魚類 (2)  1 / 2 / 3
  ウグイ (コイ科)
体は細長く側扁する。背面は暗青褐色、側面から腹面にかけて銀白色。側面に淡い黄緑の縦帯があり、その下方に黒色の縦帯が走るが不明瞭な個体もある。産卵期には雌雄ともに婚姻色が顕著となり、体側に3条の赤色縦帯が現れることが多い。背びれ8軟条、しりびれ8〜9軟条、側線鱗数68〜84。全国に分布。巴川、園部川に分布するが、生息個体は減少傾向にある。小骨が多いが冬から春のものは塩焼、田楽、唐揚げとして賞味される。

 
 
  オイカワ (コイ科)
体は細長く側扁している。しりびれが長く特に産卵期のオスは著しく伸びる。背側は淡褐色で体側と腹面は銀白色。体側にはやや不明瞭な数条の幅広い横帯がある。産卵期にはオスは青緑色、赤、黄褐色を混ぜた鮮やかな婚姻色を現す。巴川、園部川に広く分布する。産卵期は5〜7月で砂〜砂礫底に産卵する。雑食性であるが付着藻類を主食とする。ヤマベとよばれ釣り対象種として親しまれている。唐揚げ等で賞味される。

 
 
  ハス (コイ科)
体は細長く側扁しオイカワに似ているが、口が「へ」に字に曲がるのが特徴。銀白色で光沢があり、背面は青味をおびた褐色。産卵期には婚姻色が現れる。背びれ8軟条、しりびれ10軟条、側線鱗数50〜59。日本特産で関西系の種であるが最近巴川、園部川では生息密度が高まっていて、産卵期には産卵行動を見ることができる。コイ科中、唯一の魚食魚。2〜3年で成熟し6〜8月には群れをなして移動、砂礫底に産卵する。

 
 
  ドジョウ (ドジョウ科) 
体は円筒状で橙〜緑褐色。体側には不規則な小暗色斑点が多数散在する。口ひげは10本。日本全土に分布する。小美玉市でも農業排水路、ため池など分布の幅が広い。かってはホトケドジョウ(口ひげ6本)も生息したが現在では確認されていない。一時は農薬散布等で少なくなっていたが回復傾向にある。4〜7月に水草等に産卵する。水中の酸素が少なくなると口から空気を吸い腸の毛細血管で酸素を摂取する。

 
 
  クルメサヨリ (サヨリ科)    
体は細長く側扁している。下顎が上顎よりも著しく長く突き出、くちばし状となる。その先端の下面は黒色。背びれは後方にある。背面は青緑、腹面は銀白色。背びれ14〜15軟条、しりびれ16〜19軟条、側線鱗数81〜113。巴川、園部川に分布する。遠州池でも分布が確認されている。霞ヶ浦、北浦に生息しているので仔稚魚が霞ヶ浦湖水と共に遠州池や巴川、園部川上流に農業用水とともに移送されるものと見られる。

 
 
   

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