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複合的要素より推定される生態の解明

 『飛行』という行為が、たくさんの情報を観察者にもたらしていることは、皆さんすでにわかっていることは思いますが、ここでは飛行の意味を少し整理してみたいと思います。自分でもうまく表現できていませんが、だいたい次のような感じになると思います。ここに書いてあることは、日本中のあらゆる状況にあてはまるものではありません。あくまでも、そこの環境(大きくは植生)に左右されますので、お間違いなく


低空を飛翔するイヌワシ
photo by higuchi
高空を飛翔するハチクマ
photo bay aoki


低空を飛行の場合


視線の位置 飛行環境
オープンスペース 落葉広葉樹林 針葉樹林
正面を見ている 小規模な移動 小規模な移動 小規模な移動
下を見ている
キョロキョロしている
探餌行動 探餌行動 基本的には移動(ほとんどの場合このような環境には餌動物が少ないため、下を見ながら飛行することは少ない)
5〜7月にかけては、ヘビなどが繁殖中の小鳥の巣をおそう際に木に登るが、それらを捕らえる場合も季節的にはある


中空を飛行の場合


視線の位置 飛行環境
オープンスペース 落葉広葉樹林 針葉樹林
正面を見ている 中規模な移動 中規模な移動 中規模な移動
下を見ている
キョロキョロしている
探餌行動 探餌行動 基本的には移動(ほとんどの場合このような環境には餌動物が少ないため、下を見ながら飛行することは少ない)
5〜7月にかけては、ヘビなどが繁殖中の小鳥の巣をおそう際に木に登るが、それらを捕らえる場合も季節的にはある


高空を移動の場合


視線の位置 飛行環境
オープンスペース 落葉広葉樹林 針葉樹林
正面を見ている 大規模な移動
侵入者への警戒
大規模な移動
侵入者への警戒
大規模な移動
侵入者への警戒
下を見ている
キョロキョロしている
大規模な移動
侵入者への警戒
大規模な移動
侵入者への警戒
大規模な移動
侵入者への警戒




『止まりの意味について』
『猛禽類の調査について』


2001.2.1 OPEN
2002.2.1 RENEW