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常陸の縁結びの神様
〔常陸国 出雲大社〕
No12

ゴールデンウィーク前半、その日は横浜から遊びに来てくれた友達と出かけることにした。そしてその友達には縁の薄い茨城に行って見ることにした。僕自身、茨城県にはよく出かける。自宅からアクセスしやすいこと、渋滞も少なく(海水浴のシーズンなどを除く)予定通りの時間で目的地に着けること、比較的、人も少なく気持ちが落ち着くこと…だからなんとなく行きたくなる。その日も以前、行ったことのあるドライブコースに行ってみることにした。

別に目的はなくとも

別に目的はなくても、気の合う友達と移動中、車の中で話したり自然の中で過ごしたりするだけでリフレッシュできる。その日もそんな感じで当てもなくまずは出発した。

縁結びの神様

何年か前、袋田の滝に行った時の帰り道、高速道路を使わず国道だけで家まで帰ろうとして、国道50号を通った時、ふと見つけたのが、ここ常陸国出雲大社であった。小高い山の上にあり人も少なく落ちつく場所だった。それから時々、行くようになった。縁結びの神様だと言うことだが今のところご利益なし(笑)けどとてもいい所だ。

常陸国出雲大社
常陸国 出雲大社
常陸国 出雲大社

平成4年12月4日、御本社出雲大社(島根県・大社町)より御分霊を御鎮座。「日本文徳天皇実録」(871年)によると御祭神大国主大神は、神代の昔、常世之国(常陸国・現在の茨城県)の少名彦命と共に国づくりに励まれたと伝えられています。

 大神は天照大御神に国土を奉献になり、日本の建国に大きな功績をお立てになりました。これより、国土の守護神・大地主神として仰がれ、農業・漁業・医療の神また縁結びの神として、幸運開運・商売繁盛・災難除け、さらには人間の死後の霊魂を御守護・御導き下さる幽冥主宰の大神として、実にその御神徳は宏大なるものがあり、古くから「だいこくさま」として親しまれ、篤い信仰をうけています。

 鎮座されているこの福原の地は、日が沈み休まる国「日隅宮」と称される島根県・出雲大社から、大国主大神の第2御子神である建御名方大神が鎮まる長野県諏訪大社を通り、日が生まれる国・常陸国へと直線上で結ばれているご神縁の地です。
(常陸国出雲大社ホームページを参照)

駐車場から拝殿へ

その日も人は少なく駐車場には僕らの車だけだった。車を置き大鳥居をくぐると坂がある。その坂を上がっていくと拝殿があった。まず最初に大きな注連縄(しめなわ)が目に飛び込んできた。拝殿大注連縄と言うらしい。注連縄(しめなわ)の大きさは、長さ16m、重さ約6t。本当に立派でその注連縄にはたくさんの硬貨(10円玉や5円玉)などが突き刺さっていた。投げて突き刺したのだろうか?

狛犬 注連縄 狛犬
狛犬(こまいぬ) 注連縄(しめなわ) 狛犬(こまいぬ)
スペーサーイメージ
常陸国出雲大社 拝殿 常陸国出雲大社 拝殿
常陸国出雲大社 拝殿
蛙の鳴き声

拝殿の傍(そば)に小さなスペースがありそこからは辺りの景色が見渡せた。そこは高台になっていて眼下に国道50号線が広がっている。国道50線は水戸と前橋を結ぶ北関東の重要な幹線道路だ。その道を車がひっきりなしに走っていた。そこから見る車は小さく見えた。周りがあまりにも静かなのでその小さく見える車の音がとてもよく聞こえる。車がない時代はとても静かな所だったのだと思う。正面には加波山(標高709メートル)が見え後ろには奥久慈の山々が見えていた。車の音に混じって蛙の鳴き声も聞こえてきた。それを聞いて一緒に行った友達が『こういうの(蛙の鳴き声)ってとてもいいね。とても懐かしい感じがする』と言っていた。確かにそうかもしれない。その数ヶ月前にやはり中学時代からの友達とここへ来たときもとても心が落ちつくと言っていた。僕達は普段、とても力を入れて生きているのかもしれませんね。自然の中にくるとそのいらない力みが取れてリラックスできるのかもしれませんね。

加波山 拝殿からの景色
加波山 拝殿からの景色
加波山の向こうには筑波山もあります。
大国柱 拝殿内
大国柱 拝殿内
向かって右には樹齢2650余年の「大国柱」があります。 島根県出雲大社と長野県諏訪大社を結んだ直線上に位置する御神縁の地福原に、出雲大社常陸分社が御造営されました。
スペーサーイメージ
常陸国出雲大社
住所 〒309-1634 茨城県笠間市福原2001
TEL 0296-74-3000

高いところからしばらく景色を見ていたらとても無心になれました。普段、自分の心がいかに忙しく動いているかが分かったような気がします。静かな場所で自分の気持ちを見つめなおしてみることはとても大切ですね。

常陸国出雲大社
常陸国出雲大社へのアクセス

■電車の場合
○東京方面から
  JR上野駅から常磐線(スーパーひたち&フレッシュひたち)で友部駅(約60分)
  友部駅から笠間・下館方面の水戸線へ乗り換え、福原駅下車(約20分)
  徒歩7分
○福島・ひたちなか方面から
  常磐線で水戸駅。水戸駅から笠間方面の水戸線へ乗り換え
  福原駅下車(約35分) 徒歩7分
○東北方面から
  郡山から東北新幹線(約80分)
  小山から水戸線笠間方面福原駅下車(約50分) 徒歩7分

■車の場合
○東京方面から
  三郷JCTより常磐自動車道へ→友部JCT経由北関東自動車道笠間方面
  →友部IC下車→国道355号笠間方面→国道50号下館方面→
  国道50号に入り10分程走らせ右手
○福島・ひたちなか方面から
  常磐自動車道水戸IC下車→国道50号笠間・下館方面へ
  約40分走らせ右手
○小山方面から
  国道50号を笠間方面、笠間市に入ってすぐ左手

(2005年7月27日UP)