服装について

(5月22日)

 天気の良い日は 少し動くと汗ばむ様な季節となり 山も雪解けが進み、雪の消えた沢筋には水芭蕉の芽が顔を出して居る頃でしょう。 そろそろ花を求めたハイカーが高い所まで足を延ばす時期に成りました。
 前回も お話しましたが 高い所は天気ぐあいによって寒暖の差がはげしく 此の時期2000メートル位の山では 天気が良く、風の無い日は半袖一枚で行動できる位の暖かさと言うより暑さになり 崩れればミゾレから雪と言うのも珍しくは有りません。 花を求めてのハイキングでは これほどの変化は無いにしても 「行動中は丁度良かったが休む時に寒くて震えて居た」又は「それほど距離を移動した訳では無いのに日が陰って風が出てきたら途端に寒く成ってしまった」等々良く聴く話しですし 少しハイキングの経験のある人は「ある、ある」と頷かれると思います。 これれは気温自体が変わった訳では無く ”体感温度”つまり 体に感じる温度が変化したためにそうなるのです。 例えば気温20度で風が無く 日差しを受けている場所でハイキングをすると 体感的には30度以上に感じます 従ってかなり汗もかくでしょう。 一方 同じ場所で休んでいる時に 日が陰り風速10メートルの風がでたとすると体感温度は2度と言う事に成ります この様に気温は変化しなくても体感温度は30度も変わってしまうのです。 この様な状況で行動をするのですから 服装が重要な役割を持ってくる訳です。 従って山の服装は機能性 そしてレイヤード”重ね着”のしやすさが重要と言う事に成ります。 この機能性とは色々有りますが 先ずは動き安さ 特にズボンは気を付けた方が良いと思います 普段の生活では考えられない位の高さまで足を上げる事も有りますし 汗で湿ってくると更に動きを妨げてしまいますので 動き安い形、素材そしてゆとりの有るサイズを選ぶ事が必要に成ります。 具体的に申しますと 型はニッカーズボンが一番歩き安いと思います。 でも少し大げさな感じがすると敬遠される方は長い物でも良いと思いますが くれぐれもサイズ 特にお尻から腿に架けては充分なゆとりの有る物を選んで戴きたいと思います。 店でお客様のお相手をして居りますとたまに お洒落をしたいと言う気持ちは分かりますが 機能性を無視してまで色やデザインにこだわる方を見かけます そして経験の浅い方程 小さめの物を選ぶ傾向に有ります。 目についたときはアドバイスをしますが サイズは本人で無いと分からない部分も有ります 呉々も”ゆとり”を考慮して選ぶと良いと思います。 素材はポリエステル等の水切れの良い スチレッチ性の有る物が主流です。
 次に シャツ類ですが 形はカッターシャツでもラガーシャツでも好みの形で良いと思いますが袖は長い物が基本です。 よく半袖で歩いてる人を見かけますが 木の枝や岩で腕を傷つけたり 短時間でもひどい日焼けをする事が有ります。 其れらを承知の上でベテランの方が あえて短い物を着るのは自由ですが 呉々も初心者の方が訳も分からず 形だけを真似するのは止めた方が良いと思います。 選ぶ上で 本当に大切なのは素材です。 一見同じ様な物を着ていても 素材が違うと結果はかなり違ったものに成ってしまいます。 特に下着は極端に違いが出ますので 普段使用している綿の物は避けて 是非 専用の吸湿速乾性の素材を使った物の使用をお勧めします。 ポリエステル等を原料とした速乾性の物が 多数出て居りますので 幾つか試して自分に合った素材 又は組み合わせを見つけて 快適な山遊びを お楽しみ戴きたいと思います。