気になる名前の 椀名条山


椀名条山、氷室山、宝生山

2002年4月24日

晴れ 地形図:沢入

参 加 者
  秋山  大塚   星野



黒坂石登山口
(9:20)



椀名条山
(10:40〜11:00)




氷室山神社
(12:05〜12:45)



宝生山
(13:00)



黒坂石への分岐
(13:50)



キャンプ場
15:35



記録 大塚

 日光有料道路から足尾を抜け、群馬県東村へ向かう。 かわいいログハウスの駅舎、わたらせ渓谷鉄道沢入駅でトイレをお借りして、黒坂石キャンプ場を目指す。
 本日のコースは、キャンプ場よりも400m位奥にある椀名条山登山口から、椀名条山、氷室山、宝生山のピークを踏んで、キャンプ場へ戻るという周回コースだ。
 下山予定のキャンプ場前路肩に車を駐車し、身支度を整えて、登山口を目指して舗装道を歩き始める。 キャンプ場を過ぎ、最初に現れる集落に登山口があるはずだが、登山口の案内はなく、明瞭な登山道も見当たらない。 沢に沿って作業用らしい踏み跡があるので、それを利用し、とりあえずは沢を詰めることにする。 薄暗い杉林の中、先頭を行く星野さんとの距離はひらくばかり、ヒーヒーハーハーしながら高度を上げて行くと、9時50分に登山道のある尾根上の鞍部に出る。いつもそうだが、尾根にあがると精神的に楽になり、それまでの疲れが消えていく。 高度計を見ると、高度差200mを30分で登ったことになる。
 尾根に出ると、明るい雑木林の新緑がとても綺麗。 木の中では、根っこから水分・養分を吸収したり、葉っぱを大きくしたり、光合成したりと、さぞ大忙しなんだろうな。 トウゴクミツバツツジの赤紫色の花も新緑に映えて、なんて美しいんだろう。
 尾根を登って行くと、10時40分に、標高1051.6mの椀名条山山頂に到着する。 林の中の山頂だが、この時期は、白根山・錫ケ岳など群馬栃木県境の山が望める。 今日はあたたかく、汗をだらだらとかいた。 休憩と記念撮影の後に、山頂から氷室山へ向かう。 あたり一面が黄緑色になるカラマツの新緑もきれいだなぁ。
 登山口からここまでは、登山道がやや不明瞭だったが、栃木県側からの登山道が合流する地点からは、しっかりとした登山道となる。 氷室山山頂を通過し、ひっそりとした神社でお昼ごはんにする。
 氷室山神社を後にして、歩き出してすぐに、十二山方面と作原方面への分岐に出るが、そこに、地図にはないが黒坂石へ下るコースも出来ていた。 分岐を見送って、宝山生に登る。 ここは、思いがけず、たくさんのヤシオツツジの花が満開。 あっちもこっちもピンク色。 今年見たヤシオの中でいちばん華やかだ。 お花見気分で十二山方面を目指す。
 そろそろ黒坂石への尾根の分岐かなと思いながら歩いていると、黒坂石への手書きの標識がある。 私は、単純にそっちの方へ下ればいいんだと思ったが、星野さんのご指摘で、この下山コースは、直接沢へ下るもので、たぶん新しくできたコースだろうから、地図にある尾根の分岐を確認しようということになる。 標識からひと登りして、尾根が分岐する地点に出ると、たしかにここが地図に載っている登山道分岐のようだ。 今は、あまり歩かれていないようだが、地図読みの勉強も兼ねて、この尾根を下ることにする。 終始踏み跡は不明瞭だ。 最後は、沢に向かって強引に下り、14時35分に沢沿いの林道に出る。 ここからの林道歩きは1時間。 林道歩きは長く感じるなぁ。 2度ほどトラックが砂埃を上げながら通って行った。 逃げ場のない私達は砂埃が消えるのをじっと待つしかない。
 今回の山行は、2.5万地形図上には、登山道があるので、明瞭な登山道をイメージしていたが、あまり歩かれていないのか、登山口がわからなかったり、道が不明瞭だったり、林道工事が進んでいるためか、地図にはない新しいコースができていたりと、読図力が必要な山行だった。 宝生山のヤシオツツジはごほうび。


明るい雑木の尾根

梢越しに足尾から日光の山々が

灯籠より可愛い石の本殿のまえで

カラマツの芽吹き(写真では難しい・・・)

********