1998.11.04 ポストモーテム ★★
- 元凄腕の刑事の周りで起こるマニアックな連続殺人。殆ど「羊達の沈黙」のノリですね。前半はまあまあの展開なのですが、後半にかけてダレ始め、終盤はひねった展開も工夫もなく、全然盛り上がらず。
- 殆ど常に酔っ払いの主人公を演じるチャーリー・シーンがけっこう好演しているのですが、演出が冴えない!
- とにかく「羊達の沈黙」と比較される状況設定で、ジョディ・フォスターやアンソニー・ホプキンスのような名優が居なければ、負けは決まりでしょう。(-.-)
- 因みに原題の「Postmortem」とは、「検死」という意味です。
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1998.11.01 スフィア ★★★
- 余り評判が良くないようなので、覚悟して見たのですが、私はけっこう楽しめました。
- 心理学者を始めとするプロジェクト・チームが、300年前から海底に沈んでいる宇宙船(?)を探索していくうちに、中にある謎の球体(Sphere、スフィア)を発見し、不思議な超常現象に遭遇していく、という海底もののSFホラーです。原作は、「ジュラシック・パ−ク」などのマイケル・クライトン。
- 異星人や異星怪物とのコンタクトで、「エイリアン」や「アビス」などと対抗するためには、もはやこういう状況設定しか無いのかも知れません。失笑を買うようなゲテモノを見せられるよりはいいアイディアだと思います。ただ最後まで相手の目的や球体の正体がはっきりしないとか、結末が余りにもご都合主義になっているというのが不満でしたね。
- 出演陣は、ダスティン・ホフマン、シャロン・スト−ン、サミュエル・L・ジャクソンという超豪華な顔触れです。でもD・ホフマンはこういう役は余りシックリきてないし、こんなにセクシーでないS・ストーンも初めて・・・(^_^;)。
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1998.10.22 マスク・オブ・ゾロ ★★★★
- スペインの悪政からメキシコの人民を救う黒覆面のヒーロー、ゾロを描いた大冒険活劇です。これは文句なしに楽しめます。スティーブン・スピルバーグが総指揮をとっています。
悪玉から妻を殺され、娘を誘拐された初代ゾロ(アンソニー・ホプキンス)が、二代目ゾロ(アントニオ・バンデラス)を育て上げ、そこに成人した初代ゾロの美貌の娘(キャサリン・ゼタ=ジョーンズ)がからんで、悪を滅ぼすという、勧善懲悪を絵に描いたようなストーリー展開。加えてアクロバット的なアクション・シーンもふんだんに盛り込まれていて、サービス満点です。
大きな太陽をバックにして、馬にまたがったゾロがシルエットで浮かび上がるシーンなど、見ている方が恥ずかしくなるくらいにベタな場面が多く、その分やや古めかしさを感じるのはやむを得ないところ。
ところどころに、「そんなのあり!?」というシーンもありますが、まあこの手の映画ではご愛嬌でしょう。
ホプキンスは、「日の名残り」で物静かな老執事を演じていた俳優と、同一人物とはとても思えないくらい、カッコ良くキマッテいます。まあ、当然スタントも使ったでしょうが・・・。
それに比べるとバンデラスは、男臭さプンプンで、イマイチ、スマートさが欠けていたのが惜しい(殆どヒガミ・モード・・・)。
娘役のジョーンズは、非の打ち所がないくらいの美形でした。(^_^;)
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1998.10.18 マッド・シティ ★★★
- 解雇された博物館の元警備員(ジョン・トラボルタ)が、復帰を要求して人質をとって立てこもり、偶然そこに居合わせた報道記者(ダスティ・ホフマン)が、犯人と駆け引きをしながらそれをネタに現場からTV中継をすることから、この話は始まります。
- 他人を殺傷したり、人質をとったりする気はないのに成り行きでそうなってしまった小心者の男と、出世のために特ダネに飢えている報道記者の、双方に不運な物語です。そしてこれは近年のマスコミの行き過ぎ報道に対する、強烈な風刺でしょう。その過激さは、情けない男を演じるジョン・トラボルタの好演と相まって、殆どコメディのノリになっています。しかし、こういうマスコミ批判の映画は、どこかで観たような感じが常にあって、ストーリーそのものに余り新鮮さが感じられないのが残念。
- 何と言っても一番の悪人はダスティ・ホフマンで、最後のセリフが偽善者然としていて、白々しいです。
- それにしてもトラボルタの演技は、巧い!
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1998.10.11 スポーン ★★
- 物凄いCGを駆使した、人気のアメコミ(アメリカン・コミック)の映画化、というとで話題となった作品です。
- 「ダークマン」、「クロウ」、「シャドー」などと類似のダーク・ヒーローもので、良くある復讐劇なのですが、暗すぎるムードにいささか閉口してしまいました。また、ヒーローというには余りにも主人公が醜すぎですし、子供向けでもあろうに随分卑猥なセリフが多いことと、状況設定が分かりにくいことも気になりました。
- ただ確かにCGを駆使した映像は一見の価値ありです。何でもあの長く翻るマントが凄いのだとか・・・。
- フトッチョの悪のクラウンに扮したジョン・レグイザモが怪演。
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1998.10.8 アサシンズ ★★
- 年老いて腕が鈍ってきた殺し屋が、自分の後継者を実地訓練(?)を通じて育て上げていく、という何とも奇妙で残酷な物語です。
- このフランス映画の監督はなんと弱冠25才のマチュー・カソビッツで、自らも最初の後継者役で出演しています。序盤も相当残酷なシーンがあるのですが、二番目の後継者である13才の少年が出てきてから、この映画は更に残酷度を増していき、最後は最悪の結末に。
- 登場人物の表情を追ってずっとカメラが回り続けるなど、間の長いシーンが多く、おかげで130分の長尺物になっていますが、このストーリーでこの長さというのは、かなりしんどい。
- 中盤で、「そんなのあり?!」というような展開もあり、非情で暗い物語描写と相まって、なんとも後味の悪い一作でした。(-_-;)
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1998.10.5 コップ・ランド ★★★
- コップ・ランドというNY市警の警官だけが住んでいるニュー・ジャージー州のギャリソンという街で、警官による住民の誤射事件が発生し、それをきっかけに巨大な組織悪が暴露されていく、という社会派映画です。
- シルベスター・スタローン、ロバート・デ・ニーロ、ハーベイ・カイテルという超弩級の出演陣を得て、なかなかじっくり見せてくれる映画に仕上がってはいます。主人公のスタローンは、正義感は強いのですが余り冴えない役柄を演じており、いつもと別の面を見せてくれて、面白い。終盤までは殆ど活躍しない主人公を尻目に、周りがドンドン動いて物語が進んでいく、という構成もユニーク。
- ただ、腑に落ちないのは、住民を誤射した警官が何故執拗に命を狙われなければならないか、というところ。もう少しその辺の説明や描写が欲しかったですね。
- 原題も「Cop Land」ですが、私はどうもこの「コップ」(警官)という響きが安っぽく聞こえてしょうがないのですが・・・。
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1998.9.29 プライベート・ライアン ★★★★★
- スティーブン・スピルバーグ監督の最新話題作で、原題は「Saving Private Ryan」、「ライアン二等兵の救助」という意味でしょう。
- 第2次世界大戦で4人兄弟のうち3人の兄が戦死したために、末弟のジェームス・ライアンを、軍トップの命令で最前線から連れ戻す、というのがストーリー。連れ戻すための中隊を率いる主人公を演じるのは、トム・ハンクスです。
- まずは、序盤のノルマンジー上陸の戦闘シーンに度肝を抜かれてしまいます。アメリカ本国での上映では、成人指定映画となり、この作品を見て悲惨な戦争体験を思い出した元兵士のために米復員軍人省がカウンセリングの電話を設置した、という話があるほどの臨場感。余りこのシーンが強烈なので、かえって全体の構成のバランスを壊しているかもしれません。
- 終盤の戦闘の結末がややあっけなかったところはありますが、とにかくラストまで画面に目をくぎ付けにしてしまう演出とリアリティは見事というしかありません。伏線を持ついくつかのエピソードも効果的です。
- ただ、予告編や雑誌などで予め内容を知るのは禁物であることは以前にも述べましたが、ここでも事前にライアンを誰が演じるか知っていると、面白みが半減してしまうシーンがあるので、ご注意。(^.^)
- スピルバーグがホロコーストや奴隷解放に続いて、強烈に反戦を訴えた映画、と私は観ました。
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1998.9.21 ノーマ・ジーンとマリリン ★★
- ノーマ・ジーンというのはマリリン・モンローの本名で、この映画は彼女の波瀾万丈な半生を描いたものです。ユニークなのはノーマ・ジーンとマリリン・モンローで別々な女優を用いたこと。しかも二人が同時に画面に出たりする(!)のです。演じているのは前者がアシュレイ・ジャッド、後者がミラ・ソルビーノ。
- ストーリーはモンローの有名なエピソードを色々繋いでいますが、余りにも彼女が、肢体の魅力以外は全く無能力で、酒とドラッグに溺れていて、名声を得るために男と寝まくる、というようなヒドイ女に仕立て上げられていて、少々可哀想。永遠の世界のセックス・シンボルを、もう少し良く描いても良かったんじゃありません?(-.-)
- 睡眠薬を飲みすぎて死んだのではなくてCIAに殺されたのだ、という噂もかつてはありましたが、ここではケネディ兄弟との関係はほのめかしているものの、さすがにそこまでは描いていません。
- 私にはノーマ・ジーンを演じたアシュレイ・ジャッドの方がより魅力的に映りましたが、雰囲気はさすがにミラ・ソルビーノのものでした。
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1998.9.16 NY検事局 ★★★
- 警官殺人事件の裁判で勝利を納めた新米の検事(アンディ・ガルシア)が、その事件の裏に隠された、実父もからむ警官収賄汚職事件を知り、苦悩しながらも検事補として成長していく姿を描いた作品。原題は「Night
Falls on Manhattan」で、映画の内容と違って随分ロマンチックな題なので、邦題の方が正解でしょう。
- 途中であっけなく主人公が成功してしまうので、その後の重い展開が容易に想像できてしまうのが難ですし、また後半何となく主人公の事件との関りが薄くなり、散漫な印象になったのが気になりました。
- 余り盛り上がらないストーリーを助けているのは、主人公の父親役のイアン・ホルムと、上司の検事補役(誰か不明)の熱演でしょう。イアン・ホルムは、確か「エイリアン」でサイボーグを演じていたと思いますが、その印象が私にはいまだに強く残っています。
- 御大のリチャード・ドレイファスが弁護士役で出演していますが、どうでもいい役でしたし、ヒロイン役のレナ・オリンは魅力薄でした。(-.-)
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1998.9.13 アサインメント ★★★★
- 凶暴なテロリスト「カルロス・ジャッカル」(アイダン・クイン)と、それを破滅させるために反テロCIA要員(ドナルド・サザーランド)によって瓜二つの替え玉となるべく訓練された男(アイダン・クイン、二役)との攻防を描いたサスペンス作品です。これは、楽しめますよ。
- ストーリー展開が良く練られていますし、伏線や終盤のどんでん返しが効いており、最後まで引きずり込まれてしまいました。何故替え玉を仕立てるかが途中まで明かされないのですが、なるほどと思うような巧いしかけが設定されています。また、全く瓜二つの二人が争うという状況で容易に予想される悲劇が、また観る者をハラハラドキドキさせるのです。
- 一番ラストの、冒頭の伏線を受ける象徴的なシーンで心が和みます。
- 多分、もっとお金をかけて、アイダン・クインの替りにもっとメジャーな俳優を使い、もっと派手にドンパチをやっていれば、この映画は大ヒットしたことでしょう。
- いずれにしても久々のお薦めです!(^.^)
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1998.9.07 ザ・クリーナー ★★
- 女性麻薬捜査官(ヘザー・ロックレア)と麻薬組織、それに正体不明の殺し屋(スティーブン・レイ)が絡んだサスペンス作品です。いかにもB級映画然とした邦題ですが、原題の「DOUBLE
TAP」よりはマシかも。
- 状況設定が中々つかめないストーリー展開で(私だけか?)、イライラ。でも「ニキータ」や「レオン」などの影響を受けているのでしょうか、けっこうファッショナブルな映像を見せてくれます。
- 凄腕の殺し屋役のスティーブン・レイは、ミスキャストではないでしょうか。どう見てもそこいらのオッサンにしか見えません。ヒロインのヘザー・ロックレアも張り切っている割にはいっこうに活躍のない役で、しかも色気不足・・・。(^_^;)
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1998.8.31 マイ・ルーム ★★★
- レオナルド・ディカプリオ、ロバート・デ・ニーロ、メリル・ストリープ、ダイアン・キートンという今を時めく名優がゾロゾロ出演していますが、映画自体はだいぶ地味な作りになっています。
- 白血病の姉(キートン)と長く音信不通だった妹(ストリープ)との再会と愛憎、姉と妹の不良息子(レオ)との心の交流、姉妹の寝たきりの父親の介護など、難しいテーマを散りばめながらゆっくり、ゆっくり、話が語られていきます。
- 大きな展開は殆どありませんし、ハピー・エンドでもないのですが、見終わった後に静かな感動をもたらしてくれます。自分の不幸な運命にもかかわらず、悟りきって達観した姉に同情を禁じえません。そんなに落ち着いている場合ではないだろうが(;_;)、とも思ったりしますが・・・。
- 医者を演じるデ・ニーロは、チョイ役で随分もったいないですね。
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1998.8.31 同居人 ★
- あるビジネスマンの家庭に、その部下が住み込むことから色々なトラブルが始まるサスペンス作品。
- 同居人や隣人が異常性格者でトラブル・メーカーであるなど、よくある状況設定でストーリーが殆ど序盤で読めてしまいますが、その悪玉が単なるサイコ野郎でないのは、その男の出生の秘密がからんでいるところ。でも早くバラシ過ぎで、もう少し種明かしは引っ張った方が良かったと思います。
- 謎解き的部分も殆どなく、悪玉の悪さ加減だけが強調されて、後味も余り良くありません。
- 原題は「Natural enemy」で、「天敵」?。
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1998.8.29 リーサル・ウェポン4 ★★★
- メル・ギブソンとダニー・ローバーの刑事コンビの人気シリーズの第4作目。
- 二人の主人公の結婚、子供と孫の誕生などのホーム・ドラマ的部分をからませつつ、中国人の密入国と偽札作りを取り仕切る中国マフィアとの対決を描いたもの。
- 今回も冒頭の大爆発シーンが見ものなのでしょうが、予告編やコマーシャルで殆ど見ていたシーンばかりで、少々拍子抜け。予告編やコマーシャルは、見せ過ぎてはいけませんね。「ディープ・インパクト」などでも同様の議論がありました。あれでは津波が来ることを観客は予め皆知ってしまうではないか、などと・・・。
- ドタバタやギャグ(多分)の応酬は、ますます度を増してきていますが、この辺は好き嫌いの分かれるところでしょう。私は少々白けました。
- 中国マフィアの悪玉を演じたのがジェット・リーで、香港で大人気だそうな。でも彼が画面に出た途端、カンフー映画に変身してしまいます。
- ベテランのジョ−・ペシがいい味出していました。彼の口癖(?)の「OK、OK、OK・・・・」は本当に可笑しいです。
- なお、この映画はエンド・タイトルが終わらないうちに席をたってはいけません。
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1998.8.27 デッドマン・ウォーキング ★★★★
- 殺人の罪で死刑を宣告された囚人(ショーン・ペン)と、死刑執行まで連れ添う尼僧(スーザン・サランドン)との心の交流を描いたヒューマン・ドラマ。
- 相当重い内容だろうと覚悟して見たのですが、やっぱりそのとおりでした。タイトルからして死刑執行を免れるはずはないのですが、本当に冤罪ではないのか、助かる道はないのか、と見るものを少なからず期待させます。しかし、終盤本人の告白で納得させられ、話として完結することになります。州によってやり方は違うのでしょうが、死刑執行でああまでするのか、と驚かされるシーンも。
- 監督のティム・ロビンスは死刑反対論者らしいのですが、この映画は両方の立場から主張できる内容になっていると思います。それだけ死刑の是非は難しいということでしょう。
- ショーン・ペンの入魂の演技には圧倒させられ、いたく感動しました。そして、疲れました・・・。
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1998.8.23 フル・モンティ ★★★★
- 原題は「The Full Monty」で、要はスッポンポンのこと。イギリスの小さな町の失業者達が、お金を稼ぐためにやむにやまれず一回限りの男性ストリップ・ショー(^_^;)を行なうまでの苦労話を描いたもの。
- 日本では大きな劇場での公開ではなかったにもかかわらず大ヒットし、ロングランされた作品です。
- 「ブラス!」と同様、ここでも不況で職を失った人々の悲哀がヒシヒシと伝わってきて、寒々とした気持ちにさせられますが、一方でいたるところに笑い(失笑?)を誘う場面があって救われます。特にストリップの練習に明け暮れている面々が、職安等で列に並んでいる時に音楽が流れ、それに合わせて身体が動き始める場面などは爆笑もの。メンバーはフトッチョだったり、年寄りだったり、どう見てもストリップなど不可能に思えるのですが、最後は壷にはまってそれらしく見えるのが凄い・・・。
- 主人公(ロバート・カーライル)の子役のウィリアム・スネープが、いじらしさを巧く表現して、好演。
- ただ、踊りの研究のために「フラッシュ・ダンス」のビデオを皆で見ているシーンがあり、冒頭(溶接)と終盤(オーディション)のシーンがほぼ連続して映し出されるところがあるのですが、あんなに早くビデオ・カセットは早送りはできません。(-.-)
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1998.8.20 ブレーキ・ダウン ★★★★★
- ハイウェイでいきなり自分の妻が神隠しにあったかのごとく消えてしまうという、怖いお話。原題もそのまま「Brake
Down」です。
- 忽然と消えた自分の妻をひたすら探し求め続けるという、極めて単純なお話ですが、やれ核兵器だ、隕石だ、巨大怪物だ、という様なものが多い昨今のハリウッド映画の中では、かえって新鮮に映りました。アメリカでは年間10万人もの人が行方不明になっている(!)そうで、そういう事実からも現実味が有るだけに、いっそう恐怖感が募ります。
- 誰を信じ、誰に頼ったらいいか分からない、という主人公の追いつめられた立場がテンポよく描写され、最後まで話の展開にグイグイ引きつけられてしまいます。主人公がスティーブン・セガールのようには腕力的にも強くない、という設定も自然です。
- 可哀想な主人公を演じているのは、カートラッセル。アメリカ人によく有るタイプの、一見善良そうな運転手を演じているJ・T・ウォルシュが不気味で、巧い。
- アメリカは本当に怖い国です。(-_-;)
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1998.8.17 素晴らしき日 ★★
- それぞれバツイチで一人の子を持つ男女(ジョージ・クルーニー、ミシェル・ファイファー)が、子守をしつつ自分の大事な仕事をやり遂げる一日を描いた、ラブ・コメディです。原題は「One
Fine Day」。
- 最初の状況設定で大体ストーリーが読めてしまい、ややだれ気味ながらも最後まで見てしまいました。アメリカのコメディにありがちなわざとらしさが鼻についたり、それぞれの仕事の成就の経過も見せ所の割には盛り上がらなかったり・・・。
- ファイファーの子供役を演じたのは「ホーム・アローン3」でそれまでのマコーレー・カルキンと替わったアレックス・D・リンツですが、こういうのを天才というのでしょうね。
- この映画の中でも携帯電話が大活躍なのですが、なんであちらの携帯電話はあんなに大きくてみっともないのでしょう?(^.^)
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1998.8.17 ビーン ★★★★
- NHKの深夜番組でお馴染みの、「Mr. ビーン」の劇場公開版です。
- 美術館の絵の看守をしている(初めて彼の職業が明かされました!)ビーン(ローワン・アトキンソン)が、米国での高名な絵画の御披露目式に招待されてのドタバタ大騒動を描いたもの。
- とにかく笑えます。残酷度も増しています。テレビ放映と同様のネタをいくつか使いながら、更にそれをどぎつくしたり、普段は殆ど無口なのに演説をぶったり、ややオーバー・アクションだったり・・・など、映画にしたためにビーンのイメージが違ってしまった、などという評もありますが、お堅いことは抜きにして楽しみましょう。
- 短めのスラックスにひじ当ての付いたブレザーなど、いつものスタイルですが、私としてはもう少しテディ・ベアとの絡みが欲しかった。(^.^)
- (ビデオ)
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