(逆の意味で)「頑張れ!!ムネオ君!」


2002年5月23日、鈴木宗男代議士の事務所や自宅に、東京地検特捜部の家宅捜索が入ったそうです。その日のどこかの局のテレビニュースで、検察の元・幹部(現・大学教授)がコメントして曰く、
「過去の例から言えば、現役代議士の事務所や自宅に家宅捜索が入った場合、最終的にその代議士は必ず逮捕されている
との事。
これは、古くは田中角栄や稲村左近四郎、最近では中島洋次郎や山本穣司の事を指してるのかな、と思いますが。この伝で言えば、宗男君も今の国会が終わったら逮捕だね。\(^o^)/国会開会中の逮捕となると、不逮捕特権との絡みで、逮捕状請求手続きが非常に面倒だそうなので、多分今の国会の会期中は逮捕されないでしょう。
それにしても。私、今月初め頃はこちらで、「ムネオ君は辞職せざるを得なくなるだろう」などと書いたりしましたが。事ここに至って、考えが多少変わりました。今、私個人的に思うのは。
宗男君が逮捕されようがどうしようが、彼には辞職せずにあくまで代議士の座に居座り続けてほしいと思っとります。ゑ?何でって?そりゃぁアータ、ここまできたら彼には(結果的に)自民党解体の切り札として、『自爆テロ』を敢行してほしいからですよ。\(^o^)/

数年前、旧・新進党の友部達夫・元参議院議員というのが居りました。彼は、巨額詐欺事件(オレンジ共済事件)の主犯格として逮捕→起訴→有罪確定→収監までされてもなお、議員を辞職せず、任期満了(参議院は6年)までの間、国から国会議員としての歳費(何だかんだで年2000万円以上になるらしい)を受け取り続けていたというね。あれを見習ってですね、宗男君にも是非、居座り続けて欲しいんですよ。
そうしてくれれば、その間に国民の自民党に対するイメージは更に悪くなる、と。(宗男君がいくら離党したちゅっても、宗男=自民党と全国民が思ってますわな、間違いなく。)

少なくとも、まかり間違っても、辞職の先輩(?)である辻元清美や加藤紘一のような、潔い(←と言い切れるかどうかは疑問だが...)辞めっぷりなんか、絶対に真似しないでね。宗男君らしく、最後の最後まで議員バッジにしがみついて悪あがきして下さいね。\(^o^)/頼むよ、ほんと。
で、仮に宗男君が逮捕されようと、或いは議員辞職勧告決議案が可決されようと。一切構わず開き直って議員にしがみついている間に、衆議院の解散・総選挙となってくれれば。昨年の参院選、小泉旋風で自民大勝の時とはうって変わって、今度は自民大敗は確実ですわな。(^^;)

そうなってくれれば、宗男君の自爆テロの役目も終わり。
宗男君自身も、当選する事はまずあり得ない(自民党から出れない以上、比例での当選もあり得ない)だろうから、国としての無駄な議員歳出もここで終わり。ま、確かに多少の税金の無駄使いではあるが、期間は大して長くないし、何より自民党を崩壊に追い込む切り札として働いてくれたんなら、良しとせねば。

今は、もうそういうふうに考えてますね、私ゃ。
だって、結局、自民党(中心)政権じゃぁ、小泉君がやっても誰がやっても、構造改革も政治改革もきちんとやれないのはもうハッキリしちゃった訳だしさ。だったら、自民党に自爆だろうと内部分裂だろうと何でも良いから、とにかく崩壊か解体してもらって、新しい政権の枠組みを作ったほうがマシだろう、と。非自民の政権と言えば、1993年の細川内閣があるけど、あの時は自民党が野に下った格好。今度は、もう自民党自体に解党して消滅してもらったほうが良いような気がするよ。事態はそこまで深刻だと思う。

自民党じゃぁ、(官僚も含めた)政治改革なんぞできないのは最初から分かってた事だけどね。それでも政治改革に目をつぶってでも、今は不況から脱したいから、且つ、国家の財政基盤を立て直したいからという理由で、国民は構造改革という名の経済改革・財政改革を期待した訳よね。
ところが、それも結局駄目なのが見えてきた。就任当初は威勢の良かった小泉君を以てしても、結局は道路族・郵政族・農林族などと称される族議員連中に押し切られる格好で、妥協を余儀なくされちゃって。目新しい改革なんて、結局何も無いよね。

今、郵政事業の見直し論争を国会でやってる最中だけど、これだってもはや意味が無くなってるもんね。最大手にして唯一の参入に意欲的だったヤマト運輸が「今の法案ではたとえ通っても参入する気は無い」って言ってんだから、もう既に意味無し。
で、改革関係の法案や議論が立ち往生してる間に、逆にいつの間にかどんどん進められてるのが
有事関連法案
メディア規制法案
なんかでしょ。非常に危険な匂いがプンプンしますわな。

誤解の無いように書いておくと、私は、「有事の為に何を備えておくべきか」を平時に考えておく事は、独立国家として当然と思うし、重要な事と思う。
また、今のマスメディアの行き過ぎと無節操ぶりを考えれば(しかも自主規制する気も無いらしい)、残念ながら権力側が「メディア規制の為のルール」作りに乗り出すのも、ある程度已むを得ない事とも思う。実際、私は前回のコラムでそう書いております。

だけど。今、何が危険に感じられるのかと言うと。
今提出されてる法案の嫌な所は、全部「権力側にとって都合が良いように」ベクトルがねじまげられてる印象が強いんだよね。有事法制法案にしろメディア規制法案にしろ。

有事関連法案にしろ、メディア規制法案にしろ、元々の発想は「国民の生命・財産を守る」事、「国民の権利を守る」事から来てるはず

ところが法案として出されてきたものは、権力側にとって都合が良い(としか解釈できない)条文が多いですわな。

例えば有事関連法案の中には、意訳すれば
・戦争・紛争状態になったら、個人や地方自治体の財産も国に提供する義務がある
としか読めないような節があるし、メディア規制法案の中には、やはり意訳すると
・権力者が「これは報道しちゃ駄目だ」と言ったら報道機関は報道できない
としか読めないような節がありますわな。

これじゃぁ、本末転倒。いつの間に、こんな国民不在の条文になっちゃったんやろ、って感じね。(^^;)はっきり言って、廃案にしてもらいまひょ、やね。議論は一からやり直してもらわなあきまへん。
宗男君の話からだいぶ逸れましたが。何が言いたいかと言うと。
結局、自民党政権では本来のベクトルでの構造改革は進まず、逆に変なベクトルの右翼的・軍事拡大的・言論抑圧的な路線への変革だけは着実に進んでおる訳だから、取り返しがつかなくなる前にもうこいつらを壊しましょうや、と。で、こいつらを崩壊させる為の最終兵器として(^^;)宗男君が『居座り自爆テロ』をやってくれんかなぁ、と思った次第。

そういう事です。