「道の駅」Q&A
4. 整備
4-1 拡張
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問130.施設拡張の場合の手続きと費用の負担はあるのか?
4-2 規模
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問131.利用に対して施設は大きすぎないか?
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問132.維持管理を考えたら施設は小さくするべきではないか?
4-3 3.休息
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問133.駐車場はあるが降りて休むスペースが少ないが、もっと作れないか。
4-4 計画
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問134.道の駅の建物デザイン、色彩等はどのようにして決定するのか?
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問135.将来の道の駅はどのくらいを予定しているのか?
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問136.道の駅の指定を受けるにはどの程度の施設整備が必要ですか?
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問137.これから「道の駅」の計画を作成したいのですがどうすればよいのですか
4-5 市街地
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問138.市街地にもあれば便利なのに、あまり無いのはなぜですか。
4-6 支援
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問139.用地の整備についての費用分担はどこまで出してもらえるのか。
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問140.道の駅の整備には、どのような支援制度が有るのですか?
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問141.道の駅への補助金は有るのですか?
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問142.低利融資の仕組みはどうなっているの?
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問143.「道の駅」の事業形態について聞きたい。例えば、建設省からの補助が出ることもあるのか。
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問144.「道の駅」を整備する際の建設省以外の補助一覧を教えて下さい。
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問145.国民の税金で、建設省が市町村の経営する物産店等に便宜を図ってもよいのか。
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問146.「道の駅」の整備に関する事業制度(補助)にはどのようなものがあるの、その留意点は何か。
4-7 事業費
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問147.事業費はどれくらいまで投入できるか。
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問148.道の駅設置の事業費はどのくらいか?(道路分、地域振興施設分)
4-8 手法
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問149.単独型と一体型の違いはあるのか?
4-9 照明灯
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問150.照明灯の設置基準はあるのか。
4-10 身障者
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問151.身障者になぜ配慮することになっているのか
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問152.身障者に配慮すべきものは何か。
4-11 整備
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問153.財政難が叫ばれているこれからも、積極的に道の駅事業は進めていくのか?
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問154.道路を作る税金で道の駅を作るのはなぜか?
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問155.施設・設備等で配慮するのはなぜか。
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問156.道の駅へ車を誘導するため、国道へ右折レーン等を作ってもらえるのか、またその時信号機も一緒に設置してもらえるのか?
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問157.国道を横断する施設を道の駅で作ってもよいのか。(地下道、歩道橋等)?
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問158.道の駅を導入する場合、建設省と農林水産省の補助事業を取り入れた事業は可能か?(他府県に事例はあるか)
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問159.道の駅の敷地面積(必要面積)はどのようにして決定するのか?
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問160.実施期間についての時間的制限はないのか?
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問161.利用率から見て無駄な税金を使っていないのか?(コスト縮減から)
4-12 整備主体
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問162.「道の駅」は誰が作るのか?(財政上の負担は?)
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問163.建設費について道路管理者とその他の者との負担の割合はどうなっているのか?
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問164.事業主体はだれがなるのか。(国、県、市町村、第3セクターの関係はどうなるのか)
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問165.「道の駅」は建設省が整備しているのか。
4-13 駐車場
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問166.駐車需要の増大に対応した駐車場拡張についての手続きはどうするのか?
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問167.駐車場の大きさの決定根拠は何か?
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問168.仮眠用の駐車スペースを別途作れないか。
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問169.駐車場の配置位置の基準があるか。
4-14 標識
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問170.「道の駅」案内標識の設置位置とその表示方法に基準があるのか。
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問171.案内標識にカラフルなシンボルマークを入れても良いか?
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問172.案内標識をもっと多く付けられないのか。(夜遠くから分かるようにして欲しい。)
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問173.案内標識はだれが設置するのか。
4. 整備
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4-1 拡張
問130.施設拡張の場合の手続きと費用の負担はあるのか?
回答:登録内容変更の届け出が必要な場合があります。また、費用については整備主体による負 担が原則です。
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4-2 規模
問131.利用に対して施設は大きすぎないか?
回答:「道の駅」の駐車台数は当該道路の交通量、トリップ特性、大型車混入率等を総合的に勘 案して決定しています。トイレ器数についても利用者の集中への対応、内部清掃の容易さ も考慮して器数を決定しています。
問132.維持管理を考えたら施設は小さくするべきではないか?
回答:計画段階から、交通量や配置計画等を考慮して計画し、施設計画を行っているわけですか ら、単に維持管理を考慮し規模の縮小は避けるべきです。しかし、効率的な整備は求めら れているところです。
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4-3 休憩
問133.駐車場はあるが降りて休むスペースが少ないが、もっと作れないか。
回答:敷地等の制約により、可能スペースには各駅相違がありますが、必要があるならば、でき うる限りの休息スペースを確保したいと考えています。
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4-4 計画
問134.道の駅の建物デザイン、色彩等はどのようにして決定するのか?
回答:「道の駅」はその地域の顔であることから、駅舎のデザインは特産の素材技術、歴史的資 産を活用するなど、周辺環境と調和が取れるような検討を行った上で、予算の範囲内で、 施設管理者の創意工夫により決定されています。
問135.将来の道の駅はどのくらいを予定しているのか?
回答:平成10年4月現在で全国に470の駅が登録されていますが、今後更に登録希望の駅が あります。道路管理者として「道の駅」機能を有する施設は、約1000駅を考えていますが 、現在の市町村等の設置希望も考慮すると約1300駅となる模様です。しかし、これらの計 画は、必要に応じて見直すこととしています。
問136.道の駅の指定を受けるにはどの程度の施設整備が必要ですか?
回答:個々に条件はありますが、24時間利用可能な駐車場、水洗トイレが整備され、地域や道路 を紹介できる情報サービス施設が有れば登録(指定)は可能です。
問137.これから「道の駅」の計画を作成したいのですがどうすればよいのですか。
回答:沿道の道路管理者に対して、その意向を伝えて下さい。場合によっては、その管理者から 「お手伝い」の約束をいただけるかもしれません。合わせて登録の手続き等について紹介 がされるはずです。
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4-5 市街地
問138.市街地にもあれば便利なのに、あまり無いのはなぜですか。
回答:原因は、中山間地にある地域振興施設を「道の駅」としている施設が少なくないからです 市街地にもそのニーズはありますが、用地確保が困難であったり、既存のドライブイン等の類 似施設も考慮された結果と思われます。しかし、数的には少数ですが、市街地の「道の駅 」もあります。
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4-6 支援
問139.用地の整備についての費用分担はどこまで出してもらえるのか。
回答:駅設置の条件として用地の確保については、原則として自治体でお願いしています。 道路管理者として整備が必要な箇所については道路管理者で負担することができます。
問140.道の駅の整備には、どのような支援制度が有るのですか?
回答:「道の駅」の整備に際し、第三セクター向けに道路開発資金等の低利融資貸付制度があり ます。また、一体型「道の駅」として、道路管理者からの整備分担の方法も考えられます。
問141.道の駅への補助金は有るのですか?
回答:「簡易パーキング」整備として、補助国道においては、駐車場、トイレ、道路情報ターミ ナル、休憩所の整備については(建設省)補助事業として採択が可能です。一方、地域交 流施設についても、各種の補助事業採択も可能です。
問142.低利融資の仕組みはどうなっているの?
回答:第三セクター等が対象に事業主体となる場合には、道路開発資金、日本開発銀行等の低利 融資の制度が利用できます。融資対象は、道路開発資金は無料で利用できる駐車場、トイ レ、休憩所等。また日本開発銀行は地域振興施設の部分が対象となります。
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問143.「道の駅」の事業形態について聞きたい。例えば、建設省からの補助が出ることもある のか。
回答:一体型「道の駅」は、道路管理上必要な施設について道路管理者が整備を行ないますが、 地域振興施設整備や単独型整備を行なう場合の申請者への建設省の補助はありません。 但し、「道の駅」は道路開発資金、日本開発銀行等公的資金の低利融資の貸付対象事業とな っています。
問144.「道の駅」を整備する際の建設省以外の補助一覧を教えて下さい。
回答:地域情報施設の目的から、各事業内容を検討して、各省庁の補助金メニューの選択がなさ れているのが実態です。
問145.国民の税金で、建設省が市町村の経営する物産店等に便宜を図ってもよいのか。
回答:建設省等の行う事業(補助事業を含む)は、道路の付属施設である「簡易パーキング」等を交 通安全の見地から整備しいるわけで、決して物産店に対して便宜を目的に施設整備を図っ ているわけではありません。道路管理者はあくまでも、道路利用者を対象に事業の展開を 行っています。
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問146.「道の駅」の整備に関する事業制度(補助)にはどのようなものがあるの、その留意点は何か。
回答:建設省関係では、特定交通安全施設等整備事業(駐車場・トイレ・道路情報ターミナル等 の道路施設の部分を対象)による補助や道路開発資金(駐車場・トイレ・休憩所等の整備 が対象)、日本開発銀行及び北海道東北開発公庫の低利融資の制度があります。その他各 省庁が補助等による支援を行っており、例えば、農水省関係では、ふる里交流拠点事業、 農業構造改善事業、中山間地域総合整備事業、農村総合整備事業があります。
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4-7 事業費
問147.事業費はどれくらいまで投入できるか。
回答:道路管理者として一体型の場合、駐車場・トイレ・無料休憩施設・情報提供装置等の設置 を行うことが可能です。投入額は施設の規模にもよりますが、必要最低限が常識です。 個別に調整がなされるべきです。 「道の駅」は、設置者である市町村等の創意工夫によ り、地域振興施設を中心に事業を進めるものです。必要に応じ「道路管理者」がお手伝い として、道路管理上必要な規模と内容について、効果的・効率的に整備を行います。
問148.道の駅設置の事業費はどのくらいか?(道路分、地域振興施設分)
回答:「道の駅」には、様々な地域振興施設があり、それらの施設内容、規模などにより異なり 、一概に事業費を算出することはできません。しかし、一体型の「道の駅」を集計すると 、道路事業費で約3億円、地域振興施設などのその他事業費として約6億円となっています。
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4-8 手法
問149.単独型と一体型の違いはあるのか?
回答:道の駅を構成施設全てを市町村等のみで整備したものを「単独型」と表現し、道路管理者 も併せて整備したものを「一体型」としています。
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4-9 照明灯
問150.照明灯の設置基準はあるのか。
回答:照明灯の設置についての『一般道路の休憩施設計画の手引き(案)』には「各施設及び周辺 への影響を配慮する事」と記述されていますが、基数等の具体的基準はありません。個々 の施設内照明についてはJIS基準により設置されます。
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4-10 身障者
問151.身障者になぜ配慮することになっているのか。
回答:道路が「社会的空間」として機能している状況を鑑み、「道の駅」は誰でも利用できる施 設であることが求められている。
問152.身障者に配慮すべきものは何か。
回答:障害者用の駐車マスはトイレの近くに設置すること、また休憩施設への出入り口はスロー プを設けたりして配慮すること及び障害者用のトイレを設置することです。常に健常者の 立場で考えるのではなく、あらゆる弱者への立場に立った検討が必要です。
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4-11 財政
問153.財政難が叫ばれているこれからも、積極的に道の駅事業は進めていくのか?
回答:市町村等からの「道の駅」登録の要望は多く、道路利用者の「道の駅」へのニーズも高い 状況もあることから、効率・効果的に事業を、引き続き推進していく予定です。
問154.道路を作る税金で道の駅を作るのはなぜか?
回答:「道の駅」の休憩施設や駐車場は交通安全上必要な施設であり、そのような施設について 道路事業で整備しています。地域振興施設(物産館やレストラン等)は、市町村等が整備 しており、道路整備のため予算(税金)は活用していません。
問155.施設・設備等で配慮するのはなぜか。
回答:「道の駅」は地域の顔として、個性的で魅力のあることが不可欠です。景観等にも配慮し 、将来の「道の駅」の成長・発展及び周辺の土地利用の変化を念頭に入れ計画することが必 要です。
問156.道の駅へ車を誘導するため、国道へ右折レーン等を作ってもらえるのか、またその時信 号機も一緒に設置してもらえるのか?
回答:「道の駅」への車の誘導に対して交通安全上必要であれば整備可能である。また、信号機 については交通管理者との協議となります。
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問157.国道を横断する施設を道の駅で作ってもよいのか。(地下道、歩道橋等)?
回答:「道の駅」への人の誘導に対して交通安全上必要であれば整備可能である。
問158.道の駅を導入する場合、建設省と農林水産省の補助事業を取り入れた事業は可能か? (他府県に事例はあるか)
回答:一体型の「道の駅」で、もっとも多く整備されたパターンです。しかし、個々に整備の必 要性を整理しておく必要があります。
問159.道の駅の敷地面積(必要面積)はどのようにして決定するのか?
回答:道路管理者が整備を行う場合、駐車場は一定の計算式により駐車マス数を算出し、その他 関連必要施設を加味して決定します。
問160.実施期間についての時間的制限はないのか?
回答:現在のところ「道の駅」登録に関しては、時間的制約は特に設けていません。
問161.利用率から見て無駄な税金を使っていないのか?(コスト縮減から)
回答:利便性や「道の駅」相互の機能分担の観点からも検討を行い、適切な位置に配置(整備) しております。数的にはまだまだ不十分です。
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4-12 整備主体
問162.「道の駅」は誰が作るのか?(財政上の負担は?)
回答:道路管理上必要な施設は道路管理者が作り、地域振興施設(物産館やレストラン等)は、 市町村が作ります。一方では、市町村等だけで駐車場、トイレも整備している道の駅もあ ります。市町村以外にも都道府県、地方公共団体が三分の一以上を出資する法人、市町村 が推薦する公益法人などが整備士します。場合によっては、道路管理者が道路関係施設を 整備する場合もあります。
問163.建設費について道路管理者とその他の者との負担の割合はどうなっているのか?
回答:地域交流施設の規模や道路管理者が整備する施設により異なることや、一律に分担を決め ず、施設による区分を行っていることから、一概に割合は出ません。しかし、結果的に全 国的平均は、道路管理者1に対して、その他は2です。
問164.事業主体はだれがなるのか。(国、県、市町村、第3セクターの関係はどうなるのか)
回答:一体型の「道の駅」の整備に関して、全体の事業者は存在しません。道路管理者は駐車場 等の整備を行いますから、建設省か都道府県が事業主体となります。一方地域交流施設は、その 施設の整備者は都道府県か市町村等となります。両者が協定を結び、同時整備を行なっています。
問165.「道の駅」は建設省が整備しているのか。
回答:一体型で整備を行なう場合、道路管理上必要な施設について道路管理者が整備を行ないま すが、地域振興施設整備や単独型整備を行なう場合は市町村等が整備を行ないます。
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4-13 駐車場
問166.駐車需要の増大に対応した駐車場拡張についての手続きはどうするのか?
回答:現在の利用状況・目的等を調査し、必要であれば道路管理者、設置者の協議の上、整備は 可能です。完成後、道の駅」区域の変更登録を道路管理者を経由して提出していただきま す。
問167.駐車場の大きさの決定根拠は何か?
回答:「道の駅」としては概ね20台の駐車場が必要としていますが、施設の規模、内容、交通量 等の特性等を勘案して、余裕のある駐車台数の確保が必要です。
問168.仮眠用の駐車スペースを別途作れないか。
回答:駐車場を「仮眠用」「非仮眠用」区分して整備するの概念はありません。
問169.駐車場の配置位置の基準があるか。
回答:駐車場の配置は、設計車両に応じた無理のない駐車及び発進が可能であり、かつ敷地を有 効的に利用できる配慮が必要です。具体的には、出入り口の分離、小型・大型車駐車マス の区分、身障者駐車マスへの配慮、二輪車マス設置の際の他車への区別が求められます。
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4-14 標識
問170.「道の駅」案内標識の設置位置とその表示方法に基準があるのか。
回答:設置位置については、周辺部の沿道状況に充分な配慮を行い、設置場所の大まかな目安と しては1000m手前、500m手前、直近を原則としています。又、標識令に従い、「道の駅」 統一マーク、駅名を表示します。
問171.案内標識にカラフルなシンボルマークを入れても良いか?
回答:案内標識に使用する図柄は道の駅のコンセプトを表すために全国統一された共通のマーク であり、デザインは変えられません。
問172.案内標識をもっと多く付けられないのか。(夜遠くから分かるようにして欲しい。)
回答:案内標識については、1km、500m、直前を設置基準としています。しかし、設置間隔の充 実は考えていません。標識の視覚性の向上については、現地の状況で判断されることと考 えています。
問173.案内標識はだれが設置するのか。
回答:道路管理者が設置します。