セミナー資料11 「ザ・アメリカンシヨートヘアー」



アメリカンショートヘアー・日本の歴史の足跡


1970年代の中頃、小島正記先生らのご尽力で、米国で著名なキャッテリー「アパッチ」などから、10頭前後のアメショーが輸入されました。  
日本のアメショー第一期の全盛期です。

この頃の猫はクラシック模様が美しいシルバータビーで、タイプは二の次だったように思います。
これらの血統が日本の主流には伝えられなかったようですが、ペットショップ関係の猫たちには、根強く伝えられています。
さらに、80年代に入る頃にはアメショー人気は下火になっていましたが、故平林氏が一人でクリームタビー?のオスでがんばっていたのが懐かしい思い出です。



アメショーの人気がフィーバーしたのはNTT民営化で流れたTVコマーシャル(ニューヨークの高層ビルの室内の窓からマンハッタンの町を眺めているシルバータビーのアメショーの後姿)がきっかけです。

こ当時は、大阪の渡辺さんが有名なCFA/GrCHの種オスを輸入しています。また、故森春子先生もGrChの猫を輸入しました。そして、不詳・猫ヒゲは1984年に現役の若いオスのシルバータビーを輸入して、キャットショーで勝ちつづけたのです。



1980年にニューヨークのマジソンスクエアーガーデンのキャットショーを見学に行ったとき、米国の新しいタイプのアメショーの出現に出会いました。ミリブ・キャッテリーの四角い顔??をしたブラウンタビーの子猫です。

そのイメージは強烈に残されていたのか、数年後に八重子さんがサンフランシスコのショーで審査をしたときにベストキャットに選んだ猫は、その系統の猫でバンチョリー・キャッテリー??のブラウンタビーで、すかさずトレードを申し込み日本に輸入して、 I さんの所有になりました。

この頃に、関西や東京から多くの熱心なブリーダーが活動を始め、やや遅れて九州からも声も高らかにスタートしたのがSさんで、  そして、このアメショーブームは、Sさんの世界的な活躍で頂点に達したようです。

21世紀を迎え、アメショーの全盛ブームに、やや陰りが見え始めたように思います。
          アメショーファンの奮起を期待しています。

高野八重子著の
「アメリカン・ショートヘアー」(誠文堂新光社)をお求めいただければ幸いです。
 

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