1.経済指標


      経済の動きを表す数字

      
「失業率が下がった。」「企業の営業利益が上昇した。」「設備投資が活発化している。」
       
上記の3つの文章は、全て景気が良くなっているということを表しています。
       しかし、
それぞれの意味合いは大分違うことに留意しなければなりません。

       
「失業率が下がった」のは、過去の実績です。
       意味合いとしては「数ヶ月前には景気は良い方向に向かっていた。」ということになります。
       つまり、これから先の好景気を表す指標ではありません。

       
「営業利益の上昇」は、現在の状況を表しています。
       いま現在景気が改善方向にあることから、利益に反映されるわけです。

       
「設備投資が活発化」しているのは、企業がこの先の企業や景気の動向について強気の見通しを
       している証拠です。
       設備投資には時間もお金も掛かるため、回収の見込みがない投資は行われません。

       新聞やテレビで発表される経済指標を読むときには、所謂5W1Hに気をつけなければなりません。

      覚えるのが大変なら…

       経済指標を理解するには、その指標の性質を理解していなければなりません。
       ただし、経済指標の数は膨大で、全ての意味を理解し、覚えているのは非常に困難です。
       そこでこちらの書籍をお勧めします。
       ナツメ社さんから発行されている「図解雑学 経済指標」です。
       主だった経済指標が簡潔にまとめられています。
       是非この本を手元に置いた上で、経済関係のニュースを読んでみて下さい。

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