ファミリーキャンプその

(8月14日)

 お盆休みに入り 海や高原のキャンプ場は何処も満杯でお祭の様な状況では無いかと思います。 此の混雑する時期に少しでも「のんびりとしたキャンプは出来無いものか」と云う事で 全章では「不便な場所に有る、車で直接行けないキャンプ場はどうか」と云う提案をしましたが 今回は その具体的な方法について 考えてみたいと思います。
先ず 車で直接行けない処でキャンプをする訳ですから 徒歩、バス又は舟等何れにしても自力で運ばなくては成りません。 従って登山のテント泊の様なやり方をしなければ成らないと云う事と成ります。 当然道具はコンパクト、軽量と云う事を一番の基準に テントやシュラフ等の装備を選びます 自然との触れ合いを目的にキャンプをする訳ですから 寝るとき意外は殆ど外に居ます 従ってテントも「寝るための必要最小限のスペース」が確保出来れば好いと思います。 炊事などの為に少し雨を避けられる空間が欲しいと云う事で有れば 重いポールを必要としないコンパクトなタープを併用すると好いでしょう。 それから炊事道具ですが これはメニューに拠って変わりますので それと平行して考えます。 アルファー米を中心とした乾燥食品と 持参し易い生の食材を巧く組み合わせて ガスバーナーもコンパクトな物が一台で済むような、調理も簡単でそしてゴミの余り出ない様なメニューを考えます。
 車で行くオートキャンプ場では見劣りする様な質素で料理とは云えない様な物でも 手付かずの「自然」と云う味付けが有れば何よりのご馳走に成って仕舞います。 と云う様な具合に装備が決まったら 其れを纏めて担ぐザックが必要です 「必要な大きさ」と云う事に成りますが 慣れた山屋さんでは無いので 重量で25kg止まり容量では60リットル位が妥当な目安だと思います。 最終的には此に収まる様に全体の装備を 再度吟味する事と成ります。
さて 此等の物を使ってキャンプをする訳ですが 最近テレビや雑誌等で多く紹介されて居るキャンプのシーンは 設営と炊事がほぼ全てで 其の合間が暇なので何かすると言う様に感じられます。 本来、それは逆で何かする為 詰まりハイキングやカヌーイング、バードウォッチングそれからサイクリングとか又はハンモックにのって読書でも 何か自然の中で「遊びたい事」が有るために 「手段としてキャンプをする」と考えるのが自然では無いかと思います。 この様な考えにたてば「キャンプ」それ自体は出来るだけ簡単に済ませ 遊ぶ時間を増やす様に成って来るのでは無いかと思います。 特に朝晩の「炊事」にとられて居る時間帯は野遊びでは一番好い時間帯で「そんな時間帯にのんびり家でやる事と同じ事をして居るのはもったい無い」と言いたく成って仕舞います。  早々に済ませて 自然のドラマに参加して其の一部に成って観ては如何でしょうか。
この様な”野遊び”に適した処はまだまだ少ないかも知れません。 でも少し見方を変えると思わぬ処に有るものです。 与えられたもので無く それぞれの野遊びに”見合う場所”を見つけて楽しんで戴きたいと思います。