ファミリーキャンプその


(8月 7日)

来週はいよいよお盆休み 夏季休暇を含めた長い休みを取る方が多い事と思います。
 長期の休みのとれるこの時期 キャンプ場 特にオートキャンプ場は何処も満員で 何ヵ月も前から予約をして居なければ利用出来ないと言う状況です。 こんな状況の中で「のんびりキャンプをしたい」と思うのが 無理な話なのかも知れませんが それでも敢えて「此の休みを利用して出かけたい」と思うのは 私だけでは無いと思います。
と言う事で今回は 少しでも混雑を避けてちょっと変わった ブームから少し外れたファミリーキャンプについて考えてみたいと思います。
現在のキャンプは「道具」が過剰とも思える程に発達し 本来不便を楽しみ自然を味わう為のキャンプが 便利な道具の開発に振り回され 野外宴会と化して居る様に思います。 普段 家でも作らない様な凝った料理や食べきれない程の食材を用意して その挙げ句 大量の食材を無駄にし大量のゴミを作り出して居ります。 現在 キャンプ場やその周辺ではこれが 様々な問題を引き起こして居ります。
 この様な遊び方に疑問を持つのは 私だけでは無いと思います。 ではどの様にしたら良いかと言う事に成りますが まず原点に起ち還り「便利さを追求しない」 逆に「不便を楽しむ」と考えては如何かと思います。 と云いましても「少しでも良い環境の処で」と思うのは人情です 従って選ぶ条件の基準が変わらないと問題の解決には成りません。 「清潔なトイレと綺麗な水が有ればあとは何にも要らない」と言うと極論かもしれませんが そろそろ大金を掛けて自然を壊し新たに作られた箱庭的なキャンプ場を有り難がるの風潮から 本来の自然を生かし必要最小限の整備だけにとどめた 場所(キャンプ場を含む指定地)を好む様に成っても良いのでは無いかと思います。又そうなることを望みます。
 此の様な遊び方にみあう場所と云いますと ブーム以前から有る今では少し忘れられかけている様なキャンプ場があてはまると思います。 トイレ等の設備等の環境は決して好ましいと云う状況では有りませんが 少なくとも自然環境は良いと思います。 それに何と云っても余り人気が無いので 比較的静かで思わぬ穴場と成ることが有ります。
 例えば 現在多く行われているオートキャンプには不向きな車で乗り付けの出来無い、バスや舟に乗り換えるか叉は歩いて行かなければ行けない様な場所がそれに充てはまると思います。 当然 交通の不便なこの様な場所でキャンプをする訳ですから持参出来る道具も限られて来ます。 従ってキャンプのやり方も 少し考えてそれに合った方法を採る必要が有ります。
此の具体的な方法に就いては次回にゆずるとしまして 最近多少のブームに成りつつある野遊び全般に言える事だと思いますが どうしてもオーバーユースに成ってしまい 我々遊ぶ人間にとっても 又それを受け入れる「自然」と其の地域に住む人達にとても 余り好ましい事態では無くなって仕舞っていると思います。 我々野遊びをする者はその事を頭の片隅に置いて 自然にとけ込んで地元の人たちと調和する様な遊び方を心掛けなくてはいけないと思います。