としての自然性を保とうとする働きを自らが持っているのです。だから私は健康の問題においても自然性を保とうとする体の欲求の方を焦点とするべきだと思うのです。

ある時、豆っぽいものが食べたくなって昼にアンパンを食べました。家に帰ってみると家内がぜんざいを作っていました。また一週間以内にそういう日があり、帰ってみるとやはりアンコ物のお菓子が置いてありました。

それで確かめたくなってある女性会員に電話して「 このごろ豆っぽいものが欲しくならないか 」と聞きました。この人は子供のときから30代後半まで喘息の薬が手放せなかったけど、今は薬も一切飲んでいないのです。
 
「 そうなんです!毎日アンコのものだとかそんなんばっかし食べてます 」と彼女は答えました。それで即喘息発作が起きるかというとそうでもないのです。喘息の人は豆っぽいものを食べるなと書いておいてこんなことを書くと混乱させてすみません。

一体どういうことかと申しますと、体が季節を感じてそこからの要求で欲しくなる、そういうことがあるのです。このように体には体の都合があるのです。これは個人のプロセスではなく大まかな共通のそれです。

どんな症状であれ健康問題に手をつけるにはこの“ 体の欲求 ”ということは避けて通れないと私は考えています。

体の季節的な生理的欲求にはいろいろあります。一年のうちで肋骨が開いてくる季節というのがあるのです。骨盤もそうです。

こういう季節にある種の反発現象というんでしょうか、逆分子の表面化現象というのでしょうか、気管支を狭くする方の働きも同時に高まってきて喘息を起こすことがあります。

こんな時には肋骨や骨盤を広げていく方の力を高めるような体操や季節に適った体操を行う必要があります。体が季節に適応しようとする欲求も強くなってきていますからゆらぎもしますが、こういう時は効果があるのです。

一度にたくさんの情報を持ち出したのでちょっと分かりにくい内容で申し訳ありません。


ここでの要点は「 体の欲求を見直す必要がある 」このことです。


3回に分けてお送りした「 私も喘息だった 」の最初に書きましたように、病弱な私の体への対処法はほとんど薬に頼った方法で、本来持っているはずの体の力を引き出す方法ではありませんでした。

大人になって喘息の方がいらっしゃると思うとお気の毒でなりません。私は形がどうであれ、自然療法的な歩み方をしてからは薬というものは一切飲んでおりません。

ケガをしても痛み止めも飲みません。他の人にそこまで強要するつもりはありませんが、もっとシンプルに体を信頼してあげて欲しいと思います。

私はヨガを少し学んでから療術、整体、心理セラピーと縁があるままにやってきました。どの分野もそれぞれ素晴らしい世界を持っています。できるだけ体の欲求を尊重し状況に合わせてそれぞれを活かしたいと思います。


■ 注意点など
 
それからこれは注意点の一つです。子供さんの自発性は大事にして下さい。過食は良くないという私の指示のために発症を怖れて、子供さんなどに抑圧的な態度で食べさせないようにすることはしないようにしてください。
 
食事のことを例にとって説明しましたがこれは体の要求に従うことの価値を解説するには比較的分かりやすいからです。本当は食べる事をコントロールすることが大変なことは承知の上です。確信犯的な言い方ですみません。
 
この食の問題については体の弛め方が関与してきます。そのことについてもいずれは書いてみたいと考えています。
 
それから過食症、拒食症を抱えている人は、何らかの食事のアドバイスを受けている場合には現在のその状況を保ってください。

喘息と同時にそういう問題を抱えている人の場合はまた別枠で考えなければなりません。なぜならメンタルな面での指導を必要としていますし、周囲の人との関係性も考慮しなければならないからです。

このメルマガでは、喘息についての自分でできる手当て法、体操、メンタルケア―、心身総合的な取り組について紹介します。私の取り組み方では「食」を中心に置いていませんので、このことは述べておく必要があると思いました。

会員の中にも「昨年プチ断食しましたので今年もやります。よろしいですか」と聞いてきた方がありました。こういう自発的な試みも私はお奨めしています。

大事なことは自然治癒力を高める事と、その働きを阻害しているものをいかに扱うかだと思います。


■ 喘息や呼吸器の弱い人に有効な運動法 

        ★★★ 大腿部の裏側を伸ばす体操 ★★★

1.足幅を骨盤の幅で仰向けに寝ます。手は体の直ぐ近くに置く。

2.ゆっくり、膝を曲げその膝を胸のほうに近寄せます。
  但し、腰を普通に伸ばしたままで膝を寄せる。間違ってはいけないのは、
  この後の動作で膝が股関節の位置より元の足先の方向へいかないこと。

3.両カカトを押し出し、アキレスを伸ばす。緊張を保ったまま膝を伸ばして
  いく。膝が曲がったままでよいから、膝裏からお尻の下にかけてピーンと
  突っ張ったらそこで動作を止める。(手で膝裏の下辺りを支える)

 注意!この段階までで生じた体の緊張を抜かないで下さい。そのまま‥‥

4."膝の位置を前後に動かさないで"アキレスを更にゆっくり交互に伸ばします。
  コツはアキレスのみを伸ばすような細かい動きであること。ガクガクと脚が
  活動的に見えるのは上手くいっていません。両側とも2〜3回。

5.カカトを伸ばした時、大腿部の伸びの悪い側は特に丁寧にゆっくり行うこと。

6.ゆっくりと力を抜いて逆動作で脚を床に下ろし、呼吸が楽になるまで休み
  ます。

◎ カカトを伸ばしている最中の呼吸が「ウッ‥‥‥フッ、ウッ‥‥‥フッ、」
  の感じであれば上手くいっています。くれぐれも膝が股関節よりも前に来
  ないこと。

 【 効用 】呼吸器の弱い人 疲れやすい人 腰痛予防 肩凝り
      老化予防 クヨクヨしやすい 

  「何故これが呼吸器に効くんだ!」と考えても分かりません。

知りたい人は、行なう前にフツウに立って姿勢をチェックしておいて、やった
後に再チェック。肋骨が伸びた感じか、胸が開いた感じがすれば‥‥ネ。

              ! これまでの体操を以下の順に行
                なうとよろしいかと思います。

┏◆ 体操のポイント2 ◆┓ ▼ 大腿部の裏側を伸ばす体操
┃            ┃
┃体操はどの体操も2回まで┃ ▼ 腕・肩・胸にかけて同時に弛める体操1
┃それを1セットとして一日┃
┃二回行なえば充分です。 ┃ ▼ 腕・肩・胸にかけて同時に弛める体操2
┃一回でも良いです。   ┃
┃やるとき集中すればよい!┃ ▼ リンパ体操
┗━━━━━━━━━━━━┛



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             ■ 布団が恐い1
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■ 注意点など
■ 喘息や呼吸器の弱い人に有効な運動
\喘息 のち 晴れ!/