日常で思ったことタイトルバー
高校総体を観て
No3

雑誌を見ていて今年は千葉で高校総体があることを知った。各都道府県を持ち回りでまわって開催しているのだとしたら千葉県で総体が行われるのは47年に一度。そう考えると見に行けるときに行ってみたいなと思った。

メジャーなスポーツとマイナーなスポーツ

夏の全国高校野球大会には連日、注目が集まる。他にも春に行われる春高バレー、冬に行われる全国高校サッカー選手権大会などメジャーな大会は、いくつかある。しかし高校総体(インターハイ)はさほど注目されていないと感じることが多い。

高校野球も全国レベルのチームが集まり、しのぎを削る。応援も報道もとても華やかで…僕は野球ファンだからそれはとても楽しみにしている。

けれど今年、千葉でインターハイ(高校総体)が開催されることを知って他の競技でがんばっている高校生も応援したいと思いました。みな全国レベルの選手。高校球児にも負けないくらいの輝きを放っているのだから…

テニス(tennis)

千葉で高校総体を開催していると行っても千葉県全体で開催されているので見たい競技が近い場所でやっているとは限らない。ホームページで調べて見るとバドミントンとテニスが比較的、自宅から近い場所で開催されていると分かった。そして柏市で開催されているテニスを見に行くことに。久々に地元に帰ってきた友達を誘った。男ふたりで男子テニスを見ても気持ち悪いので(笑)女子テニスを観に行った。

柏の葉公園

テニス会場の柏の葉公園は柏市北東部にある公園で東葛飾地域における都市緑化に関する情報の発信拠点として整備されたもので、日本庭園、イタリア庭園、四季の広場、バラ園、ロックガーデンなどの見本園と花や緑に関する展示や資料の閲覧、園芸講習会、緑の相談ができる公園センターが整備されている。周辺には国立がんセンターや東京大学柏キャンパスなどもある文化地域だ。柏レイソルのホーム、柏の葉公園総合競技場もある。

裏方さん

柏の葉公園の駐車場に車を置き会場まで歩く。そこには地元の高校生がボランティアで会場案内をしたりパンフレットを配っていた。脚光を浴びる選手たちの陰でこういう裏方さんがいることも忘れてはいけませんね。横断歩道で歩行者を誘導しているおじさんたちも本当に暑そうでした。

会場

会場に着くと更に暑かった。真夏というのはこういう日のことを言うのだと思いました。トーナメント表入り口付近に大きなトーナメント表があり裏方の高校生がワイワイ言いながら誰が勝った、○○県の人が勝ったなどと確認しながらそのトーナメント表に記入していく。

会場は思ったより人が少なかった。8面くらいコートがあり数試合をしていたが応援している人は数十人だった。その中には大会の役員の人も入っているから観客はほんとに少数だ。一緒に行った友達もインターハイのことは知らないと言っていたし、やはりあまり認知度がないのだろうか?それでも一生懸命やっている姿は野球もテニスもその他の競技の選手もみな同じで…みんながんばっていますね。

スペーサーイメージ
試合観戦

何試合かやっていたがどの選手も真っ黒に日焼けしていて男の子みたいだった。毎日、炎天下の中で練習していたらそうなるのだろう。その中の一試合でとてもいいラリーの続く試合をしているコートがあったのでそこのベンチに座って観戦していた。なぜそのコートを見たいと思ったかというとそのコートでやっていた両選手は絶対にあきらめないのだ。追いつきそうにないボールでもあきらめずに追って相手のコートに返す。だからいいラリーが続く。それに他のコートでやっている選手よりレベルが高く感じた。今までたくさん練習してきたのだろうと思う。

僕達は屋根のあるベンチに座っていたが、こんな暑い中でスポーツをすることが大人になってからは、ないような気がする。日程を見てみたらこの日は1回戦から4回戦まで一気にすると言う。この暑さの中で一日に数試合するのは大変だと思った。体力がないとできませんね。

一緒に行った友達は高校生のとき、テニス部だったのでいろいろと教えてくれた。その競技のすごさというのはその競技をした人が一番、知っているのですね。何気なくしているプレーでもいざやるとなると、とても難しい。それはやったことのある人でないとわからない。何事も経験ですね。

一進一退

試合は一進一退の攻防が続く本当にいい試合でした。もちろんミスもあったと思いますがお互いがいいショットを打ち続けていて見ているほうも集中して見入ってしまいました。一生懸命、ボールを追い続ける姿に感動しました。 どんなことでも一生懸命な姿は素敵ですね。

大阪の選手と福岡の選手の試合でしたが応援している人が少ないのが少し気になりました。何回場かでやっていたのでそちらに行っているのかも知れないけど、それにしても少なかった。高校総体はそんなに観戦する人はいないのだろうか?顧問の先生やテニス部の部員もいなかったように感じた。遠くから来るから応援にも来れないのかもしれないが僕が選手なら友達や家族に応援してほしいと思う。インターハイはまだマイナーなのかな?

試合が終わって

途中、一人の選手が足をくじいてしまい中断したが無事、試合は終わった。あの暑さの中でふたりは最後までコートを走り回った。何かを一生懸命やってみる。全力で追い求めること。ときにそれをかっこ悪いと思ってしまうこともあるが…やっぱりそういう姿は美しいですね。 全力で何かをやってみたいですね。

開催のねらい

全国高等学校総合体育大会は、高等学校教育の一環として高校生に広くスポーツ実践の機会を与え、技能の向上とスポーツ精神の高揚を図り、心身ともに健全な高校生を育成するとともに高校生相互の親睦を図ることを目的として開催されています。
(大会ガイドブックより抜粋)

全国高等学校総合体育大会のあゆみ

この大会は、昭和23年の全国高等学校体育連盟の創設以来、競技種目別選手権大会として全国各地でそれぞれ開催されていましたが、昭和38年度から各大会を統合し、名称も「全国高等学校総合体育大会」として夏季及び冬季大会を開催してきました。さらに昭和40年度から同一ブロック内での開催となり規模・内容においても高校生最大のスポーツの祭典に発展しました。また開催都道府県では、高校生がなんらかの形で大会に参加する「一人一役活動」を展開し、高校に設置された推進委員会等の生徒を中心に、来県者の歓迎や競技・運営支援など、様々な面からインターハイ運営をサポートしてきました。
(大会ガイドブックより抜粋)

本当に少しの時間でしたが高校生の一生懸命なプレーをみて爽やかな気持ちになれました。大人になっていろんなことを忘れてしまっていますね。あの頃に感じていた大事なことも思い出しました。そして選手だけでなく裏方として支えてくれていた高校生にも感動しました。
(2005年8月10日up)