魚類 (1)  1 / 2 / 3
  アユ (アユ科)
背側は青茶、腹面銀白色、えらぶたの後方に黄色長円形の斑紋がある。背びれは大きく脂びれがある。巴川、園部川に広く分布する。1990年頃から陸封化された霞ヶ浦水系の地域個体群。流入河川中流部で10下旬〜11月上旬に礫に産卵、霞ヶ浦、北浦に降下し動物プランクトンを摂取、5cm程度に成長した後4月頃から河川に遡上する。河川遡上後は付着藻類を食べる。成長の早い個体は7月には全長20cmに達する。 

 
 
  ニゴイ (コイ科)
体は灰白色で細長く側扁、頭部は細長く尖っている。口は下面にあり1対の口ひげがある。幼魚期には体側に円形の暗色班が縦に並んでいる。全国に分布するが小美玉市では巴川、園部川に常時見られ、特に産卵期の4〜6月には群泳しているのが見られる。底生動物や水生昆虫を食べ3年で30cmに達し礫底に産卵、大型のものは60cmに達する。かつては桜の花が咲く頃のものが「花見ざい」と呼ばれ、あらいや塩焼きとして賞味された。

 
 
  ギンブナ (コイ科)
体高はキンブナより高くゲンゴロウブナより低い。口ひげは無く側線は完全。体は緑褐色〜黒褐色、腹部は銀白色。背びれ16〜18軟条、しりびれ6軟条、側線鱗数28〜31。ため池に生息するほか、冬季には巴川、園部川の淵に比較的高密度に分布する。3〜7月に水草に産卵するが、盛期は4〜5月。雑食性で1年で全長10cmに成長、成熟する。オスが見られず、他の魚の精子の刺激で卵が分割を開始するという特異な生態を有する。 

 
 
  アカヒレタビラ (コイ科) 
茨城県 危急種
体は側扁して体高は高くない。側線は完全。やや長い1対のヒゲがある。肩部の暗色斑は楕円状で明瞭である。体側の縦線は背びれ起点下まで達しない。背びれ10軟条、しりびれ9〜11軟条、側線鱗数31〜38。一時は個体数が極端に減ったがやや増加傾向にある。3〜6月に、マツカサガイ、イシガイ等のニ枚貝に産卵する。1年で全長5〜7cmに成長、成熟する。

 
 
  メダカ (メダカ科)    
茨城県 希少種
体はやや細長く側扁する。口は小さく目が大きい。       
背びれは著しく後方に位置し、しりびれが大きい。側線は無い。
淡い黄色みをおびた灰褐色で腹側は白色。体側に暗色縦帯線がある。背びれ6軟条、しりびれ6軟条、縦列鱗数29。.全国に分布するが少なくなっている。小美玉市では巴川や水草が繁茂する園部川の限られた水域やそれに連なる細流に生息が確認されているが、極めて少なく、減少傾向は続いている。

 
 
   

 

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