♪過去の雑談♪(単なるゴミ箱ですσ(^o^ゞ)

◎ 2004.01/03 - あーだこーだと戯れ言をホザいているうちにまた一つ、年が明けてしまいました。(^^;
ともかくも、本年もどうぞ宜しくお願いします。m(_ _)m

さて、去年最後のTV界の話題と言えば、大晦日の視聴率戦争(?)、紅白歌合戦と格闘技系の3イベントだった訳ですが。
おおよそ事前の調査(※最近は国政選挙並に、TV視聴率も(大きなイベントについては)事前の動向調査があるらしい)の通り、「どのイベントも紅白には遙かに届かないものの、紅白の視聴率も史上最低を更新」という結果だったようです。

まず紅白に限って言えば、盛り上がる(らしい?)後半ですら、50%を割ったとの事で、国民的行事としては危機的なまでに凋落傾向に歯止めがかからないとの事です。
まぁ、私に関して言えば、紅白は(例え見られる状況にある時でも)大昔から「自分の好きな」歌手または歌の出番の時しかまともに見ないので、そもそも後半が盛り上がってるのかどうかも知りませんが。(^^;むしろ、後半って、僕のイメージではいわゆる「大御所」と呼ばれる人達が次々と出てきて、ほぼ聞いた事のない、いつヒットしたのかよー分からん演歌を歌ってる、ってイメージが強くて、私的には全然盛り上がらないんですけど。(^^;まぁ尤も、今回は大トリをSMAPが務めたそうです(※私ゃ見てないので...)し、番組構成は変わってきてるのかも知れませんが。

あ、それともう一つ。流石テレビ東京、と思ったのが、同時間帯にやってた『マジック格闘技 T−1』ね。(^^;(※T−1の"T"って、"trick"の"T"?)民放であの局だけは、ほんと、我が道を行ってますよね。
テレビ東京、私、大好きです。\(^o^)/(※愛知県ではテレビ愛知ね。)
◎ 2004.01/03 - さて、その格闘技系3イベントのうち、一番視聴率を取ったのはこれも事前の予想通り、曙−ボブ・サップ戦をメインに持ってきた『K−1 Dynamite!!』でした。他局の『PRIDE 男祭り』や『イノキ・ボンバイエ』に比べれば一人勝ち状態ですね。そりゃぁ、インパクトが違うもんね。(^^;
今、人気・実力ともに最も旬な格闘家、ボブ・サップと、元大相撲横綱、曙太郎の対戦ですもん。\(^o^)/肉体のサイズ的にも、△公称2m(実際はたぶん195cm位か)、160kgのサップと、△203cm、220kgの曙とですもん。問答無用の迫力ですわね。私、以前こちら(の一番最後のほう)で「格闘技に於いて「身体が大きい」ってのは得難い最大の財産」などと書きましたが、まさにそれを地でいくパターン。(勿論、「大きい」だけじゃぁ駄目で、運動能力があってこその話ですが。)

こういう対戦カードは、素人には勿論、玄人にも注目されますから、他のどのイベントも勝てませんわね。少なくとも話題性では。( 『PRIDE』が桜庭和志−アントニオ・ホジェリゴ・ノゲイラ戦や吉田秀彦−ホイス・グレイシーの再戦をもってきた所で、曙−サップの問答無用の迫力の激突には陰が薄いのは仕方無いですわ。これは桜庭や吉田の責任じゃ無いから。)

注目の試合のほうは結果的に1R終了間際に曙のKO負けですが、曙はよくやったと思います。前半は、あの巨体でどんどん前に出て行ってサップを何度もロープに詰めてましたからね。160kgのサップも220kg(※減量効果で、当日は210kg位だったらしいが)の曙に、圧力ではとても勝てませんからね。(^^;
しかし、サップは曙のパンチが「ド迫力はあるが大振り」なのを冷静に見抜いて、しかも分厚い腹にはパンチが効かない(※一発で倒せないのは無論、スタミナを奪う効果すら殆ど無さそう)のも見抜いて、「ボディへのパンチで意識を下に持ってこさせて(※つまりボディへのパンチはフェイク)」、隙のできた顔面に的確にパンチをヒットさせてKOしました。やはり流石に超一流ですね。

ただ、僕が思うには、この日の『Dynamite!!』のベストバウトは、アレクセイ・イグナショフ−中邑真輔の試合だと思います。現役のIWGP王者が、イグナショフの膝蹴りにレフェリー・ストップで敗れました【2004.01/10補足:その後、新日本プロレス側からの抗議を受けて、K−1側が「レフェリングの不備」を一部認め、この試合の公式記録は「無効試合」となりました】が、中邑は「レスリング」の巧さ、そして「プロレスラー」の強さを(ある程度は)見せてくれましたね。解説者席の谷川さんが「イグナショフの膝蹴りを顔面にもらってもすかさず立ち上がってくるんだもの、驚きましたね」と言っていた通り、通常のプロレスの試合なら、あそこで試合を止めてしまうなどあり得ないし、むしろあそこからの反撃に誰もが期待する所だけど、K−1や総合格闘技の場合は「ダウンした」という事実自体が、印象が悪いですからね。「試合が一方的になりかかっている」と(実際はそうでなくとも)レフェリーや審判に思わせてしまうからね。

いずれにしても、現役のIWGP王者・中邑がK−1に参戦したり、IWGP最多防衛記録(10回)を持つ『ミスターIWGP』永田裕志が『イノキ・ボンバイエ』に参戦(※エメリヤーエンコ・ヒョードルに1分程度でTKO負け)したりして、「プロレスラーの打撃系・総合格闘技系への進出」が当り前のようになっていますが。(今回、ミルコ・クロコップがもし来日できていれば、高山善広(=現NWFヘビー級王者)がミルコと対戦するはずでもありましたし。)
正直言って、この傾向を僕はあまり歓迎しませんね。

打撃系や総合系の練習をプロレスラーがするのは、非常に良い事だとは思いますが、「そちらの」試合にまで出る必要があるでしょうか。
例えば、空手家が、「一撃必殺」を目標としながらも、現実の試合では難しく、持久戦になる事も多いから、ってんで持久力を養う為にボクシング式の練習法を取り入れたとして、それは良い事ですが、それで以てボクシングの試合に出る必要はありません。
柔道家が、上半身の力でも外国勢に負けぬようにと、レスリングのグレコローマン式の練習法を取り入れたとして、それは良い事ですが、それで以てグレコローマンの試合に出る必要はありません。
それと同じ理屈です。

そもそも、プロレスラー対打撃系、総合系の試合は明らかに「異種格闘技」戦であって、それこそルール次第で勝敗はどのようにでも転ぶ訳ですよね。
なのに、今は何となく時代が「総合格闘技の強い奴が一番強い」みたいな風潮があって、それ故「プロレスこそ最強」とかねてから言ってきた(特に猪木・新日本系の)選手が、しゃかりきになって(?)総合系や打撃系にチャレンジしてますが、僕はそんな必要は無いと思っています。

ハッキリ言えば総合系でこそ輝ける選手(※桜庭和志はその典型。彼はプロレス時代は単なる前座(それも第一試合レベル)だった)も居れば、プロレスでこそ輝ける選手(※今は国会議員の大仁田厚はその典型。彼が場外乱闘も椅子攻撃も毒霧も認められない総合系に出ても...)も居る訳です。
それぞれが自分に合った輝けるジャンルで活躍すれば良いだけの話だと思うんですが。

確かに、格闘技界を活性化する意味で、5年とか10年とかのスパンでなら何らかの大きな異種格闘技戦イベントがあっても良いとは思います(※1976年のアントニオ猪木−モハメド・アリ戦のように)が、年に十数回も開催される(※つまり月一回程度の割合)、K−1系や総合系の試合に、必ずプロレスラーが出場している、というように、常態化してしまう必要は全く無いと思います。むしろ、マンネリに陥る危険性が大きいのではないか、と。

繰り返し言いますが、打撃系と総合系とプロレスリングは、各々ジャンルの違う競技です。それが証拠に、プロボクサーはK−1やPRIDEにはまず出場していないではないですか。
「ジャンルとして完全に確立し、固定ファンが沢山いる」競技ならば、それの頂点を極める事を追求していけば良いはずです。
はっきり言って、今のプロレスリングは、歴史の浅いK−1(高々10年ちょい)やPRIDE(高々7〜8年?)に、利用されているだけだと思います。

「プロレスラーでない連中を倒し続けます」と言い切る中邑真輔のような、気概があるのは誠に結構な事ですが、所詮はジャンルの違う競技なんですから、あまりそっちにばかりムキになって本業を疎かにしないでね、と言いたいですね。
◎ 2004.01/25 - 何やらアレですね、、古賀議員なる人の学歴詐称疑惑が連日マスコミを賑わせているようですが。(※ちなみに私、最初にインターネット・ニュースでこの疑惑話を見た時、真っ先に思い浮かんだのが「自民党の」『道路族議員のドン』と言われる古賀誠のほうでした。\(^o^)/)何でも先の衆議院議員総選挙で、福岡で『変態』山崎拓を破って初当選した「民主党の」古賀潤一郎という人だそうですが。(←この方、45歳で、私とは2歳しか違いません)

このニュース、まだしばらく続きそう(※何故なら古賀議員自身が何とか辞職を回避して議員に居座る方策を捜しているようなので...)ではありますが、伝えられれば伝えられるほど、二つの意味で情けないです。

一つには、勿論、『米国ペパーダイン大学』などと言う、日本国民のほぼ誰も知らないであろう大学を卒業した、と言っているチンケな学歴詐称や、やはりほぼ誰も存在を知らないと思われる『テニス西海岸学生選手権』なるもので優勝した、と言っているチンケなスポーツ歴詐称をした(らしい)古賀議員に対する情けなさ。(余りにもスケールが小さい!(^^;)
もう一つは、自衛隊のイラク派遣論議もあっという間に終わってしまって(と言うか議論になりましたっけ?)、政治課題でネタ切れになりつつあった時期だから、そんな下らん話に喜んで飛びつき、騒ぎ立てるマスコミと、踊らされてる日本国民に対する情けなさ。

確かに、一般企業などに勤める人であれば、学歴は何だかんだ言っても現実に昇進や昇給に影響を与える場合が多いですし(そしてその事がずーっと昔から「学歴社会は是か非か」の論戦ネタになっている)、それ故おろそかにできない問題であるとは思いますが。
そりゃそうですよね、『東京大学○●学部△▲学科卒』と『○△高校普通科卒』とでは、企業での扱いや世間での扱いは雲泥の差に違いない。(^^;(※私は高卒を馬鹿にする気は毛頭無く、むしろもっと大事な所を見ずに学歴如きで扱いに差を付ける企業とか世間一般を馬鹿にしています)
だから、本当は『○△高校卒』であるのに、履歴書に『東京大学○●学部△▲学科卒』と記入して、それが決め手の一つとなって大手企業に採用されて(※1)、その後も出世街道を驀進して云々という事であれば、最初の「虚偽の申告」で最終的にかなりの利益を得たと言えるでしょうから、この場合は問題と言わざるを得ないでしょう。

けれども、一般の会社勤めの人達と、政治家の仕事ってのは、全く違う訳でしょう。
政治家は、それも国会議員ともなれば、天下国家をどういう方向に舵取りするのがベストなのか、ベターなのか、を考え実現する(よう最大限の努力をする)のが仕事であって、およそ「学歴があれば何とかなる」なんて仕事じゃぁないはずですわね。そしてそれを選ぶ有権者のほうも、そんな事は良く分かっていて、候補者の学歴を見て投票するかどうか決めてる人など殆ど居ないと思えます。
(そもそも、選挙公報に載っている候補者のプロフィールを、学歴も含め、隅から隅まで読む人って、一体どれだけ居るんでしょう?僕は一応国民の義務だと思っているので、隅々まで読みますけど。)

してみると、今回、古賀議員の学歴詐称疑惑がこれだけ騒ぎになっているのが、かなり奇異な気がします。火を付けたのは落選した山崎拓の周辺の人間かも知れませんが、狙い通りに(狙い以上に?)大火事にしてしまったのは、相も変わらずゴシップ大好きのマスコミと民度の低い国民性であるような気がしてなりません。

いずれにしても、こんな下らん騒動は早く終わらせてほしいので、私からの提案として。

(1)古賀潤一郎議員は潔く辞職すべし
→政治家としての資質と学歴はほぼ無関係とは言え、公人である以上、選挙公報に虚偽の記載をしていたなら、やはり一旦責任は取らねばならない。まして『変態』山崎拓の対抗として『清潔さ』を売りに当選したなら尚更。

(2)上記(1)があくまで前提であるが、議員辞職後は、マスコミも古賀君の追っかけは止める
→辞職して公人でなくなった人をしつこく追いかけ回すなら、まさにストーカー行為そのもの。日本のマスコミは元々、『ジャーナリスト』より『パパラッチ』のほうが圧倒的に多い(印象を与える)訳で、いい加減この傾向に歯止めをかけてほしい。

ってな所ですね。考えてみれば至って普通の考え方ですね。(^^;

そしてその後は、政治にまつわる話題ならば憲法改正問題とか、教育基本法改正問題とか、これからの日本の方向性を決める重大な案件が国会で俎上に乗ろうとしている訳ですから、そちらの本来の本題のほうで、全国民的な話題にならねばならないと思いますね。学歴詐称問題がいつまでも話題になってるようじゃぁ駄目です。

(※1)大手企業がそんなチョンボをやるかいな?という疑問もあるでしょうが、最近は社会的に『個人情報』とか『プライバシー』にうるさい事もあって、採用前の個人調査は昔ほど根掘り葉掘りやらないらしい(※昔は、例えば、親が共産党員だから、って理由で、本人はとても優秀でも不採用になるなどはよくあった。今そういう事をやると、表面化した時に問題になるので、採用側が必要以上に突っ込まない)ので、あり得ない話でもない。特に中途採用の場合は、企業側は即戦力が欲しい訳だから、筆記試験や面接の印象で「デキる人間」と見れば、すぐにでも欲しい訳で、それ故、学歴調査なんて(やるとしても)かなりテケトーで済ます事も多いみたいです。そもそも、ベテランの人事係の人に、筆記試験や面接で「デキる人間」と思わせるからには、それ相応の理由があるはずで、その段階でもう学歴がどうであるかなんて大した意味を持っていないはずですよね。
◎ 2004.01/27 - 今世間を騒然とさせている、大阪府岸和田市の中三虐待・衰弱死寸前(現在も意識不明)事件ですが。あれについて、思うところは私もいくつかあるんですが、今は余り時間も無いので、一言だけ。

逮捕された川口奈津代っていう女、林真須美(※1)に雰囲気がソックリだよなぁ

って事です。(^^;
そう感じた人は日本全国で一千万人は下るまいと私は確信していますが。\(^o^)/

やっぱ、腐れ外道ってのは、おのずから醸し出す雰囲気が似てくるもんなんですにゃー。

それにしても、中三の長男(女からすれば実子ではない)が文字通り骨と皮だけの24kg(←小二の平均体重だそうです、15歳でこんな体重、信じられん)にまで痩せ衰えていても、この女と内縁の夫(って言う表現はあるのか?)の二人はぶくぶくにふくれ上がっちゃってまぁ。
何とも、やりきれませんな。

(※1)言うまでもなく、1998年夏に起きた和歌山・毒カレー事件(※結果としてヒ素中毒で4人死亡、数十人が重軽症)の「実行犯」として裁判中(一審では死刑判決)の、あの女の事です。
◎ 2004.02/03 - もう2月ですか。 こないだ正月だったと思ったんですが...歳を取ると、時の流れの速さに呆気にとられる事しばしばで、ため息が出ますね。(^^;
更に言えば今日は節分ですね。愛知県的には、今日は『天下の奇祭』と言われる、『国府宮の裸祭り』の日でもあり、この裸祭りが終わると、寒さもゆるんでくる、ってのが、愛知県人の一般的な認識です。(本当か?)ただそう言いつつ、明日は冷え込みの厳しさが戻るらしいんですが。(駄目じゃん)

ところで、2日前に出た、「青色LEDの発明者である中村修二さんに、日亜化学工業は200億円を支払いなさい」という東京地裁の判決を、早速今日、ゴミとクズ共の集まり・経済同友会の代表幹事が批判してますね。(^^;
私、2日前にこの判決が出た時、至極真っ当な判決だと思いましたが、同時に、真っ当な判決だからこそ、寄生虫集団である日本経団連とか経済同友会あたりは批判的なコメントを出すんじゃないか、と予想してました。その通りの動きでしたね。\(^o^)/

まぁ、あまり長々と書き連ねる時間も無いのですが、私はいわゆる圧力団体の中でも、日本経団連とか経済同友会などは、日本医師会あたりと並んで、日本の恥部、或いは癌だと思っています。まぁ尤も、じゃぁある意味その対極軸にいる労働組合系、例えば鉄鋼労連とか電機労連とか自動車労連とかその他諸々【2004.02/11補足:ここは、まとめて『連合(日本労働組合総連合会)』と書くべきでしたね、『経団連』等と張り合う組織という意味では】はまともなのか、と言えば、そうとも思いませんが。どっちもどっちだとは思いますが。

ただ、より「権力に近い所」に居る、という意味では、日本経団連とか経済同友会のほうが、国家権力とか政権とかに対する影響力がある訳です。
そういう背景もあって、経営者側というのは、監視する者が居なければやりたい放題になるのは分かり切った事ですから、地裁判決とはいえ、「業務内発明であっても、世界的発明であり、その恩恵で大儲けした企業は、発明者に相応の対価を支払うべし」という判決により、企業経営者側に一定のクサビを打ち込んだものと私は考えますし、意義ある判決であると思っています。

青色LED訴訟はこの先、高裁で争われるでしょうし、最終的には最高裁まで行く事になると思いますが。
(裁判官の独立性は憲法が保障する所ですから私如きが言うまでも無い事ですけど)今回の経済同友会の脅し(?)コメントなんぞ無視して、裁判官にはこの先も冷静な判断をしてもらいたいものです。
◎ 2004.02/08 - 自衛隊がクウェート経由でイラク入りした、というニュースが飛び交っています。こういう時の大手マスメディアの取り上げ方はかなり以前、少なくとも10年以上前のカンボジアPKO論議の時には既にはっきり決まっていて、
(1)憲法の禁じる海外派兵なんだから反対朝日、毎日
(2)戦争でなく復興支援なんだから反対しない産経、読売
(3)経済面から賛成か反対か論評日経系(^^;
というふうに、かなりはっきり色分けができる、と。

で、私はかねがね言っているんですが、「純粋な憲法解釈」で言うなら、日本は海外派兵はおろか、自衛隊を持つことすら、許されない事になっています。
憲法9条を、普通の言語感覚の持ち主が普通に読めば、どう考えたって、日本は「軍隊を保持できない」ハズですし、いわんや「戦争をする」などもってのほか、という解釈になるハズですわね。(※ちなみに、憲法全文がWEBで読めたりします。ありがたいものです。こちらとか。和英対訳式ならこちらなど。)

では、何故、純粋な解釈で言えば憲法違反である、自衛隊のイラク派遣を、産経・読売系のように私が支持するか、と言えば。

今の日本国憲法は改正手続きのハードルが高すぎて、改正を待っていたら国際社会の要請に応える前に役割が無くなってしまう(※それはつまり国際社会から取り残される事につながる)

から。その一言に尽きます。

衆参両院の国会議員の三分の二以上(※注1)の賛成で改正の発議ができ、然る後に国民投票で過半数の賛成を経て、やっと憲法が改正できる。

これほどまでに改正が非常に困難な憲法も世界的に珍しいハズです。
国会議員の三分の二以上、なんて言ったら、今の『自公連立』の巨大与党だって、遠く及びません。野党から賛同を得なければ到底無理な話です。が、野党は与党との違いをある程度鮮明にしなければその存在価値が薄れてしまいますから、そう簡単に、与党側と同じ態度を取る事はできません。
その上、民主政治というのはそもそも与野党が厳しくチェックし合うからこそ適度な緊張感が生まれ、馴れ合いでない、国民にとって良い結果を生む政治が出来る訳ですから、その為には、与党といえども過半数を極端に超えていないほうが望ましい訳です。(政権交代の緊張感が無ければ、与党側のやりたい放題になってしまうのは火を見るより明らかですからね。)

ここのジレンマが、まさに日本に於ける憲法改正の最大の難点だと思います。
憲法改正・自主憲法制定は、いわゆる『55年体制』によって、自民党結党以来の悲願であるハズですが、半世紀近く経っても、未だ一文たりとも改正できていないのが、その難しさを如実に語っています。

話が少し逸れてしまいましたが。

これほどまでに改正が難しい憲法であるが為に、本来的には憲法を改正した上で、堂々と海外派兵するのが当然望ましいのですが、実際には改正を待っていたら、何も国際貢献できないうちにニーズが無くなってしまうのは確実です。だから、政府による「憲法解釈」の変更、といういびつな方法でしかイラク派遣をできない訳で、私は緊急避難的な考え方からすれば、已むを得ない措置だと思っています。

ドイツも、コソボ紛争の時、NATO域外に第二次大戦後初めて派兵する事を迫られた時、憲法改正をせず、憲法解釈の拡大、という方法で派兵を実現しています。【2004.02/11補足:ここでいう『憲法』とはドイツの『基本法』を指す】そして派兵から2年後、憲法裁判所で「合憲」のお墨付きをもらっています。

だから、日本だけが肩身の狭い思いをする必要は無い訳です。
状況が激しく変化する国際情勢の中で、「現実の」要請に応える為には、全ての手続きを定められた手順通りに...と拘っている暇が無い場合もままあります。日本のように平和で安定した国ばかりではないし、緊急の要請もあります。

「手続きに瑕疵がある」という事にばかりこだわって「手続き原理主義者」におちぶれたくはないものです。(^^;

ちなみに、今回のイラク派遣に「憲法にそう書いてあるから」と言って反対の論陣を張る勢力は、「じゃぁ、自衛隊の派遣の根拠を、本当に憲法面からも、保証できるようにしましょう」となって、国会で真っ当に憲法改正論議が提起されたりすると、やはり改正に反対するのは間違いないハズです。\(^o^)/
結局、イデオロギーの問題ですからね。

・現在の憲法9条が存在しているうちは
 →自衛隊違憲、海外派遣なぞ勿論違憲、という立場から反対

・もし軍隊を保持する事を当然とする憲法に替わったら
 →憲法自体が人道に反するから参考にならん、という立場から反対

という訳で、結局何がどうなっても軍隊の存在を認めないし、まして平和維持活動であろうが治安維持活動であろうが、軍隊の海外派遣なんて論外、という論陣を張り続けるに違いない訳ですわ。
まぁつまり、話し合っても永久に平行線という事ですね。(^^;
だからこそ、民主主義では、最後は多数決で議決するルールになっている訳で、この「多数決」で決められた事に、ぐずぐずうだうだと文句垂れ続けるほうが、よっぽど非民主的だと私には思えるんですが、どんなもんでしょ?

(※注1)この、「三分の二」ルールについても実は曖昧で、衆参両院に「所属する」議員の2/3なのか、採決の時に「出席している」議員の2/3なのか、ってのは、明確でないそうです。
◎ 2004.02/11 - 本日は、「皇紀2664年」に当たる建国記念の日だそうで、各地で建国を祝う集会、建国に反対する(?)集会などが開かれたようですが。私などはただ単に、祝日として休日になるなら理由が何だろうと良いじゃん?的な考え方の人間なんですが、こういう輩は駄目人間でしょうか。(^^;

一応、念の為に言い添えておきますと、2月11日が建国記念の日とされているのは、(1)日本書紀に神武天皇が国を統べたのが2月11日と記載されている、(2)それを意識して、大日本帝国憲法が公布されたのも明治22年(1889年)2月11日である、からという、主には二つの理由があると思われます。
そして、いわゆる「建国記念の日反対派」の論拠もまさにこのあたりにあるらしく、(1)神武天皇が云々という神話・作り話を元にして国家の建国がなされた日などと主張するのは、天皇(家)賛美であり、戦前の危険思想である、(2)大日本帝国憲法の公布された日であるというのも、天皇が主権者と明記していた明治憲法を肯定するものであり、危険な反動思想である、などが反対の論拠であるようです。

しかしながら、私に言わせればですね。まず上記(1)に関しては。
はっきり歴史的事実として「独立宣言」を発布した事のあるアメリカ合衆国などと違って、有史以前から(※これはつまり歴史書に「史実」として記載されたものが無い事を意味する)「自然成立的に」国が出来上がってきた日本が、それでも何かを拠り所に建国を祝おうと思えば、神話であろうが何であろうが、それ(=建国)に近いような出来事の記載に根拠を求めるのは当然の成り行きであると思うのですが。そして、有史以前の「国造り物語」が、神話という形で残っているのは、日本に限らず全世界共通のものです。

もう一つ、上記(2)に関しても。
大日本帝国憲法は、当時としては画期的な憲法であると言えるハズです。確かに「天皇主権」を謳っているけれども、(法律に反しない範囲で)「信教の自由」「結社の自由」などを全ての国民に差別なく保障しています。これは当時の時代背景を考えれば画期的に先進的な考え方と思えます。
115年も前の憲法ですから、現在の「常識」と比べれば古くさい考え方が随所に見られるのは当り前の事で、これを以て「天皇賛美の反動思想」と決めつけるほうが、どうかしてると思いますね。
私は、天皇家の賛美も崇拝もする気は全く無い人間ですが、それと「大日本帝国憲法はその時代としては充分世界に誇れる憲法であった」という歴史的評価は全く別物であるハズです。如何でしょう?
◎ 2004.02/14 - 久しぶりに、土曜日に休めた(※本来、土日休みのはずなんですが(^^;)ので、ぼけーっとTVを見ていたら、大相撲韓国公演なんてものをやっていたので、つい見てしまいました。そしたら何と、解説者と言うかうかゲストとして、元プロレスラーの大木金太郎こと金一(キム・イル)さんが、出ていました。NHKの字幕では74歳となっていましたが、私の記憶が正しければ、大木さんは1933年生まれのはずなので今年で71歳だと思います。(※1938年生まれの(亡くなった)馬場さんより5歳上、1943年生まれの猪木さんより10歳上です)

まぁそんな年齢の事はどうでも良くて、私が嬉しいのは、数年前は脊椎の損傷か何かがもとで入院生活を余儀なくされていた大木さん(私、以前ここで「大木金太郎が今闘病中」と書いた事があります)が、闘病を経て社会に復帰できていたという事実を、今日知った事です。

首とか脊椎とか背中とかの、いわゆる身体のセンターラインを痛めると、基本的に「全治一生」とよく言われる位で、しかも大木さんの場合は現役時代の過激な頭突き攻撃が影響しての脊椎損傷と言われていたので、年齢も考えれば正直、社会復帰は難しいのではないかと思っていました。
でも、今日NHKで見た限りでは元気な姿になっていて、本当に良かったです。

昔のプロレスラーは、現役時代にそれなりに名の知れたスターであっても、引退後は寂しい人生を送っている人が多く(注※1)て、猪木のように(良かれ悪しかれ)今でも元気な人というのは少ないですから、大木さんが闘病生活を経て蘇ってくれたのは、とても嬉しい事ですね。

(注※1)昔のレスラーは、現役引退後の人生設計をせずにファイトマネーを現役中に全て浪費する上に、(1)暴飲暴食等無茶な食生活で内臓を壊す(※内部破壊型)、または(2)(昔は試合数も多かったし試合を休むレスラーは少なかったから)試合の積み重ねにより首・肩・背中・腰・膝・足首・肘・手首等の身体の要所を悪くする(※外部破壊型)、といったパターンが非常に多かったから、と言ってしまえば身も蓋もないんですが(^^;。そうでない、まともな人生設計をしていると思えたレスラーがジャンボ鶴田だった(※彼はレスラーをやりながら筑波大学大学院の研究員になったり、勉強熱心な人で、単なる筋肉馬鹿ではなかった)んですが、彼はあれほどの健康ヲタクであったにも拘わらず、2000年に肝臓癌で死去しています(享年49歳、まだ全然若い時)からね。皮肉なものです。

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