昆虫類 (2)  1 / 2 / 3
  オゼイトトンボ (イトトンボ科)
茨城県 希少種
体長34mm内外。出現期は5月下旬〜7月。新潟、長野、群馬、栃木、茨城各県より北、北海道南部まで分布する日本特産種で、高層湿原から湧水のある低湿地まで生息するが、平野部の生息地は局限されている。青味が強く鮮やかな水色が目立つイトトンボで、複眼の後ろにある青色の紋が、左右つながって見える事で他種と区別出来る。茨城県では、県北山地からつくば市まで生息地が点在しているが、平野部では少なく、小美玉市では、納場や三箇など4箇所の湿地で確認されているものの、年によって発生数に変動があり、絶滅が心配される。

 
 
  ツマキチョウ (シロチョウ科)
開翅長3〜5cm。雄は白い翅の先端部が黄色の蝶で、食草はタネツケバナ、イヌガラシなど。年一回、4〜5月に出現する。小美玉市では出現期に普通に見られるが、飛ぶ姿はモンシロチョウなどに似ている為、止まっているところを確認しないと判別できない。              

 
 
  メスアカケバエ (ケバエ科)
体長10mm内外で、雄は光沢のある黒色だが、雌は胸部背面と腹部が赤褐色している。翅は黒味が強い半透明。幼虫は、まばらに長い毛が生えたウジムシ型で、枯れ草やゴミの下などの土中で集団で生活している。春にいっせいに羽化し、モチノキなどの常緑樹の花に群がる事が多い。

 
 
  ワタラセミズギワアリモドキ (アリモドキ科)
茨城県 危急種
体長3.0〜3.5mm。上翅に2個又は4個の黄白色紋がある。1993年に栃木県や茨城県で発見され、その後、新種とわかった。埼玉県から福島県にかけて発見されているが、平地から丘陵地の湿地のヨシ原に限って生息している。成虫は4〜5月に枯れたヨシの上で活発に歩き回る姿が見られる。小美玉市では、池花池や大正地池などのヨシ原で生息が確認されている


 
 
  キバネツノトンボ (ツノトンボ科)
前翅長30mm内外。トンボの仲間と違い、長い触角がある。後翅にはきれいな黄色い条がある。5〜6月に出現し、気温が上がる昼間、草原の上を活発に飛ぶ。小美玉市では、開けた草地で見られ、大正池、先後、納場などで確認されているが、生息地は限られる。

 
 
   

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