鉱石ラジオ大研究A 
手に入りにくい部品はどうしよう!
バリコンなんか無くても鉱石ラジオは作れる。

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大研究のお手本の鉱石ラジオはミズホのTRX−1です。
しかし残念なことに製造中止ですから入手は困難です。大体私が入手したとき既に製造中止と云っていたのを主要部品だけでよいからと分けてもらったのが10年ほど前の話しです。
そんな・・・買えない物をお手本にするなんてとお怒りにならないで下さい。現在基本を忠実に守ったキットは見当たらないのです。理由は簡単です部品が手に入らないからです。

ちなみに入手困難な部品は、バリコン、スパイダコイル巻きワク、入手しずらくなった部品は、ゲルマニュウムダイオード、クリスタルイヤホンなどです。

これはビックリ!ほとんどみんな手に入らない!
ハイそうなんです。でもご安心ください。秋葉原ではすべて手に入ります。しかし@でもお知らせしたようにとても高くなっています。

【 回路の説明 】
L1とL2はスパイダコイルです。巻きワクはほとんど手に入りませんが首尾よく手に入れた方は作ってみてください。写真が見ずらいですが2枚重なっています。間隔は2cm位です。混信がひどいときは間隔を広げます。
アンテナとコイルの間のSWはアンテナの大きさや放送局によって切り替えます。これはとても重要です。AM放送は波長が180mから600m位です。アンテナとしてつかいやすい1/4波長では100m前後の長さになります。こんな大きなアンテナは準備できませんからアンテナコイルの巻き数を加減して効率よく受信するための工夫です。アンテナとSWの間にコンデンサ(100p前後)を入れると良い場合もあります。L2の巻き数は地元の放送局がバリコンの真ん中付近で聞こえるように巻き数を変更しても良いです。(全帯域をカバーするより使いやすいです)バリコンの抜けたほうで聞こえるときは巻き足します。逆のときは解きます。
スパイダコイルの巻きワクはフイルムケースや、雑貨品のケース、プラスティックの雨樋、ペットボトルなど筒状のプラスティック製品が使えますが普通の筒状のコイルになります。もちろん完成品の並4コイルなどがあれば最高です。
バリコンは写真のようなエアバリコンは入手が困難かもしれません。そんなときはポリバリコンでもよいです。万一手に入らなくてもバリコンを使わない方法もありますからあきらめないで下さい。
検波器はゲルマニュウムダイオードが最適です。なるべく手に入れてください。でも高いと思ったら買わなくても代用品があります。
鉱石検波器ではさすがにスピーカは鳴りませんでした。どうしても入手できないときはスイッチング用のシリコンダイオードでも使えないことはありません。
ダイオードについてはさらに研究しましょう。
イヤホンはクリスタルイヤホンを使います。これも入手可能でしょう。ただし感度の悪い粗悪品も多いようです。マグネチックイヤホンでもちょっとの工夫で使用可能です。もちろん昔ながらのハイインピーダンスのマグネチックヘッドホンでもOKです。
スピーカを鳴らしたい人は放送局に近いことが条件です。なるべく大きなサイズでハイインピーダンスのアウトプットトランスが必要です。このアウトプットトランスはマグネチックイヤホンのときにも使えます。
Cは高周波のバイパス用です。Rはクリスタルイヤホンのとき負荷抵抗として必要になります。
このコンデンサや抵抗は無くてもたいていの場合はOKです。つけたりはずしたり(定数を変えたり)してどの様に変化するか試して見ましょう。

標準的な鉱石ラジオ

【 標準的鉱石ラジオ・潟~ズホの製品 】
7MHz用のダイポールアンテナを使い検波器にゲルマニュウムダイオード(1N60)でFEN東京(810KHz)を東京・中野区でスピーカを使って聞くことができました。音量はBGMとしても少し不足。アンテナは7MHz・HAMバンド用。
*TRX−1は感度の比較や変更部品の動作確認用に使います。


【 代替部品は? 】
*スパイダコイル
 水道管、雨樋、薬のビンなど30~100φ位のプラスティックの筒。
*バリコン
 ポリバリコンも手に入らなければ固定コンデンサを使ってコイルの方を可変にすることもできます。初期の鉱石ラジオでは可変コイル式がたくさんありました。
*ゲルマニュウムダイオード
 高周波用のショットキーダイオードが使えます。電波の強いところではシリコンダイオードやバリキャップ(可変容量ダイオード)などでもちゃんと聞こえます。
*クリスタルイヤホン
 トランジスタ用のアウトプットトランス(st-32等)を併用してマグネチックイヤホンが使用できます。ステレオ両耳用を使えばとても具合良く使えます。ただしトランスの関係で(インピーダンスが合わない)若干感度が落ちる場合もあります。
*その他
 手持ちの部品を活用して見ましょう。
ノスタルジックな感傷にひたりたい方は昔を思い出して昔の部品で作ってみてください。部品は少々割高ですがまだまだ手に入ります。
鉱石検波器はさすがにほとんど見かけません。
元気のいい人は方鉛鉱や黄鉄鉱、黄銅鉱などで作ってみませんか?
*いろいろなサイト
 鉱石ラジオのアイディアはホームページにたくさんでています。yahooInfoseekの検索で探して見てください。読みきれないほどあります。アイディアいっぱいです。

【 0101 ja1cvf 】

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