昆虫類 (3)  1 / 2 / 3
  ウチワヤンマ (サナエトンボ科)
体長75mm内外。ヤンマの名が付いているが、サナエトンボ科に属する大型のトンボ。腹部末端近くの第八節の側縁がうちわ状に拡がり独特の形をしている。湿地的な池よりも、開放水面の大きい池に多く、水面から突き出た杭などの先端に止まり、縄張りを持つ。
小美玉市では少ないながら、各地の池沼で見られる

 
 
  アカスジキンカメムシ (キンカメムシ科)
体長18mm内外。光沢のある緑色に赤い帯紋がある美しいカメムシで、背面が丸く盛り上がり独特の体型をしている。様々な樹木に寄生し樹液を吸う。また、果実を吸うこともある。幼虫は黒銅色に白い帯紋で成虫とはまったく違う色彩をもつ。
小美玉市ではケヤキの幹によく見られ、越冬幼虫はヒノキの樹皮下などで見出される。

 
 
  ヨコヅナサシガメ (サシガメ科)
体長20mm内外。体は黒く、脚の付け根と腹端二節は赤い。腹部両端が広がり白黒の斑があるのが特徴的でヨコズナ(横綱)の名はここからきている。
南から分布を広げてきた種で、茨城県では1997年の初確認以来急速に分布を広げ、小美玉市でもサクラやエノキの木に普通に見られるようになった。樹幹等を歩き回り他の昆虫類を捕食する。

 
 
  エサキアメンボ (アメンボ科)
国 準絶滅危惧 茨城県 絶滅危惧種
体長7〜10mm。体は細身で鮮褐色、側面は銀白色に輝く。ヨシやマコモなどに密生した薄暗い水際にのみ生息するめずらしいアメンボで、全国でも関東地方から九州北部までの十数ヶ所で生息が確認されているにすぎない。
小美玉市では大正地池などで生息が確認されている。


 
 
  アオスジアゲハ (アゲハチョウ科)
開翅長5〜6cm。翅には黒色に青緑の太い線条があり美しい。幼虫はクスやニッケイを食べるが、これらの食樹は寒さに弱く関東北部では自生しない。このため、東北地方では少ない蝶である。
小美玉市では時々見られるが、飛ぶ速度は早くなかなか止まらない。


 
 
   

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