♪過去の雑談♪(単なるゴミ箱ですσ(^o^ゞ)

◎ 2002.04/20 - ところで既に旧聞に属する話題で恐縮ですが、みずほ銀行グループの例のシステム傷害おっと失礼、障害の一件。(誤変換だけど、ここまで犯罪的なトラブルだと、まさに『傷害』で良いんじゃないか、って気がしますね(^^;))あれって、金融関係のコンピュータシステムを扱ってきた人達によると、起きるべくして起きた事態なんだってね。(僕も一応コンピュータ屋ですけど、リアルタイム制御関係をずっとメインでやってきてるもんで、金融のオンライン業務とかは門外漢なんです。)僕が去年まで在籍してた会社の元・同僚(←この人などは、同じ会社でも分野が全然違ってまして、銀行オンラインとかを長くやってる人なんですよね)などの話では、そうらしいです。今年の1月に統合したUFJ銀行の場合、今回のみずほよりもトラブルを起こす要因がかなり少なかった(旧・東海銀も旧・三和銀も同じメーカー(日立)のシステムを採用していた。かつ、サービススタイルは東海が三和に合わせる形を取った。など。)にも拘わらず、多少(かなり、と言うべきか?)のトラブルが出てますから、みずほの場合、より大きなトラブルが起きるのは目に見えていた、と言うのがベテラン・システム屋の一致した見方なんだそうです。

結局、合併した旧3行がいずれも異なるメーカー(IBM、日立、富士通)のシステムを採用していた上、それならそれで合併に当たって「3行のうちのどこのシステムをリファレンスにして、システムを集約するか?」という最も重要な案件が最後まで決まらないまま統合作業に入ってしまったのが、今回のトラブルの根本原因のようです。「船頭多くして船山に登る」の典型的な例と言えるでしょうか。今回の場合は船頭が3人居た訳ですが...

それにしても、聞くところによると旧・第一勧銀の責任はかなり重いようですね。第一勧銀が(自分とこの利権がらみで?)頑として譲らなかった為に、狂ってしまった予定が沢山有ると聞きます。もし本当なら、旧・富士銀や旧・興銀以上にペナルティを課せられるべきなんでしょうね。今の混乱が一段落ついたら、政府からもお仕置きがありそうですが、そんなのより何百倍も怖いのは預金者(当然企業も含む)が口座を引き上げてしまう事でしょうね。銀行にとって唯一最大と言って良い『信用』という財産を泥まみれにしてしまったツケは非常に大きいと思いますよ。僕も実は旧・第一勧銀に口座を持ってるんですが、解約しちゃっても良いかな、などと思ったりします。(実際は、手続きに行くのが面倒と言うか、平日にそんな時間とれないから、解約まではせんと思いますが。)ま、尤も、僕のその口座は振込にも引落にも全くと言って良いほど使ってないほぼ幽霊口座ですし、元々殆ど残金無いから、解約しても銀行側には痛くも痒くも無いでしょうけど。\(^o^)/

それにしても4/1(実はエイプリルフールでしたぁ〜、で済めば良かったんだけど(^^;))に統合してから、既に3週間近く経つのにまだ業務は完全に正常化してない訳ですから、エライ事ですわね。今後は損害賠償もせにゃならんでしょうし、一体全体、みずほグループとしてどの位のダメージになるんでしょうね?他人事ながら、いささか心配ですね。←みずほが傾いて、それを税金投入で支えるなら、他人事でもありませんが。(^^;)
◎ 2002.04/21(2002.04/25訂正追加) - 1960年代後半から80年代にかけて活躍した(初来日は1973年)プロレスラー、『狼酋長』ことワフー・マクダニエルが4月19日(現地時間)にテキサス州ヒューストンで亡くなったそうです。1939年生まれの享年62歳。まずは、ご冥福をお祈りします。
<(_ _)>
1938年生まれの馬場や1943年生まれの猪木とほぼ同世代ですね。ついでに言えば1942年生まれのドリー・ファンク・ジュニアや1936年生まれのアブドーラ・ザ・ブッチャーと同世代とも言えます。特にブッチャーとは日本でも米国でも激しい抗争を繰り広げてましたから、この報を耳にして、ブッチャーはまた一人往年のライバルが逝ってしまったか、ときっと寂しく思ってるでしょうね。

ワフーは、目の肥えた日本のファンから見れば試合運びがやや単調なほうで、正直言って日本では人気爆発とはいかなかったタイプですが、それでもアマレスの全米選手権を取った事もあるレスリングの実力と、プロフットボール(NFL)のプレーヤーとプロレスラーの二足のわらじを履いていた時期があるほどの運動能力の持ち主ですから、1973年暮れの初来日(国際プロレス)の時にいきなり、当時29回連続防衛中(2002.04/25訂正:25回連続防衛中の間違いでした)だったストロング小林からIWA世界ヘビー級タイトルを奪う快挙を成しています。(リターンマッチで小林に奪回された。)翌年2月に、小林が国際プロレスを退団してアントニオ猪木に挑戦状を叩きつけ、3月に実現した『昭和巌流島の決闘』(←実際の場所は蔵前国技館)では、惜しくも猪木に敗れたものの敵地で大善戦したのが高く評価されたほどに、小林の実力が充実していた時期だった事を思えば、その小林から虎の子のタイトルを奪ったワフーの実力は大変なものだったと言えるでしょう。その後は全日本プロレスや新日本プロレスに参加し活躍していましたが、特にブッチャーとの壮絶な抗争は今でも脳裏に焼き付いています。ブッチャーが凶器攻撃でワフーを流血させれば、ワフーは怒りのトマホーク・チョップの乱打でブッチャーの額を叩き割り、両者大流血の大乱闘で最後は両者リングアウトか無効試合かどちらかの反則負けか、という試合が殆どだったと思います。そんな不透明な裁定でも、僕などは試合内容のド迫力に圧倒されて満足してました。

尚、プロレス界では『インディアン・レスラー』を名乗る中には、偽インディアンというか、ビジネス上インディアンと名乗ってるだけで、実はインディアンでも何でも無いレスラーが結構多いのは周知の事実ですが、ワフー・マクダニエルは正真正銘のネイティブ・アメリカン、チェロキー族の人であり、インディアン・レスラーは必ずベビーフェースを務めていた当時のアメリカ・マット界の背景もあって、ワフーは全米のどこに行っても、大人気のベビーフェースでしたね。勿論、本物のインディアン(今はネイティブ・アメリカンと言うべきですな)だからというだけの人気ではなく、「どんな時もあくまで真っ向勝負」、勇気を以て正攻法で闘うその姿勢が共感を呼んでの人気だった事は言うまでもない事です。

とにもかくにも、往年の名レスラーがまた一人この世を去ってしまった訳で、寂しい事です。
◎ 2002.05/01 - 10日ほど前に『狼酋長』ワフー・マクダニエルが亡くなった件で書かせてもらったばかりですが、今回は何と、超大物中の超大物、『20世紀最強のレスラー』『鉄人』ルー・テーズが亡くなったそうです(現地時間の4月28日)。1916年(大正5年!)生まれの人ですから、享年86歳になるでしょうか。突然の訃報で私も驚いていますが、まずはご冥福をお祈りします。
<(_ _)>

ルー・テーズと言えば、日本のファンにとっては力道山、馬場、猪木といったその時代に於ける『日本最強レスラー』と対戦した事でも知られますが、本場米国での実績はさらに凄くて、世界最高峰のNWA世界ヘビー級タイトルを奪取する事計6度、通算約12年(テーズ自身、20歳で初奪取、49歳で最後(6度目)の王座から転落するまでの約30年間のうち、約12年間をNWA王者として過ごした訳です)保持していたのですから恐るべしの一語です。しかもこの事実も凄いのですが、もっと凄いと思うのは、テーズの場合はNWA王座に就いていてもいなくても(NWA王座の遷移は或る意味人事異動と同じですから)、常に『事実上の世界最強』と誰もが認めていた点ですね。レスラー仲間もファンも。あの、自分に徹底的に厳しく、その分他のレスラーにも厳しい『レスリングの神様』、『レスリング原理主義者』とも言うべきカール・ゴッチですら、「テーズがNWA王座を降りた時、NWAタイトルに権威は無くなった」と言っている位ですから、如何にテーズが尊敬を集めていたか良く分かるというものです。

テーズの凄さは、まだまだ語り尽くせませんが、近いうちに「スポーツColumn」のほうに書ければ良いなと思っています。

つい最近ですと、週刊ヤングジャンプが、格闘技ものの漫画(漫画のタイトルを失念しましたが、確か『原田太陽』という名前の主人公が活躍するやつです)を連載していて、その漫画の監修者としてルー・テーズの名前が出ていたので、私はそれを見て「ああ、テーズさん、こういう形でまだ格闘技界に関わってくれてるんだなぁ」と思って、嬉しく思いました。その矢先の訃報だったので、少々驚いてしまった次第です。

世の中は、PRIDEシリーズやUFC(←銀行名ではなく(^^;)、Ultimate Fighting Championship)シリーズのような『総合格闘技』と言えば格好良いけど、要するにそのへんのチンピラの喧嘩と大差ない(勿論喧嘩のレベルが雲泥の差なのは分かるが)試合内容が受けている時代ですが、だからこそ、「ルー・テーズ対カール・ゴッチ」とか「ルー・テーズ対ダニー・ホッジ」のような試合を、今の若い人達に見てもらいたいな、と思う今日この頃。前々から私はずーーーっと言ってきてますように、相手を「引きずり倒して馬乗りになってタコ殴りに殴る」のが、プロとしての真剣勝負だとは思っていません。こういうのでなければ真剣勝負でない、というなら、真剣勝負は死人続出で、到底プロとしての興業など成り立たないはずですわね。ローマ帝国時代のパンクラチオンなら、掃いて捨てるほど奴隷の居た時代だから成り立ったかも知れませんが、21世紀の今、相手を殺す所まで見せるのが真剣勝負、などとは許される話では無いですよね。

ちょっと話が逸れてしまいました。(^^;)いずれにせよ、ルー・テーズ氏のご冥福をお祈りするばかりです。
◎ 2002.05/03 - いやいや何ともまたエラい事になっておりますね。ゑ?いや勿論、議員のセンセイ方の辞職ブームの事を指しているんですが。昨日(5/2)付けで、井上裕・前参議院議長が辞職しましたので、これで今国会が始まってから、辞職なさったセンセイは3人目。前代未聞の事でしょう。(ところでこの井上・前議長が議員辞職願を出すのを5月2日にした(議長を辞任したのは4月19日だった)のには大きな理由があって、井上さんは5月1日で以て、国会議員25年勤続という事になるからだそうです。いわゆる「永年勤続表彰者」になる訳です。だから、これの後の5月2日に辞職願を出したとか。何やそれ、って思いますね。国民を馬鹿にしてますな。)
辞職した順番に挙げてみると
 ・辻元清美(社民党の前政審会長)
 ・加藤紘一(自民党の元幹事長)
 ・井上裕(自民党で前参議院議長)
とまあ、それなりに大物揃い。いずれも秘書とカネ絡みの問題を告発されて辞職に追い込まれておりますね。

辻元君は野党ではありますが、参考人質疑や証人喚問での追及ぶりで全国民に知れ渡った知名度抜群の人ですし、社民党の政審会長を務め、土井たか子の次のエースと目されていた人ですから、大物と言わずして何と言いましょう。加藤君は言わずもがな、かつては次期総理総裁候補と言われた時代もあるほどの、プリンス。自民党の幹事長(←実務部門のトップ)を始め各ポストを歴任し、務めていないのは総裁ポストだけ、と言われる超大物。(尤も最近はかなり色褪せてはいましたが。一昨年暮れの『森降ろし・加藤の乱』の時に、土壇場での決断力・リーダーシップの無さを露呈してしまってからは、窓際族な感じでしたけどね。(^^;))井上君も「三権の長」の一角、参議院の議長をつい先月まで務めていた方ですから、勿論大物。

いやしかし、考えてみるとまだこれら以外にも大物が残っておりますよね(苦笑)。
挙げてみれば
 ・小泉純一郎(秘書で実弟の口利き疑惑)
 ・田中真紀子(秘書給与詐取疑惑)
 ・山崎拓(愛人スキャンダル)
 ・鈴木宗男(斡旋利得系の疑惑いろいろ、及び二重外交疑惑)
などなど。まあ、今や国会は政策を真剣に議論し合う場ではなく、「スキャンダル暴き合戦」の場と化しておりますから、まだ他にもあっと驚く人の名前も出てくるかも分かりませんし、そう考えると今後の展開は読めないのですが。そう言ってしまっては身も蓋もないので、僕なりに軽く(←軽いのか?)これらの人達の今後を占ってみたいと。

まず、鈴木宗男君。公設第一秘書を始め、疑惑関係者が7人も逮捕されたから、もう流石にアカンでしょう。私、ついこないだこちらで「ムネオ君は何があっても議員の椅子にしがみつくだろう」と書きましたが、それはあくまで、彼自身の「犯罪行為」が直接的に立証されない限り、という前提付きです。宗男君の疑惑の場合、その性質から(国民の心情的にはともかく、法的に)明確に「犯罪!」と立証するのは難しいかも、と思っていたので、あのように書きましたが、検察が本気で立件する気になってしまった以上、宗男君が色んな斡旋利得行為を働いていたのを(関係者の証言や状況証拠から)証明するのは難しくないと思います。故に、彼自身の逮捕もあり得るけど、そうでなくても、与野党両方から辞職の圧力が強まるでしょうし、最終的に辞めざるを得ないでしょうね。

次に田中真紀子君。この人のやってる事って、もし本当なら辞職した辻元君のケースと同じ(しかも全額強制寄付なら、辻元君のケースより悪質?)なんだから、当然辞職すべきだわね。国民的人気が高いとか、そんなのは関係無い。(辻元君だって国民的人気は高かった。)立法府の人間が、たとえ単なる手続き上の事であろうと、法律的にちゃんと説明のつく処理をしていなかったという事が、大きな問題。なんだけど、この人の場合、辻元君と違って辞職に追い込まれる事は無いでしょうね。理由は
(1)自分の疑惑を棚上げして小泉や山崎の疑惑を逆に問うなど、目を逸らさせる術が天才的に上手い
(2)自民党議員の多くは故・田中角栄に(色んな意味で)世話になっており、弱みを握られている人も多いので、田中真紀子に対して強硬な姿勢を取れる人が殆ど居ない
(3)この人自身が今以て国民的人気が高く、また野党にも、この人を取り込んで利用しようという動きもある。
といった所でしょうか。ただ、辞職はせずに済むにしろ、自民党内で身の置き所が無くなってきてるのも事実だから、他の動きとの関係で、自民党を出たり新党結成に参加したりとかは充分あり得ると思いますね。

次に山崎拓君。この人の場合、連休明けも特に変化は無いんじゃないすか。仮に愛人疑惑が事実でも、これ自体は犯罪ではないし刑事事件じゃないですから、検察だって動きようがないもんね。(宗男君や真紀子君の疑惑は事実なら刑事犯罪になる。)但し。その中絶させられたとかいう元愛人が、山崎君を告訴でもすれば話は全然別ですわね。そうなると道義的責任などという曖昧なものでなく、はっきり刑事責任を問われる事になり、大問題でしょう。でも、そこまでいかない気がしますね。

あと小泉純一郎君ね。解散権を持つ一国の総理ですからね。成り行き次第では政局は大混乱に陥る可能性がある訳ですが。
第一秘書(実弟)の口利き疑惑が本当なら、そしてもし捜査のメスがそこに入れば、それこそ政界は大騒ぎになるのは明らかですけど、そこまではいかないように思います。理由は簡単で、実弟の口利き疑惑云々と言っても、今の所、状況証拠にもならないようなレベルの話みたいだからです。つまり、事件として立件できるだけのものが無い。少なくとも新事実が出てこない限り、単なる「噂話」で終わる。そう見てます。

結局、連休明けの国会では、鈴木宗男議員が辞職する事になると思います。当人は最後の最後まで抵抗するでしょうが、橋本派も含め誰も味方をしてくれないのを悟って、最後はバッジを外す。そういう事になると思います。議員辞職ブームはこれで一段落つき、後は有事法案やメディア規制法案に関する議論へ主題が移行。そしてとりわけメディア規制法案に対するマスメディア側の反発(それに支持率低下もあいまって)により、「小泉叩き」の論調が増えてきて、その上与党内意見の集約も失敗して厳しい立場に追い込まれた小泉君が、最後は解散総選挙に打って出る。その時期はW杯も終わった後の、7月か8月。そういう風に僕は見てますが、果たしてこの予想当たるかどうか。乞うご期待。(^^;)
◎ 2002.05/06 - 或る意味で世界中の関心を集めていたフランス大統領選挙・決選投票ですが、一応無事に(?)シラク大統領の再選という事で決着したようで、胸をなで下ろした人は多いでしょうね。そもそも極右(名前からして『国民戦線』だもの(^^;))のルペンなんてのが決選投票に出てくるとは、フランス人すら殆ど予想してなかったらしく、シラク対ルペンの一騎打ちに決定してからは、マスコミは連日「反極右、反ルペン」キャンペーンを血眼になって繰り広げた(W杯のフランス代表選手達も「極右拒否!」キャンペーンに自らの意志で参加したそうです)ようで、一応その甲斐あって、フランスはEUから脱退せずに済みますね。(^^;)

極右が正当な手続きで政権を獲った時の怖さは、今のイスラエル首相のシャロンを見ればよく分かります。(まぁ、イスラエルにはあの国独自の特殊事情もあるし、一概にヨーロッパあたりの極右とは比較できませんが。)シャロンは手続き的には全く正当に選ばれた首相ですし、彼が今パレスチナに対して行っている事は、或る意味「公約通り」であり、つまり法的には何の問題もない訳ですから、余計にタチが悪い。国連や米国も腰が引け気味なのは、まさにその点が大きいと思います。人道的(及び国際法的?)にどんなに問題があろうと、法的(=イスラエル国内法的)には問題が無い以上、必要以上に圧力を掛けるのは内政干渉になってしまいますからね。(日本のマスコミは、その辺の事、つまり内政干渉になってしまうから、とかを殆ど言いませんね。何故でしょう。日本人は「人道」という言葉が好きだからでしょうか。(^^;))

それにしても、今、どこの国でも極右勢力が台頭してきてるから、怖い気がします。つい数日前も、イギリスの地方議会総選挙で、(全体から見れば微々たる議席であるにせよ)「白人だけの社会を作るのが究極の目標」と公言する極右ミニ政党が議席を獲得した地域もあったりして、ちょっとした騒ぎになりましたしね。ドイツのネオナチ運動はもはや普通の風景になってしまった感がありますし、ロシアもそういう勢力が台頭してきましたしね。

こういう勢力の台頭の背景には、「(賃金の安い)移民や外国人に仕事を奪われている」と感じている、民衆の鬱屈した気持ちが間違いなくある訳で、結局は経済の不調・失業率の高さが問題なんですよね。ドイツなんかまさにそう。それを考えると、日本もヨソ事ではなくなるでしょうね。世界一人件費が高くなってしまった日本では、よほど「付加価値の高い」仕事をできる人以外は、軒並み失業の危機に立たされていると言っても過言では無いですからね。実際、ソフトウェア開発現場にも、今はインド人や中国人を見かけるのは珍しくも何ともなくなりました。でも、だからと言って「インド人や中国人を開発現場から排斥しろ!」なんて表だって叫ぶ輩が居たら、やっぱ危ない人と思わざるを得ないですわね。(^^;)

極右的思考って、僕に言わせればそもそも考え方が逆。「外国人より賃金が高い(しかも母国で働いてる訳で、言葉の壁や文化の壁等がある訳でない)以上、それ相応の働きを求められるのは当り前」と考えるべきで、それが嫌なら、低い賃金で働ける所を探すしかありまへんわな。(^^;)企業は、「賃金が安いから」外国人でも雇うのであって、安い賃金で済むなら当然日本人でも雇いますよね。

つまる所、政治より一歩も二歩も先に、経済では「世界統合」が進みつつあるし、それはつまり「世界規模」での競争を意味する時代に突入してしまった。良い悪いでなく、否応なしにそういう時代の流れになってしまった、と。そうなった以上、そういう流れの中でそういう変化の中で、自分はどうやって生きる道を探すか、という事ですわね。真摯にそういう努力をしていてなおかつ職に就けないのであれば、それは社会が悪いとも思うけれども、「移民・外国人排斥」→「差別主義」の思考をする人間なんて、まともな努力などしていないチンピラが大半です。(^^;)そんな連中が政治的な分野でまで一定以上の力を持ってしまうようになったら、本当にその国は亡国の危機に瀕していると言って良いと思いますね。日本がそうならない事を切に願います。
◎ 2002.05/18 - W杯日本代表の23人が発表になりましたね。ベテランの中山雅史と秋田豊が逆転で(?)選ばれた代わりに、中村俊輔、名波浩、高原直泰といった有力どころが落選してしまいましたね。(前回の代表FWだった城彰二が外れましたが、これはここ最近の彼のプレーを見れば已む無しですね。26歳とまだ全然老け込む歳じゃぁないんですが、最近は全く精彩を欠いてますからね。彼の元々のセンスを考えると、残念ですが。)これはまぁ、色んな人に色んな見方・言い分があると思うので、このメンバーを選んで良かったのか悪かったのかはここでは論じない事にしましょう。(^^;)23人しか選べないんですから、どこの国でも悩みは同じです。

それはともかく、僕が個人的に残念なのは、ポーランド遠征からの帰国後に急病にかかってしまった高原が、結局間に合わなかった事ですね。決定力不足の日本にとっては、高原の点取り屋としての嗅覚は非常に大きな戦力と思っていただけに、『エコノミークラス症候群』なんていう安っぽい名前の(^^;)病気でW杯出場を逃してしまうなんて、日本にとって実に惜しい事です。ここはまあしかし、ゴン中山に高原の分まで、ゴールへの執念を見せてもらうしか無いですね。元・磐田の同僚ですし。

あと、秋田の代表選出は逆に嬉しいですね。「セットプレーから秋田のヘッド」ってパターンは、鹿島アントラーズのみならず、実は日本代表の数少ない「点の取れる」パターンだと、僕個人的にはずっと思ってますので。秋田には勿論本来のDFとしての堅実な仕事を期待しますが、相手ゴール前でのコーナーキックなんかの場面では、「秋田のヘッドでゴール!」っていうシーンを密かに期待しちゃいますね。(^^;)

あ、あと三都主アレサンドロも順当に(?)選ばれましたね。同じ左サイドの中村俊輔が落ちた訳ですから、三都主への期待(と言うよりプレッシャー)は余計に重くなりますね。(^^;)前回フランス大会では呂比須ワグナー、前々回アメリカ大会予選ではラモス瑠偉がそれぞれ日本国籍を取得して日本代表として頑張りましたが、彼らを日本に帰化させてまでしても、日本は未だW杯本戦で未勝利(と言うより全敗(^^;))ですからね。今度こそ、本戦初勝利を挙げてほしいものです。

まあ、何にせよいよいよW杯本番モードに突入といった感じになってきましたね。フーリガンはどれくらい暴れるのか、はたまた意外にも殆ど暴れれずに日韓の警備警察隊に押さえ込まれるのか?或いは、期間中にテロは起きるのか起きない(事前に封殺されて起こせず?)のか、等々、見所満載ですね。(見所なのか?\(^o^)/)

ともあれ、5月末日の開幕が楽しみです。

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