小旅行タイトルバー
太平山の桜祭り
〔太平山〕
No5

みかも山まで来たということで(No4からの続き)近くにある太平山(おおひらさん)にも行ってみることにした。太平山に行くのはこの日で7度目。今までも春や秋になるとふと太平山へドライブに行くことがあった。普段の週末だと人も少なくゆっくりするには穴場なのだ。

桜、満開

県道309号線を北上して太平山へ向かう。いつもは県道269号線を左折して頂上まで行くのだが毎年4月上旬頃の桜祭りの時期は一方通行になっており、その道からは頂上へは上れないらしく裏手の栃木カントリークラブ(ゴルフ場)の方から頂上へ向かう。遠回りでイヤだなと思ったがそのゴルフ場経由の道の両端には桜が植えてあり満開の桜が僕らを迎えてくれた。いつもなら謙信平の駐車場に車を置くのだがいつもと違うルートから上ったので太平山神社の真下の駐車場に車を置く。

風情のある石段

太平山には何度か行ったがその都度、太平山神社にもお参りに行く。ここの石段がとても風情があって好きだ。急だけれどこの石段を上ってお参りすることに意義があるような気がする。それは僕が勝手に思っているだけですが(笑)

随神門 随神門 石段
随神門 随神門 石段
あじさい坂を上ってくるとこの随神門が見えてきます。この日は天気もよくキレイな紅色の門がいっそう煌びやかに見えました。 この石段が風情がありとても好きです。
随神門

太平山神社の神門で、享保8年(1723)徳川8代将軍吉宗公の建築。表に左右大臣、後ろに仁王の守護神を配したもので、太平山が寺院の山として栄えていた頃の名残である。天井の龍の絵は第14代将軍家茂公時代の五楽院法眼等随の筆で、雲を起こして昇天した龍が空高く舞い遊ぶ構図である。また、建て方は入母屋造り扇垂木で俗に傘(からかさ)天井という。
(栃木市ホームページ参照)

石段

石段を一歩一歩、上がっていくと太平山神社が見えてきます。ここ最近、太平山に来たときは雨が降っていたので久しぶりに晴天の日にここに来た。当たり前のことですが山でも海でもどこかに行くときは天気がいい方がラッキーな感じがしますね。 写真ではあまり天気がよくないように見えているのは木々が生い茂っているからだろうか? それともこの時は一時的に雲が出てきていたのだろうか?忘れてしまったがこの直後に謙信平に行ったときは 日が照っていたのでたぶんそれだけ木々が深く生い茂っているのだろうと思う。


神社で参拝

そして石段を登りきると太平山神社だ。いつものように参拝する。桜の季節で混んでいると思ったが境内はさほど人はいなかった。この静けさがここのいい所だと思う。

三光神社の鳥居と神門 太平山神社社殿
三光神社の鳥居と神門 太平山神社社殿
社殿 境内
社殿 境内
天満宮 星宮 子易社 鐘
天満宮 星宮 子易社
太平山神社
天長4年(827)慈覚大師により創建されたといわれ、武将武門や諸人の崇敬が篤く、特に徳川3代将軍家光以来代々当社を崇敬した。神社拝殿の傍らに星宮神社があり建物が仏堂である。この神社には神仏混合の名残で、神仏分離令以前は虚空蔵菩薩を奉っていた。家内安全・商売繁盛・事業繁栄・開運・交通安全・厄除け・学業成就・願望成就・縁結び・安産・命名・初宮参り・身上安全・豊作祈願・方除け等々の「祈願成就」の「祈祷の神社」として信仰されている。
所在地
栃木県栃木市平井町659
太平山(おおひらさん)
標高345mの山頂からは関東平野を一望できる。公園内には、ソメイヨシノを中心にヤマザクラなど約4000本が植栽されている。また、太平山遊覧道路の両側(約4km)が桜のトンネルとなっている。
茶屋の方へ

そして近くにある栃木市が一望できる展望台へ行ってみた。栃木市の街がきれいに見える。お茶屋さんが2件、向かい合っていてお団子などが売っていた。ここでゆっくりお団子を食べながら景色をみるのもいいと思う。夜景スポットとしてもお薦め。

栃木市方面の景色 栃木市方面の景色
栃木市方面の景色
遥か遠くまで見渡せてとても気持ちよかったです。目前に見えるのが蔵の街、栃木市。
謙信平へ

謙信平まで歩いてくると人が多くなってきた。こちらには茶屋も多くお座敷が設置してありお花見目当ての人たちで賑わっていた。 謙信平からは関東平野が一望でき、みかも山もすぐそこに見える。 その先には佐野市、そして遠く東京方面まで見渡せる。 家族連れのお父さんが子ども達の写真をうまく撮ろうと必死にポーズを取らせようとするのだが子ども達はじっとしていない。 そのお父さんの必死な姿をみてほのぼのとした気持ちになった。ここでも眼下に桜が広がっていた。

謙信平

寛永11年(1568)関東平野を競い、対立した越後(今の新潟県)の上杉謙信と小田原の北条氏康は大中寺で和解した後、 上杉謙信はその軍を引き連れて太平山に登り兵馬の訓練を行った。その時に謙信は南の方に空の果てまで広がった平原を見渡し、 あらためて関東平野の広さに目を見張ったと言われています。その場所が「謙信平」と呼ばれている。

謙信平からの展望 謙信平からの展望
謙信平からの展望 謙信平からの展望
謙信平からの展望
休憩所 休憩所
謙信平付近の休憩所
いつもの週末より人が多かったです。年配の方はもちろん若い人たちもたくさんお花見に来ていました。みんな自然が好きなのですね。
カバー紛失!?

ゆっくり団子でも食べたかったけどそろそろ家に帰ろうと言うことで何も食べず(笑)に帰ることに。 事前に車を謙信平の近くの駐車場に移動していたためその駐車場へ向かう。いざ車に乗ったらデジカメのカバーがない。 どこかに落としたかな?と思いもう一度、謙信平まで戻ったが見つからず。少しがっかり。 しかしないものはないので車に戻ったらなんと車の中にカバーがあった。あ〜よかった。 その駐車場ではたくさんの人がカメラを桜の花に近づけて撮影していた。 僕もマクロ撮影(すごく至近距離のものを撮るときに使用するモード)を使って桜の花びらを撮影してみた。

満開の桜 満開の桜
満開の桜 満開の桜
満開の桜
桜の花びら
桜の花びら
キレイに撮れました。至近距離で撮るのは結構、むずかしい。

山を降りたら

そして太平山を降りる。ぐちゃぐちゃの下り道だが僕は車の運転が好きだから楽しい。 中腹まで降りてくると桜の量がさらに多くなる。そこでも写真を撮りたかったが道路上で危ないのでやめた。 左手に六角堂が見えてきたが今回は見送って帰ろうと思った瞬間、また左側に今度は大きなしだれ桜を見つけた。 とてもキレイだったのでその太山寺に行ってみることに…

太山寺

慈覚大師を開基とする古刹で、本尊の木造千手観音立像は関東三山の千手観音の一つ。 また、前庭にあるシダレザクラの老樹は、3代将軍家光の側室で4代将軍家綱の生母お楽の方がこの寺で養生中、 家光を偲んで植えたものといわれている。 樹齢350年。

太山寺のしだれ桜

太山寺入り口に大きなしだれ桜があったから一枚、写真を撮り、お寺の門でも一枚。そして寺の中に入った。

太山寺前のしだれ桜 太山寺の門
太山寺の前のしだれ桜 太山寺の門

あ〜残念

太山寺の前の道端に大きなしだれ桜があった。とてもキレイだったので写真を撮り門をくぐる。すると敷地内にはもっと煌びやかなしだれ桜があった。すごく大きくてとても立派なこの日、見たどの桜の木よりもキレイな桜だった。
その桜は有名なのかたくさんの人が記念撮影をしていた。なるべく人を入れずに撮りたいと思い、少しの間、待っていた。シャッターを押そうとするがまた、人がファインダーに入ってくる。そしてやっと人がいなくなった。その時に...
なんとデジカメの電池が切れた。うわぁ。なんてこった。とてもキレイなしだれ桜なのに。電池を取り出して息をかけてみたり(そうするといいと聞いた)手で温めたりしたが充電池は結局、そこで力尽きた(笑)

また来年に...

少しショックだったがその分、目に焼き付けておくことにした。
本当にキレイだ。こんなに立派な桜があるなんて...
とても天気もよく満開で。見ごたえがあった。
また来年、来なさいということだろうか...
そんな気がしてきた。また来年も機会があれば行ってみようと思う。

太平山はこの日も緑に包まれていてとても優しい気持ちになれました。ここから見る関東平野はとても広大で。夜景もきれいだと思います。まだ夜は行ったことがないからあくまでも推測ですが(笑)少しだけマイナーな分、ゆっくり自然の中で過ごすにはとってもお薦めのスポットです。

太平山へのアクセス

■車利用
○東北自動車道・栃木ICから20分。

■電車・バス利用
○JR両毛線、東武宇都宮線栃木駅から
  関東バス国学院(大平)行き15分、終点下車徒歩20分。

(2005年4月10日UP)