(10月16日)
那須高原、日塩もみじラインそして奥日光(私の住む栃木のローカルな話題で例をあげますが)と 車で行けるような紅葉の名所は 見頃を迎えて連日多くの人出で賑わっている事と思います。
前回「渋滞を避けた楽しみ方」について少しお話をしてみましたが 今回は私が実際にこの時期に何度か遊びに出かけた 写真撮影とMTBツーリングを兼ねて 渋滞を避けた遊びについてお話してみたいと思います。
目的地は奥日光の千手ヶ浜で そこで「日の出と朝日に映える湖畔の紅葉を写真にしてみようか」という計画です。 千手ヶ浜に通じる林道は 一般車の進入が出来ませんので 赤沼の茶屋よりハイブリッド・バスに乗換るか 菖蒲が浜から湖畔の道を歩いて行くしかありません。 でも早朝暗い内に行かなければ日の出には間に合わないので 自転車を利用する事にします。
マウンテンバイクでしたら 前輪を外す事により乗用車のトランクに積み込みが可能ですので 気軽に出かける事が出来ます。
「日の出」が目的ですので 赤沼の駐車場をまだ暗い「4時か4時半位」にはスタートしなければなりません。 日の出前は零度近くまで冷え込みますので 充分に暖かい服装で出かけます。 それでも弓張り峠からの降りでは 顔が強ばる位に冷えきって仕舞います。
目的地の千手ヶ浜に着いて 暖かいコーヒーでも飲んで一息つくと 辺りは徐々に白み始め いよいよ自然のドラマの始まりです。 冷えた大気に水面から水蒸気が発ち昇り 靄と成って神秘的に湖面を漂って居ります。
東の雲から徐々に光が当たり初め 次第に男体山から我々の元えと急速に降りて来ます。 我々はにわかに忙しくなり 静かな湖畔には シャッターの音だけが響き渡ります。
ひとしきり写し終えると 又静けさが戻り 徐々に太陽の恵みが「ポカポカ」と感じられる様になって来ます。 湖畔の散策に出かける頃には 沢山の 忙しそうな小鳥達の声が聞こえて来ます。 警戒心が強く 普段はあまり 人のそばに寄る事のない野鳥達でさえ 頭のすぐ上で忙しそうに餌を求めて 枝から枝えと飛び廻って居ります。
見上げると 「朝の光で輝く紅葉が 抜ける様な青空を背景に 啄木鳥のトッピングで」と 何とも贅沢な気分で 一人で観ているのがもったいなくなって仕舞います。 外山沢の釣り橋からは 産卵期の為遡上している大きな「ブラウン・トラウト」も観る事が出来ますし こんな素晴らしい景色の中では 唯の菓子パンでさえ 此の上無い贅沢な朝食となって仕舞います。
一番のハイブリットバスが着く頃に帰り脚となりますが これで楽しみが終わった訳では無く 帰り道も素晴らしい紅葉の中のサイクリングとなります。 気持ちの良い汗をながして駐車場に戻る頃には 一般の観光客の出番となり「渋滞とすれ違いで家路へ」という段取りで 家へ戻ってひと休みしても 午後は別の用事が済ませられる位には戻れる筈です。
これは本当に極端な例かも知れません でも実際に『こんな遊び方も有るのか』という「ヒント」には成ると思います。
色々な情報を集めて 他の人とちょっと違った 自分だけの遊びをアレンジしてみては 如何でしょうか。*