7.商品市況
○商品市況
商品とは、各種原材料のことで、具体的には穀物や鉱物、原油などをいいます。
商品市況の特徴としてよく挙げられるのは、株式市況と連動しないことが多い、とされることです。
株価下落時においても、商品市況は上昇することなどがよくあります。
その為、株式のみに投資するのではなく、商品にも投資をすることにより、
下落時の損失を抑えることが出来ます。
このように複数の市況に投資をすることをリスクヘッジといいます。
○信用の薄い日本の商品市況
商品先物取引と聞いて、まず皆さんは「あくどい」「騙されそう」「一文無しにされそう」などの
ネガティブな感想を持たれているのではないかと思います。
残念ながら、日本の商品市場は市場本体及び取扱企業、
全てを含めて非常に信用が低い状態です。
先物取引の会社は年中訴訟を起こされています。
市場自体も統合合併を繰り返すも取引は盛り上がらず、廃止されそうな市場すら存在します。
市場関係者の自助努力が求められています。
○注目すべきこと
最近では穀物や鉱物も話題になりますが、何といっても商品の中心は原油です。
原油価格の上昇はありとあらゆる業種の経費増大につながる為、非常に重要視されます。
通常は原油価格の上昇は株価の下落を招きます…が、
困ったことに最近では原油価格の上昇が株価の上昇を生むという現象が確認されています。
連動して上昇するということは連動して下落もします。
つまりリスクヘッジ機能が効かなくなっているのです。
ここでも重要なのは、投資が投資を生み出すという観点です。