☆APPENDIX☆ アナログテスタ(回路計) |
自己満足の ガラクタ 博物館 (ja1cvf 0407) |
【 何とも 珍しくない ガラクタたち! ラジオパーツに 留まらないのが 珍しい 】
テスタを肴にチョット暇つぶし |
電気の流れ具合を調べるのはどうしたらよいでしょう。
電線に電流が流れるとその周りに磁界が発生します。その磁界の変化をみれば電流の変化が判るのです。 これは電気を見つけたときから知られている測定の方法です。
感度を上げたり見やすくするためにいろいろ工夫がされていますが磁界の変化をみることはどれでも共通です。 |
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電流計のカバーを外して中身を取り出しました。
この電流計の感度はフルスケール30μA程度。
内部抵抗(コイルの抵抗)はかなり高いモノと推定しています。
(断線したテスタから取り外したモノです) |
電流計の内部はこのような構造です。
使用中の電流計を不用意に開封しないで下さい。精度など性能を維持できなくなることがあります。 |
《 第1展示室へ戻る》 テスタとはどんなもの。
《 第2展示室へ戻る》 親戚ですがテスタとは云えないバッテリチェッカです。
《 第3展示室へ戻る》 見慣れた”テスタ”たちが登場します。
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テスタはどうやっていろいろな電圧や電流をはかるのでしょう。
先ほどの電流計はテスタに付いていたものですが実際のテスタはスイッチやプラグを差し替えて
いろいろな電流や電圧を測れるようになっています。 テスタで抵抗も測れますが! 写真は構造が簡単なプラグ式テスタです。プラグに対応した所に抵抗が付いています。 この抵抗を切り替えるのにロータリSWを使ったモノもあります・と云うより主流になっています。 倍率器や分流器の詳細は別のコラムでお話しする予定です。 (0412) |
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《 第2展示室へ戻る》 親戚ですがテスタとは云えないバッテリチェッカです。
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テスタ買うなら アナログ?それとも デジタル? |
テスタは電気を相手にするようになると最初に必要になる測定機です。 はっきり云って入門の時、電気のことも良く判らないし測定機の使い方もよく判らない、 そんな時にその判断をしなければならないので選択に苦慮するわけです。 そんな人に聞かれたら、 いろいろな条件がありますから一概には云えないと云って逃げるのが楽なんですがそれではこのコラムは成り立ちません。 ズバリ! ”ディジタル” をお勧めします。 でも、私がいつも使うのは慣れ親しんだアナログです。
もちろんディジタルも持っていますがアナログが好きなだけです。 |
アナログの良いところ、悪いところ | 電源SWの切り忘れがない。 基本的に電源SWがないので切り忘れの心配はありません。抵抗値を測定している時だけ電池を使います。 ゆっくり変化する値を測定できる。 調整などで最大にセットしたり、規定の値にセットしたりアナログ的調整には便利です。 誤差が発生しにくい。 読み取り誤差と云うことではなくテスタそのものの構造上経時変化が少ないです。 ただし衝撃には弱いので丁寧に取り扱いましょう。 被測定回路に与える影響が大きい。 |
ディジタルの良いところ、悪いところ | 被測定回路に与える影響が少ない。 入力インピーダンスが高く高周波特性も比較的良い。 読み間違いが少ない。 数字で表示されるので読み間違いが少ないです。 ただしその値が絶対的なモノではなく常に誤差が含まれていることを忘れないように! 視力が衰えてカラーコードが読めない人にはありがたいです。 電源SWの切り忘れ。 |
どっちもどっち! | アナログとディジタル、その良さも相反するようです。
しかしディジタルの欠点は、それをバックアップする機能が付加されてますます使いやすくなっています。
誤差の問題でもデジタルに歩がありますが構造が複雑なだけそれを維持するための”校正”と云う手続きを忘れてはなりません。
テスタ本来の目的は回路に流れる電流、電圧、を知るための測定機ですが
電子回路が高度になった現在複雑な波形の電流、電圧、
をテスタで高精度に測定するには無理があります。テスタの機能は簡便に電流、電圧、(抵抗)、
を測定するモノと割り切る必要があると思います。 テスタを買う時は”テスタは簡便な測定機”と云うことを念頭に考えるべきです。
そうすれば自ずと予算も決まります。 |
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今は3−6系(3V−6V)レンジが主流です。
4-8系というのも僅かですが存在します。
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私が勝手に付けた呼称です。
古めのテスタは5−10(5V-10V)系です。(海外の製品では考え方の違いから別の系列が見られます。) ラジオとともに発展したテスタは電池の時代、エリミネータ(交流電源)の時代、トランジスタの時代と変化しました。 使用される部品により電源電圧が変わってきたのです。 初期の時代にはバッテリの電圧がラジオの点検で重要な要素でした。 交流電源が普及するに従いエリミネータという言葉も使われなくなり、バッテリチェッカーやポケットメータの時代は終わりました。そして何も言わなければ交流電源を使うモノとなりました。真空管も高い電圧の回路が多くなりTV回路に至っては普通には測定出来ないような高電圧も使われました。一方、トランスレス回路も多くなりました。ラジオやテレビの回路が複雑になるとテスタは高機能型になって内部抵抗も高いモノが要求されるようになりました。 トランジスタが使われるようになると急に低い電圧を測定する必要に迫られました。 それらが見やすいようにと現れたのが3−6系レンジです。(0412) |
テスタにはマンガン電池をお勧めします!
単3型は漏れやすい? |
電池の高性能化が進んでビックリするパワーがあります。
今はアルカリ電池全盛といえるようです。 しかし小電流間欠負荷の場合はマンガン電池で充分と云われてます。 アルカリ型電池を使っても容量が増えただけ使用時間が延びることもなさそうです。 もちろん大電流負荷の場合はアルカリ電池は威力を発揮します。 適材適所と云う言葉がぴったり合います。 大型テスタや低抵抗を測定するテスタは大きな電池を使うように配慮されている機種がほとんどです。 もう一つ理由があります。 どんなときに漏れるんでしょうか。 単3型は漏れやすい? |
テスタはどこが壊れる | ここに展示してあるテスタは原則的に私が使っていたモノ、
中古品を譲り受けたモノです。その多くが故障した状態で私の所に来ました。 電池の液漏れで電極や配線が腐食している。
電流測定レンジの分流器の焼損が多いです。
巻線抵抗の断線。 テストリードの接触不良 |
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