小旅行タイトルバー
小さい頃に連れて行ってもらった場所
〔久伊豆神社〕
No16

みなさんには、小さい頃によく行った場所などはありますか?
近くの公園や、海や山などの近くに住んでいた人なら、その海や山など
何かしら、思い出に残っている場所があるかもしれませんね。

小さい頃に連れて行ってもらった場所

僕にもそういう場所があったようです。
あまり記憶には残っていないのですが
小さな頃によく連れて行ってもらった場所。

なぜそれに気付いたかと言うと今年の春、従兄弟(いとこ)が結婚して越谷に引っ越した際にその家を見学させてもらったのですがその帰りにうちの両親が近くに『久伊豆神社があるから行ってみよう』と言い出し、行ってみたのです。

遠い記憶

その境内に入ったとき、父と母が『小さい頃、よくここへお前を連れてきたんだよ』とおしえてくれました。『車で越谷へ買い物に来てその帰りによくこの神社に寄ったんだよ』…と

そう言えばどことなく遠い記憶がある。
小さい頃、川のすぐ近くに神社があって...
そしてそこを走り回っていた。

あの記憶がここ久伊豆神社(ひさいずじんじゃ)だったのだろう。
何年ぶりだろう?たぶん、30年ぶりくらいなのだろうか?

久伊豆神社
久伊豆神社
平安時代(1040−1045年頃)、野与(のよ)党一族越ヶ谷太郎や大相模次郎が定住し、その野与党の氏神様として建立された。古来、武門の尊崇を集めて栄え、徳川将軍家代々の厚い保護も受けてきました。除災招福、開運出世祈願の神社として有名。
久伊豆神社

住所:埼玉県越谷市越ヶ谷1700
пF048-962-7136
営業時間:通年 5:00〜18:30(冬期は5:30〜日没まで)

突然の電話

土曜の午後、家で過ごしていたら友達から電話が来た。急な電話だったので『何かあったのかな?』と少し心配したが別に何もなく(笑)ただ会おうということだった。その友達は中学時代からの親友で今は東京に住んでいる。僕は千葉県に住んでいて。急だったのでどこで会おうか?と言うことになったが、ふたりの家のほぼ中間地点、越谷で会うことにした。越谷で会うなんてもちろん初めてだ。

北越谷駅まで迎えに行くと、もうその友達は待っていた。『どこに行こうか?』と少し思案したがすぐに久伊豆神社に行ってみようと思った。昔からの友達と、どこか懐かしい場所で話をしたいなと思ったから…かもしれない。

元荒川のすぐそばにある神社

北越谷からすぐの所に元荒川が流れている。ちょうど越谷付近でS字のように曲がりくねったこの川のほとりに久伊豆神社がある。
元荒川にかかる宮前橋から越谷市街方面を望む。
天気は快晴。まだまだ夏の日差しだ。

元荒川
元荒川
元荒川は埼玉県を流れる荒川水系の一級河川 。流路延長61km、その名の通り荒川の旧流路である。
鳥居をくぐり参道へ

宮前橋から久伊豆神社の鳥居が見える。この周辺は住宅地だが、ここ久伊豆神社の参道入口には木が覆い茂り周りの住宅地とは別世界のように感じた。

参道入口 鳥居
参道入口 鳥居
参道を歩く

鳥居をくぐり参道へ。ここも木々が生い茂っており涼しくて心地いい。参道横にはあじさいが植えてあった。もう8月だというのに何輪かのあじさいが咲いていた。季節はずれのあじさいですね(笑)

一緒に行った友達は東京に住んでもう10年以上になる。やはり自宅の近くには緑が少なく、こういう場所(久伊豆神社)に来ると『心が落ちついていいね』と言っていた。日本の神社やお寺のいいところは、こういう木々など、自然と融合した造りになっているところかもしれませんね。自然の神様にも感謝ですね。

参道 参道
参道
静けさに包まれた参道は本殿へと真っ直ぐにのびていました。

冒頭にも書いたが確かにここに小さい頃、来たのだなという記憶がある。だから久しぶりに来ても何となく落ちつくのだろうか?のんびりとのんびりと参道を進む。

境内の景色 境内の景色 境内の景色
境内の景色
大きな鳥居

しばらく進むと大きな鳥居が見えてきた。そして本殿も見えてきた。

二の鳥居
二の鳥居

その左手には藤棚が見えてくる。

藤 藤棚
藤棚
境内には樹齢200余年の藤があり、その藤は埼玉県指定の天然記念物になっているそうです。株回りが7.3m、地際から7本に分かれ、高さ2.7m、東西14.5m、南北27.2mの棚に大きく枝が這っています。
神池 池の亀
神池 池の亀
池の中には弁天島という島があります。そしてたくさんの亀がいました。正直、ちょっと気持ち悪いですね(笑)
ご神水 ご神水、横の龍
ご神水 ご神水、横の龍

神池のほとりで少しゆっくりしていた。頭上には藤があった。花が咲く5月頃はたくさんの人で賑わうのでしょうね。

本殿 本殿
久伊豆神社 本殿

そして参拝。手と手を合わせて目を瞑ると心が落ちつく。
謙虚な気持ちになり、周りの人に感謝しようと思えます。
周りがあっての自分だとこの頃、つくづく思います。

絵馬 切り株
絵馬 切り株
たくさんの人の願いがここに込められているのですね。 太い幹でした。なにか可愛らしいですね。

参拝した後、本殿の裏手に回ってみた。

本殿裏手 本殿裏手
本殿裏手
本殿裏手は更に静寂さが増していました。
秋の気配

参拝して少し休んだ後、車を停めた駐車場へ戻る。すると車のアンテナにとんぼが止まっていた。小さい頃を思い出しクルクルと指を回しながら(とんぼの目を回らせるため)捕まえようとしたが逃げられた^^

その姿をみて一緒に行った友達が笑った。するともう一度、とんぼがラジオのアンテナに止まる。もう一度、今回は慎重に羽をつかんでみた。そして取れた。とんぼを捕まえたのは何年ぶりだろう?

たぶん、子どもの時以来だと思う。真夏だったがどことなく秋の気配を感じさせる光景だった。

もちろん、そのとんぼはすぐに空へ放しましたよ。
どこまでもどこまでも飛んでいってほしい!そんなことを思いました。

久伊豆神社参道
久伊豆神社参道
そして僕達は久伊豆神社をあとにしました。
久伊豆神社へのアクセス

東武伊勢崎線越谷駅から徒歩20分

(2005年9月10日UP)