キャンプの問題点


(8月21日)

 夏も終盤 夏休みの行事もほぼ済んだ事と思います。 楽しかった事 今一つ楽しみきれなかった事等々 色々な想いが残った事と思います。 今回は夏の野遊びの反省と言う事で 決定的な解決策または模範的な回答は有りませんが 「この様な問題点も有る」と言う事を認識して戴き 少しでも考え、「出来る事からやってみる」と云う事で キャンプと山の二章に分けて考えてみたいと思います。
先ず今回は 少し下火には成ったものの夏のレジャーとしては代表的な”キャンプの問題点”について考えてみます。 
 楽しむ人の数が多ければ 当然多くのゴミが出てきます。 此の”夏休みシーズン”の短い期間に集中して出される”大量のゴミ”がキャンプ場の有る地域に取っては 大きな問題と成って居ります。
 此のゴミの処分方法については 幾つか考えられます。 1つは 営利目的のキャンプ場では「営業行為で有るので当然キャンプ場で集めて産業廃棄物として処理すべきでしょう」と言う意見と 「其れは営業範囲外だ」として利用者に持ち帰りをお願いしているキャンプ場とが有ります。 何れの場合も問題が有るようで キャンプ場で集めては居るが ずさんな処理をして地域に迷惑を掛けている営業者 また一応持ち帰りと言う事で 持ち出しはして居るが 本来家まで持ち帰り処分する筈のものを 途中で処分をしてしまうマナー違反のキャンパー これも又其の地域の住民に迷惑を掛けたりあるいは周辺地域行政の思わぬ負担に成って居るようです。 此の様な問題に対して 我々「楽しんでいる者」が一番真剣に考え無ければいけない事だと思います。 キャンプ場を選ぶ基準もこの様な観点からみて戴けると好いと思います。
2つ目は”自然との調和”が挙げられます 本来自然に親しむ為の遊びが 逆に其の場所を確保する為に自然を傷つけ破壊し 山林等を全て整地して仕まい 街中に有る公園の様な箱庭的キャンプ場が作られたり 併設の遊園地紛いの施設に大金を掛けたり 確かに便利で遊園地的な面白さは有るかも知れませんが 「テントに泊まる」と云うだけで 街中に居るのと何も変わらない様な気がします。 そして此の様な開発に掛かった費用は利用者の負担 叉は我々の税金が使われると云う事に成ります。 施設を創る側には「利用者が望むから」と言う論理が有る様ですので 我々利用する者が よく考えて選択する必要が有るのでは無いかと思います。
 其れから実際キャンプをする時の「自然との調和」と云う事が有ります。 自分達が遊んだ形跡を残さない様な配慮は勿論ですが 大きな音や強い光等にも気をつけて戴きたいと思います。 当然隣接のキャンパーへの配慮も有りますが 此処では自然への配慮 つまり夜を活動時間としている動物達に対しての配慮です。 食事の後の残飯も寝る前に処分して置かないとタヌキ等の餌食に成って仕舞います。 これが度重なり慣れて仕舞うとやがて人が居ても食べ物を狙う様になり やがて野ら犬と同じ様に成って仕舞い 狂犬病等の危険も有り駆除されるという事にも成りかねません。 ちょっとした我々の配慮の無さが 自然に生きる動物達に 思わぬ悪い影響を与えて居るかも知れないのです。 夕食が終わったらランプのバルブを少し絞って静かにしてみては如何でしょうか。 もしかしたら闇の中から鹿やタヌキが覗いているかも知れませんよ。