魚類 (3)  1 / 2 / 3
  タイリクバラタナゴ (コイ科)
体高が高く著しく側扁する。体側には暗青色の縦帯がある。稚魚には背びれに前半部に三日月型の黒斑がある。アジア大陸東部原産で1943〜45年のソウギョ移植の際に全国に分布するようになった。遠州池やそれに続く農業排水路に比較的多く分布するほか、園部川や巴川の流れの遅い部分にも生息する。4〜10月にイシガイやドブガイに産卵する。雑食性で大きくなっても全長8cm程度である。観賞用として好まれる。

 
 
  カムルチー (タイワンドジョウ科)
体は細長く側扁し、黒褐色で原部は白い。頭は小さく口が大きい。背びれ、しりびれは著しく長い。アジア大陸東部原産で北海道を除く全土に分布。最近は減少が著しい。池花池に生息するほか、大正地池、巴川でも生息が確認されている。5〜8月にマコモやガマ、ヨシの間に水草を集めて浮き巣を作って産卵する。親魚は産卵後も卵や稚魚を保護する。空気呼吸ができるので水中の酸素が低下しても生存することができる。

 
 
  オオクチバス (バス科)
ブラックバスと呼ばれルアー釣りとして好まれる。体は細長く側扁する。体高はやや高く口が大きい。背びれの刺条部と軟条部は基座でわずかにつながる。体色は灰緑色で腹面は乳白色でやや黄色味をおびる。背面に暗褐色の斑点がある。北米原産であるが各地に放流され在来種への影響が懸念されている。大正地池等のため池に比較的高密度に分布していたが減少傾向にある。園部川、巴川にも分布し稚魚や未成魚も多い。

 
 
  ブルーギル (バス科)
体高が著しく側扁する。体色は暗褐色で原部は白色、体側に8〜10本の暗色黄帯がある。口は小さく、背びれの刺部と軟条部は膜で連続している。側線は完全。幼魚は体高がやや低く、体色は淡い。背びれ10刺10〜12軟条、しりびれ2〜4刺10〜12軟条、側線鱗数38〜45。北米原産であるが、1960年に国内に入り以後全国に移植された。市内各地に分布する。霞ヶ浦からの送水によって市内各地に移送されるものと見られる。

 
 
  トウヨシノボリ (ハゼ科)
小型のハゼ類で5〜6cmになる。頭は縦扁、体は側扁する。左右の胸びれは合わさって吸盤となり長さが幅よりも小さい。胸びれを除くひれが黄色く縁どられる。オスの第1背びれは著しく伸張する。幼魚、メスで体側に朱色の斑点がある。全国に分布する。小美玉市では、巴川、園部川に広く分布するが農業排水路や細流にも生息する。5〜8月に小石等の下面に産卵し雄が保護する。動物プランクトンや底生動物を食べる。

 
 
   

<<BACK