9.利益率・利回り
○事業でも、投資でも常に気にしなくてはならないこと
事業や投資活動では、効率の良い活動が行われたかが非常に重要です。
例えば「投資信託を100万円買って、1年後には105万円になっていた」としたら、利回りは5%です。
別に投資活動だけではなく、事業についても同じ説明が出来ます。
「自己資金500万円と借入金500万円で、利益が200万円出た」のであれば、利益率は20%です。
借金というと、どうしてもマイナスのイメージが強いですが、もし支払う利息以上に利益が見込まれる
のであれば、借金は積極的に活用すべきです。
上記の例であれば、500万円の借入金に対して50万円の利息を払ったとしても、利益が200万円
出るので、十分儲けは出せるわけです。
要は「活きた借金」をすることが重要になります。
利益率、利回りは常に「 分子 / 分母 」で計算されます。
分子や分母には、様々な指標が入ります。
投下資本に対する利益率であれば、分母には資本関係の数字が入りますし、
売上に対する利益率であれば、分母には様々な売上の数字が入ります。
○よくある誤解
利益率、利回りの数字ですが、投下した資本や売上の数字が大きくなるほど、低下していきます。
例えば「売上10億円に対して1億円の利益」が出ている会社が成長すると、
「売上100億円に対して7億円の利益」という数字が出る、といった具合です。
図体が大きくなる分、小回りが効かず、利幅は落ちていくのです。
つまり、皆さんが個人投資家として活動するのであれば、大手機関投資家よりも
利回りは高くなければならないのです。
同じく、中小企業は、同業大手企業よりも大きく利益を出さなければなりません。
「大手がこれ位だから、ウチはこんなもんで良いでしょ」というのは、完全なる間違いです。