①カーボカウントモード(iPhone用、Android用、PC用)
このモードは「簡単モード」と「正確モード」に分かれます。
【A.正確モード】 自分のインスリン効果値とインスリンカーボ比がわかっている場合はこちらをどうぞ。インスリン効果値、インスリンカーボ比を入力して、これから食べる炭水化物量(g)と血糖値をいれると必要インスリン量が計算されます。そして血糖の動きがグラフで表示されます。
【B.簡単モード】 自分のインスリン効果値と糖質/インスリン比(インスリンカーボ比)がわからない方用のお試しモードです。体重と一日の総インスリン量を入力するとインスリン効果値(注1)とインスリンカーボ比(注2)が自動的に設定されます。あとは、これから食べる炭水化物量(g)と血糖値を入れると、必要インスリン量が計算されます。そして血糖の動きがグラフで表示されます。
注1:インスリン効果値:1Uのインスリンでどれだけ血糖値が下がるかを表す数値 注2:糖質/インスリン比:1Uのインスリンで処理できる炭水化物(カーボ)
のグラム数
②シミュレーションモード(iPhone用、PC用)
シミュレーションモードはカーボカウントモード同様に「簡単モード」と「正確モード」に 分かれます。
自分のインスリン効果値と糖質/インスリン比がわからない方は 簡単モードを選んでください。
簡単シミュレーションモードでは体重と一日の総インスリン量を入力するだけでインスリン効果値と糖質/インスリン比が自動的に設定されます。
シミュレーションモードは①インスリンポンプ、②持効型A(トレシーバ、ランタスXR)③持効型B(レベミル、ランタス)の3設定から選択してインスリン量の設定をおこないます。よくわからない時は、指示に従えば適当な値を設定してくれます。
いずれの場合でも、ゲーム感覚で血糖をコントロールすることに変わりはありません。インスリン量をうまく調節して良い血糖値を維持してください。血糖値があまりにも高くなるとゲームは終了します。
このシミュレーションゲームは①ポンプ、②持効型A,③持効型Bで一部動作が異なります。
インスリンポンプ使用の場合には、0.1U刻みでインスリン調節が可能となり、スクエアーボーラス、デュアルウェーブボーラス、テンポラリーベーサル、サスペンド機能が利用できます。
ゲームが始まると血糖値がリアルタイムでグラフ表示され、朝、昼、3時、夕になると、カーボ、食事、運動、インスリンのいずれにするかを聞いてきます。食事場面では①カーボで入力する、②メニューから選択する、③検索して決める、④運動する、⑤インスリンを打つ、の5通りが選べます。運動の場合はメニューからの選択になります。インスリンを選択した場合は単位数を選択することができます。食品
検索モードでは、およそ300種類のメニュー(主として外食)から食品を選択できます。食品名の一部を入力することで一致する全ての食品リストが表示されますので、さらにその中から適当な食品を選択することができます。
ゲームは最大9日間続けることができます。途中で終わることも可能です。ゲームが終わると、平均血糖、最高血糖値、最低血糖値が表示され、コントロールに対する一行コメントが示されます。
シミュレーションの動作を基本設定の変更画面で変更することが可能です。インスリンの作用時間、暁現象の有無と強度、インスリンポンプでの目標血糖値の設定、ゲーム速度など変更する
ことができます。血糖の動きが激しいときは、インスリン作用児間を4ではなく5に変更するとよいでしょう。ここでの変更はシミュレーションモードに反映されます
③内部データの解説
インスリン1Uで血糖値がどのくらい下がるか(インスリン効果値)や、インスリン1Uで 何グラムの炭水化物を処理できるか(インスリンカーボ比)の計算は下記1800ルールおよび500ルールに基づいています。
1800ルール: インスリン効果値=1800÷(一日総インスリン量)
500ルール : インスリンカーボ比=500÷(一日総インスリン量)
ただし、このルールがそのまま適応されるのは体重50kg以上となっています。
体重50kg以下では、一定のアルゴリズムに従ってルールの変更をおこなっています。
体重50kg未満の場合は以下のような簡易式を用いて1800ルールと500ルールの修正をおこなっています。
効果値1800ルールの変更値=体重×22.5+675糖質比
500ルールの変更値=体重×8.75+62.5
補正後の1800ルールは、例えば40kgでは1575ルールに、30kgでは1350ルールに、20kgでは1125ルールに、10kgでは900ルールになります。また、補正後の500ルールは、40kgでは
412.5ルールに、30kgでは 325ルールに、20kgでは 237.5ルールに、10kgでは 150ルールになります。
このルールを適応しますと、 例えば体重10kg、インスリン8Uの人ではインスリン効果値=113mg/dl、糖質/インスリン比 =19gとなり、設定値の変動幅がオリジナルの1800ルール、500ルールよりも控えめな数値になります。
④シミュレーションモードでの糖、炭水化物、蛋白質、脂質による血糖値上昇の設定
糖、炭水化物、蛋白質、脂質のおおよその血糖上昇のピークはそれぞれ60分、120分、180分、180~480分に設定されています。
インスリンの残存率と作用時間について
シミュレーションモードではインスリン吸収時間を4時間、5時間、6時間の 3種類から選択できます。それぞれのインスリン残存率のグラフは以下の通りです。