|
自分でも作れる鉱石検波器 |
||||||||||
取り込んだ電波から音を取り出さなければ、ラジオになりません。 検波という仕事は本質的には整流(交流を直流に変換する)とおなじ作業ですが高周波回路における整流作業を指し完全な直流を取り出すのではなく情報信号(音声等)を取り出すのが目的です。 1800年半ばには金属の酸化物が整流作用をすることは知られていましたのでどれが良いのか暗中模索の状態で実験が繰り返されたようです。 金属鉱石を使った時代を第一世代とするならその時代の代表的素材は理科教材の鉱石見本の中から見つけることができます。方鉛鉱、黄鉄鉱、黄銅鉱、紅亜鉛鉱、・・・いろいろあります。また二種類の組み合わせなども考えられます。さらに鉄や銅の金属酸化物皮膜、セレンなども使えると思います。 第2世代はゲルマニウムダイオードの時代です。私が中学生のころは各メーカからいろいろな特性の品が市販されていました。1950~1960年のラジオ少年黄金時代です。空芯コイルからコア入りのコイルまで何でも部品の揃った時代です。しかし部品は高価で中学生のお小遣いでは買えないのが実情でした。 そして今第3世代となりました。ラジオ少年も定年を迎える年になりお小遣いにも少しのゆとりができてやりのこした鉱石ラジオ大研究を始めたのですが部品の入手には苦労します。ゲルマニウムダイオードも生産中止になりました。 |
【検波器を手に入れよう】 【シリコンダイオードはなぜ使えない?】
*各種ダイオードの測定においてショットキダイオードの結果について疑問を感じております。このサンプルに異常が有るように思われます。後日他の受信機ではひずみもなく感度も優れゲルマニウム以上の性能が得られています。 【ja1cvf 0102】 |
【いろいろな検波器】 上段左・探り式検波器・右側のカップの中に鉱石を入れビスで軽く固定します。上からスプリングのついた探針で鉱石に接触させます。受信しながら良い場所を探すので探り式と呼ばれます。 上段右・私が子供のころ愛用した有名品”FOXTON”両側の電極はネジで簡単に外れます。小さな鉱石をスプリングで押さえています。筒の中央付近に小穴があり、感度が悪いときはスプリングを穴から突いて接触面をずらして調整します。一度セットすれば落としたりして強い衝撃を与えない限り安定に動作します。 下段左3本・初期のゲルマニウムダイオード。FOXTONに比べ格段に感度がよく当時の感覚では耳が痛いくらい良く聞こえた。 下段中央2本・最近のゲルマニウムダイオード写真では良く見えないくらい小さくなりました。ゲルマニウムの代用に使うショットキダイオードはもっと小さいです。 下段右2個・マイクロ波用の検波ダイオードちょっと特殊ですが感度は申し分ありません。この手のものはマイクロ波回路では使われなくなってジャンク屋にゴミのように転がっているときがあります。 |
◆鉱石検波器を作ってみませんか◆ 黄鉄鉱(pyrite)の原石差し上げます。
探り式が作れる5mm角程度のものと固定式(foxtonのような形)を作れる1~2mm砂粒程度のもの両方を5名様に、固定式(foxtonのような形)を作れる1~2mm程度のもの10名様に、 作り方の説明をしないのでは見たことのない人が多い鉱石検波器を作ることは難しいとお叱りの言葉をいただきました。・・・・反省してます。・・・・この黄鉄鉱を使った検波器作り方は次回に説明します。簡単に作れる方法を検討中です。 |
●ご質問は● webの製作記事はどうしても舌足らずになりがちです。遠慮なく質問をお寄せください。掲示板の利用が便利だと思います。郵便、電話での質問にはお答えしかねます。ご了承ください。 |