000 Type
“Bremen Town Musicians”
 
       
 自作10号機  
   
   
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2020年1月完成
初めてのアコギ OOOタイプです
 表甲板  エンゲルマン・スプルース "Bear claw"
ノンブレースのBOB(Bridge Over Bridge)
シェラック塗装
エボニー指板に白蝶貝のスノーフレークインレイ


   ヘッドプレートは
カーリーメイプルを黒染めし
PRS風の
なんちゃってバインティングです

白蝶貝で
Bremen Town Musiciansの
インレイを入れました

  ネックは
センターにウォールナットを
サンドイッチしたマホガニー製

ボリュートは鳥の嘴風に成形
 
   ピックガードはヘッドプレートと
マッチングしたカーリーメイプル製

白蝶貝とメキシコ貝のインレイ
  サイド/バックは
インド・ローズウッド
 
   エンドトリムはこんな感じです。

ヘッド/ピックガードと同じ
カーリーメイプルを
ナチュラルで使用

バインディングも
メイプルを巻いています
   ヒールキャップは指板と同じ
エボニー製

ストラップピンはこの位置に
  ブリッジはエボニーを
荏油でオイルフィニッシュ

ブリッジピンのいらないタイプです
 
  ナットはオールドマーチン風に
ヘッドに平行な形です
 
   娘がデザインしてくれた
オレンジラベルです。
    
   
 
 MAKING   
 
 2019年、年始早々にパソコンがクラッシュ!! 
 何とかレスキュー出来たデーターもありましたが、
OSをwin10にせざるを得ない状況に・・・・。 
  OS入れ替えで、手持ちのソフトのバージョンが合わず、てんやわんや。
 金欠のため、使い慣れたCADソフト等々、高価なソフトはバージョンアップが出来るわけもなく、 
 フリーソフトで何とか代用、ようやくHP再開できる状況まで復活いたしました。
 
あらためまして000 Typeのメーキングスタートです。 
レスキューできなかったデータもあり、かなり工程飛びのメーキングですがご容赦を。 
 
 ① モールド作製~側板  
   初めてのアコギです。

まずはモールド作りから。

モールドのテンプレートを作ります。

MDFに図面を張り付けて
外形を切り抜きます
 
   MDF板をかさねて木ねじで固定。

テンプレートを使い、
トリマーでくり抜いて
モールドの出来上がり。
 
   曲げた側板を押し込んで固定

100均の突っ張り棒が活躍してます。
 
   ボトム側のセンターラインを
けがいています。
 
   トップ側も同じく
けがいて
 
   100均の直角冶具を使って
切断します。

この100均工具
結構、優れものです。
 
   側板の厚み(高さ)方向は
こんな感じに図面を張り付けて
後でカットします。
 
   トップブロック、ボトムブロックと
その他?の材料・・・

またアホなことを
考えています。
 
   側板左右の接着  
   ボトムブロック接着  
   トップブロックも同じく。  
  マホガニーのライニング材を接着。

百均の洗濯ばさみが
活躍しています。
 
 
   マホガニーの割れ止めも接着して・・・



ミニ鉋で削って側板の高さだし







 
   MDFに張り付けた
ペーパーで仕上げていきます。
 
   ボトムブロックの角も
丸く仕上げておきます。

この辺の作業は
接着前にしたほうがよさそうですね。
 
②ネック   
   ネックの加工です。
マホガニー材に
MDFのテンプレートを
貼り付けルーターで
側面の形を
切り出します。
 
  今回は初めての3ピースネックです。
ネックのセンターに12mmの
ウォールナット材を接着します。

この12mmが
トラスロッドの幅と同じです。

この時点でウォールナットの端面を
ロッドの厚み分、
先にカットしてあります。
 
この方法のメリットは
ロット溝の端面が直角にできることです。
後から溝を掘ると
どうしてもツールの半径分は
Rが付き、埋めるかノミ等での仕上が
必要になります。



ネックの上面にテンプレートを
張り付けて、トリマーで切り抜きます


  
 
 
 
  ヒール部を彫刻刀で
ざっくり成形。
 
 
  エボニー指板です。
溝切の工程は割愛ですね
 
 
   指板サイドに貼る
メープルの
バインディング材です。

図面を張り付け目打ちで
ポンチング
 
  穴をあけて瞬間接着剤で
黒蝶貝のサイドポジションを接着
 
  指板にバインディング材を
張り付けて
 
 
   指板のR付け。
アコギなので大きめの
406R(16")にしました。
 
  図面を張り付け
ポジションマークを
彫り込む位置を
カット
 
 
  彫り込みます   
  エボニーの粉を混ぜた
2液エポキシで接着
 
 
  24時間後
はみ出た接着剤を
研磨して・・・
 
 
   指板完成  
   Twin-DragonのTop材の
残材をスライスカットして・・・
 
  2枚切り出しました。   
   板厚をととのえて・・・

(プレーナーが欲しいです。)
 
  天神板用と   
  ピックガード用です。   
  天神板接着   
  指板接着   
   フレットの準備
タングカットしています。
 
  座布団を枕に
木槌でフレット打ち込み。
 
 
   はみ出たフレットをカット  
   ペグの取り付け穴加工。

目打ちでポンチング
して穴あけ

 
   仮組してみました。  
  いろんな工具や、
やすりを使って
ネックの成形
 
 
  ヒール部も・・・
 
 
   ボリュートは
鳥のくちばし風に成形
 
  水引しながら
表面を仕上げていきます。
 
 
③表甲板   
  表甲板は
エンゲルマン・スプルース
 "Bear claw"です。
 
 
  センターの接着準備です。

接着面を鉛筆でかるく・・・
 
 
  2枚重ねて
MDFではさみます。
 
 
   アルミの角パイプに
ペーパーを
貼り付け
2枚同時にゴシゴシと
 
  ブックマッチです。

MDF (間にクッキングシート)で
挟み込んで
タイトボンドで接着。
  
 
  少し大きめに外形カット  
  ロゼッタ、
パーフリング溝の加工
 
 
  1.5㎜厚の
樹脂棒をガイドに
貝を接着していきます。
 
 
  貝が接着出来たら
樹脂棒は取り外し
木製のパーフリングを
接着していきます。
 
 
  飛び出た分は
サンディングで
平坦に・・・。
 
 
  ミニカンナで板厚調整
あとはサンディングで
仕上げていきます。
 
 
④バック   
   ブックマッチした
バック材のセンターに
溝を彫り込んで・・・
 
   バックセンター貼り付け  
  サンディングで平坦だし   
  少し大きめに切り出し  
  バックにブレーシング接着   
⑤胴   
  側板と表甲板接着   
   側板をガイドに
ルーターで・・・
 
  ブリッジプレートと言うよりも
ブリッジブロック接着

 明日に架ける橋・・・・
じゃなくて
ブリッジに架ける橋

Like a Bridge Over Bridge

トップブロックからブリッジブロック
にかけて橋を架けます。
(表甲板からは浮かせて接着してます)

思い立ったら
やってみないと気が済まない。
アホですね・・・・。

Xブレーシングも
用意していたんですが・・・

このギターの表甲板は
ブレース無し構造です。

スルーネックに近い効果(強度)と
表甲板の自由な振動を
狙っています。
(アコギのスチール弦の張力に
勝てるか少し不安・・・)
 
 
 
  表甲板の割れ止め
(ダイアモンド)作製
 
 
   ダイヤモンド貼り付けの為の
位置決め
 
   木目の方向に気を付けて接着  
  表甲板の杢とは
直角になるように
接着しています
 
 
  バック板の接着

百均と二百均の
クランプが
大活躍
 
 
 ⑥バインディング  
5/11にサウンドメッセ2019に行ってきました。

数年前まではアコースティックの祭典というイメージでしたが
エレキギターも大規模に展開されていて
大いに刺激を受けてきました。

ところで今回の見学の最大の目的は
STORK GUITAR LAB
さんの出展

ストラトとテレキャスとオリジナルアーチの3本を出展されていました
どれもさすがのメチャ渋ギターたちでした
(メーキングが見たい!!)

ブースに立ち寄った時、ちょうどお客さんが
アーチを試奏中で、対応されていて、
まともに挨拶もできなかったのが残念です


・・・ということで
大いに刺激を受けて私も
初めてのアコギ
OOOのメーキング
がんばります!


  バインディング溝を切ります。
直径10㎜コーナービットの
ベアリングを外して・・・
 
   外形7㎜(内径3㎜)のベアリングに交換
これで1.5㎜厚のバインディングの
溝を切ります。
  トップとバックの
バインディング溝切完了
 
  トップのパーフリングの溝切

この溝はいつもの
Stew Macの
Piloted Router Bit for Binding
で・・・
  バックも同じく 
  つぎはエンドトリム
メイプル端材をカット
 
   ボディエンドに図面を張り付け
  彫り込みます
  パーフリングと・・・・ 
  エンドトリムを張り付けて

平面だし
 
  図面を張り付け
端面を揃えて
 
  パーフリングを斜めにカット 
  こんな感じ 
   図面をめくると・・・・・
  パーフリングを巻いて 
次はバインディング
  バインディングの端もこんな感じに
斜めカットで・・・

この位置から張り付け開始
   
 
木(メイプル)のバインディングは
初めてですが
予備曲げ無しの
真っすぐなものを
娘のエンボスヒーターで
温めて曲げながら
張り付けました

木が折れないか心配しましたが
案外簡単に曲がり
貼り付けできました
 ⑦ インレイ~命名  
   白蝶貝に図柄を
張り付けて
ジュエリーソーで
切り出します
  ヘッドに入れるインレイです

ということで今回の
000モデルの愛称は
ブレーメン
(Bremen Town Musicians)
に決定
  ヘッドとピックガードに
インレイを
入れていきます

ネックはマスキングして
 
   黒に染めました
   図柄を貼り付けて
  輪郭をアートナイフで
切り込みます
 
  彫り込む部分の
シートを剥がして
 
   貝を埋め込む部分を
彫り込みます。
   貝は透けるので
裏面にペイントマーカーで
色付けしておいて
  2液のエポキシ接着剤に
エボニーの粉お混ぜて
彫り込んだところに注入
上から貝を
グニュ~と
押し込みます
 
  少し彫り込みが浅かったようです
中目のやすりで
貝を削ります
 
  400番で
平面だし
 
  再度最初より
少し薄めの黒で
染めます
 
   ヘッドのマスキングテープを
剥がします
PRSでおなじみの
なんちゃってバインディングです
 ⑧ネック接着~ブリッジ製作  
   ネックを接着
  このタイミングでの
接着がいいのか?ちょっと迷いましたが
無塗装での音も確認したくて
首周りだけサンディングして
引っ付けちゃいました

 
  ブリッジの作製

鏡にサンドペーパーを張り付け
2面出し
 
   MDFのテンプレートを
貼り付けて
   切り出します
  MDFでルーターのガイドを作り
ヴィーンと・・・
 
  こんな感じに・・・ 
  ここにも溝切

ブリッジピン無しのタイプです

 
  サドルをはめてみました・・・

良さそうです
 
  両端を落として・・ 
  なだらかに
仕上げていきます
 
 ⑨ブリッジ接着~フレット擦り合わせ  
  ブリッジを貼るため
トップをサンディング

一般的にアコギのブリッジ貼り付けは
なぜか塗装後みたいですが・・・
 
  ついでに全体も
ざっくりと
磨きました
 
   図面を貼り付けて
ブリッジの
位置合わせ
  糸を張って
ネックとの位置を確認

良さそうです
 
  MDFを両面テープで貼り付け
位置決めにして
タイトボンドで
接着
 
  10分くらいで
MDFを
外して
はみ出たボンドを
拭き取ります。

この後24時間以上放置
 
  指板を
マスキングテープで
保護して
 
   フレットの端面を
スリスリ
・・・
  ここで一旦
弦を貼ります

 
  チューニングして
数日放置して
 
  ネックの状態を確認・・・
良さそうです

緩まない程度に
トラスロッドのナットを効かせました
 
  ペーパーを張り付けた
アルミのT型バー
 
  ギターを弾く体勢で
弦の下のフレットを
軽く
スリスリします

フレットにはあらかじめ
マジックが塗ってあります

  ヒールキャップを忘れてました 


エボニーで
ヒールキャップを
切り出して
   タイトボンドで
接着
   もう一度フレットにマジックを塗って・・・

台形になった
フレットの角を
丸めていきます

フレットのてっぺんに
細~く
マジックの線が
残るくらいに・・・
   フレットの端面も
仕上げていきます
   後は研磨スポンジで
みがいて
   金属磨きとコーティング剤で
仕上げます
  弦を張った時に
弦高を確認

サドルを2mm削りました。
 ⑩塗装   
   ストラップピン用の下穴を
この位置に明けます
   エンド側も同じく・・・
  ストラップを着けると
こんな感じです。
 
  反対側もこんな感じに・・・
 
   ようやく塗装工程に・・・

まずはボディーの
サイド・バック(ローズウッド)と
ネック(マホガニー/ウォールナット)の
導管埋めから

いつものPOXYで・・・


(POXYでも導管埋めるのって
結構手間なんですよね~・・・
娘が最近レジンで
アクセサリーなんかを
作っているのですが
レジンって導管埋めに
向いているかも・・・です。

今度使ってみよう)
   バインディングをマスキングして
POXYを・・・
  出来るだけ薄~く
塗り広げていきます。
 
  POXY硬化後
サンディング
 
   今回塗装は
シェラック
   エタノールでシェラックを
溶かして
   キッチンペーパーに付けて・・・
   直塗り

無臭なので
家の中でも塗装でき快適です。
   乾いては塗りを
数回繰り返し・・・
  #400→#800→#1200→#2000
で水砥ぎ
 
 ⑪ラベル作成~完成
 
  娘がラベルをデザインしてくれました。
 
  サウンドホール内に貼り付けて・・・

ペグやピックガードを取り付けて
完成しました。

完成写真 
   
   
   
   
   
   
   
   
   
  
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