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夕暮れの鑁阿寺
〔鑁阿寺(ばんな寺)〕
No18

なぜか分からないけど心が落ちつく場所がありますね。
今から2年前、初めて足利に行ったとき、それを感じました。
初めて行ったのにどこか懐かしく...
山があり川が流れていて、とても落ち着く場所。
その時、小さな頃に見た『まんが日本昔ばなし』の光景が
頭の中によみがえってきました^^
なんかとても昔に来たような、そんな感じがしました。

夏になると行きたくなる足利

2年前の夏、初めて足利に行ったとき、とても落ちついた気持ちになれた。足利学校や織姫神社、そしてここ鑁阿寺へ来たときに穏やかな気持ちになったのを今でも覚えています。

それからは毎年、夏になると足利に行きたいと思うようになった。そして用事が空いている週末を使ってここ足利へ出かけることにしている。

鑁阿寺
鑁阿寺 (ばんな寺)
スペーサーイメージ
鑁阿寺説明
鑁阿寺 (ばんなじ)

源性足利氏2代目義兼が建久7(1196)年邸内に持仏堂を建て、守り本尊として大日如来を祭ったのが始まりで、3代目義氏が堂塔伽藍を建立し足利一門の氏寺としました。 周辺に土塁と堀をめぐらした寺域はほぼ正方形で、約40,000平方メートルあり、鎌倉時代の武家屋敷の面影を今に伝えており、大正11年に国の史跡に指定されました。 春は桜、秋はいちょうの黄葉が素晴らしく、市民には「大日様」と呼ばれ親しまれております。

太平記館

この日も足利にふらっと出かけた。本当は時間をとっていろんな所をみればいいのだが足利に着いたのが夕方だったので足利学校などは閉館時間がせまっていた。

それでも何となくその周辺を散策したかったので鑁阿寺に行ってみる事にした。足利学校や織姫神社のことなどはこれから時期をみてこのホームページに書いてみたいと思っています。

国道293号線沿いにある太平記館に隣接した観光駐車場に車を置く。ここは無料で車を停められるからとても助かる。この太平記館はNHK大河ドラマ『太平記』の放映を記念して建てられた施設。館内には足利市内の観光ガイドやパンフレットがあり、町の情報収集に役立つ。

そして足利学校を横手に見ながら歩き鑁阿寺へ向かう。

足利市観光協会事務所

電話番号 0284-43-3000

参道を歩く

歩道橋を渡り孔子様通りへ。この通りは石畳になっており風情がある。右手には足利学校の入口、入徳門が見えてくる。しかしこの日は足利学校にはよらずそのまま直進。すると大日大門通りへ出る。

この石だたみの道は書家、相田みつをさんの青春の思い出が深く刻まれた道なのだそうです。両側には相田みつをゆかりのお店が立ち並んでいる。
(歴史の街足利いしだたみ散歩道パンフレットから参照)

僕自身も相田みつをさんを尊敬しているのでここがその人、ゆかりの地と知って嬉しくなりました。

大日大門通り 大門茶屋
大日大門通り 大門茶屋
この道をあの相田みつをさんも何度となく歩いたのでしょうね。 古都の銘菓など足利のおみやげを買ってみては…
足利尊氏公像 茂右衛門蔵
足利尊氏公像 茂右衛門蔵
征夷大将軍足利尊氏は北条氏を滅ぼし京都に室町幕府を開く。私欲無く、武略に優れ、書画、楽なども好んだ勇将。 江戸期の機業家、小佐野茂右衛門ゆかりの蔵。現在は町おこし市民ギャラリーとして使われているそうです。
石だたみの道
民芸品 民芸品
民芸品
織物で栄えた街らしく着物や布、藍染、草木染、和雑貨などがたくさん陳列されていました。値段もリーズナブルでした。

そして石だたみの道を北上すると鑁阿寺の桜門が見えてきた。

鑁阿寺桜門
鑁阿寺桜門
正面に見える桜門が僕らを迎えてくれました。
スペーサーイメージ
桜門越しに見た本堂 桜門越しに見た本堂
桜門越しに見た本堂
太鼓橋を渡り境内へ。夕暮れの境内は人がまばらでとても静かでした。
スペーサーイメージ
鑁阿寺の大御堂
鑁阿寺 の大御堂
室町幕府を開いた足利尊氏で一躍有名になった 足利一族の発祥の地 。鎌倉時代の武家屋敷としての面影を強く留めている。防御のために作られた水堀や土塁がそれで足利氏邸宅趾としても国の史跡に指定されている。源姓足利氏2代目の足利義兼が1196(建久7)年に館の中に持仏堂を作ったのが始まりとされていて、広い境内には国の重要文化財の鐘楼や本堂の大御堂などがある。
(鑁阿寺ホームページを参照)
難しい呼び名

それにしても鑁阿寺を【ばんなじ】と読める人はどれくらいいるのだろうか?と思う。2年前に初めて行ったとき、なかなか【ばんなじ】と覚えられなかった。少し時間が経つとあのお寺は何と言う名前だっけ?…とすぐに忘れてしまった(笑)

だからこう覚えることにした。『K1ファイターのジェロム・レ・バンナの寺』
『フランス人格闘家のジェロム・レ・バンナの寺』

『バンナの寺』だから【ばんなじ】…と(笑)
そしたらすんなり名前を覚えられました^^

境内に入ると多宝塔が目に入ってきた。

多宝塔 多宝塔
多宝塔
現在の建物は 寛永6(1629)年再建、元禄5(1692)年、徳川5代将軍綱吉の生母、桂祥院尼により改修。全国的に最大級の規模。
鑁阿寺の住所

住所:栃木県足利市家富町2220
連絡先:0284-41-2627
ご利益:厄除け、安産、子育て、商売繁盛

弘法大師御像 ご神水
弘法大師御像 ご神水
銀杏の幹 境内の景色
境内の景色
鑁阿寺の特徴
大日如来を本尊とし、山門、鐘楼(重要文化財)、本堂(重要文化財)、経堂(重要文化財)などの七堂伽藍を備えた東国の密教の代表的な寺。
落ち着く場所

最初にも書きましたが2年前、初めてここ足利へ来たときにとても懐かしい、どことなく昔来たことがあるような…そんな感覚がありました。

この日も久しぶりに鑁阿寺に行きましたが、とても心が落ちついて穏やかな気持ちになれました。

大銀杏 多宝塔
大銀杏 多宝塔
江戸時代には既に大木であり、樹下に於いて、大日如来の本堂を前にして青年男女の見合いが行われ、『縁結びの御神木』とも言われている。また鑁阿寺境内にあって、古来より避雷針の役目を果たし諸塔頭の災厄を守護してきた。地上から高さ3mくらいのところで幹が2本に分かれていて2本であったものが合体した様にも見えます。 多宝塔は建久7年(1196)に建てられたと伝えられていて、その後寛永6年(1629)に再建され、その後も数回の改修が行われてきた。塔の内部は簡素な造りになっていますが、外観は上層と下層の比率、軒の張り出し方、屋根のそり方などバランスのとれた姿になっています。木造の多宝塔は県内にはこの1棟だけ。とても貴重な塔です。

大きくて太い銀杏(いちょう)の木を見ていたら不思議と心が和みました。
僕もこの銀杏の木のように太く強い心を持った人になりたい!
そんなことを思いました。

一切経堂 東門方面を望む
一切経堂 東門方面を望む
大御堂横にある一切経堂。重要文化財に指定されているそうです。 東門のほかにも北門、西門、そして正面の桜門があります。
願い事

そして大御堂で参拝しました。
『日々、起きていることに感謝できますように』

いろんなことがあるけれど今、ここで起きていること全てが自分自身が成長するためのいい経験になっているのですよね。
だから日々の小さなことを嘆かず、もっと大きな心で生きていきたい!
少しでもそう思えるようにお願いしてきました。

夕暮れの鑁阿寺(ばんなじ)は今日もやさしく僕を包んでくれました。
また来年も来よう!と思いました。

太鼓橋と桜門
太鼓橋と桜門
そしてもう一度、太鼓橋を渡り鑁阿寺を後にしました。周りの堀にはたくさんの鯉がいました。
鑁阿寺へのアクセス

◆電車利用
東武伊勢崎線
足利市駅から徒歩15分

JR両毛線
JR足利駅から徒歩10分

○車利用
東北自動車道
佐野藤岡ICから30分

(2005年10月11日UP)