アート・ファーマー
MODERN ART/ART FARMER
- ART FARMER, tp
- BENNY GOLSON, ts
- BILL EVANS, p
- ADDISON FARMER, b
- DAVE BAILEY, ds
1 MOX NIX, 2 FAIR WEATHER, 3 DARN THAT
DREAM, 4 THE TOUCH OF YOUR LIPS, 5 JUBILATION, 6 LIKE SOMEONE
IN LOVE, 7 I LOVE YOU, 8 COLD BREEZE
1958.9.10,11,14録音/ステレオ
- 比較的地味で決してテクニシャンではないと思いますが、この人の暖かみのあるトランペットを私は好みます。ベニー・ゴルソンの好アレンジを得て、これは彼の名盤になりました。1曲目のテーマが終わってソロに入るところなどは、今聴いてもゾクゾクします。ただし、こういうバンドにはビル・エバンスは不向きですね。ベースのアディソン・ファーマーは彼の双子の弟です。
アート・ファーマー
TO SWEDEN WITH LOVE/ART FARMER
- ART FARMER, flh
- JIM HALL, g
- STEVE SWALLOW, b
- PETE LAROCA, ds
1 WAS IT YOU?, 2 THEY SOLD THEIR HOMESTEAD,
3 THE RELUCTANT GROOM, 4 AND LISTEN YOUNG DORA, 5 THE FINE CRYSTAL,
6 MIDSUMMER SONG
1964.4.28,30録音/ステレオ
日本人好みのマイナー曲ばかりの、スウェーデンの民謡をテーマにした好アルバムで、絶対お薦めです。特に5曲目のテーマ曲の美しさは特筆もの。アート・ファーマーは全曲フリューゲル・ホルンを吹いています。ジム・ホールは相変わらず高音をカットしたような音色のギターを弾いていますが、好みの分かれるところでしょう。上記アルバムとのジャケット比較では、まさに「美女と野獣」。
ロン・カーター
SPANISH BLUE/RON CARTER
- RON CARTER, b
- BILLY COBHAM, ds
- HUBERT LAWS, fl
- ROLAND HANNA, p
- RALPH MAcDONALD, per
- JAY BERLINER, g
- LEON PENDARVIS, ep
1 EL NOCHE SOL, 2 SO WHAT, 3 SABADO
SOMBRERO, 4 ARKANSAS
1974.11録音/ステレオ
ロン・カーターのフュージョン寄りの傑作アルバム。私はロン・カーターが好んで弾くピッコロ・ベースが嫌い(音程が目茶苦茶悪いのです)なので、全曲レギュラー・ベースを弾いているこのアルバムでは安心して聴くことができます。ねばるような音色のベースはカッコイイ!特に1曲目がお薦めです。
ラムゼイ・ルイス
MOTHER NATURE'S SON/RAMSEY LEWIS
- RAMSEY LEWIS, p
- CHARLES STEPNEY, orch
1 MOTHER NATURE'S SON, 2 ROCKY RACCOON,
3 JULIA, 4 BACK IN THE USSR, 5 DEAR PRUDENCE, 6 CRY BABY CRY,
7 GOOD NIGHT, 8 EVERYBODY'S GOT SOMETHING TO HIDE EXCEPT ME AND
MY MONKEY, 9 SEXY SADIE, 10 BLACK BIRD
ステレオ
ジャズ・ロック・ピアニストのラムゼイ・ルイスによる、ビートルズのカバー曲集。しかも全曲ホワイト・アルバムからの選曲になっています。アレンジも決して安っぽくなく、私は名演だと思います。でもこの手のものは好き嫌いが別れるでしょうね。
チック・コリア
NOW HE SINGS, NOW HE SOBS/CHICK
COREA
- CHICK COREA, p
- ROY HAYNES, d
- MIROSLAV VITOUS, b
1 STEPS-WHAT WAS, 2 MATRIX, 3 NOW HE
SINGS-NOW HE SOBS, 4 NOW HE BEATS THE DRUM-NOW HE STOPS, 5 THE
LAW OF FALLING AND CATCHING UP
1969録音/ステレオ
新主流派ピアニストといわれたチック・コリアの多分ベスト盤。どちらかというと私は彼やキース・ジャレット、ハービー・ハンコックは苦手で余り聴かないのですが、このアルバムはお勧めできます。いかにもモダンなスイング感が素晴らしいと思います。バカテクですが音の細いミロスラフ・ビトウズのベースは、好き嫌いが別れるところ。
トミー・フラナガン
THE STANDARD/THE SUPER JAZZ
TRIO
- TOMMY FLANAGAN, p
- REGGIE WORKMAN, b
- JOE CHAMBERS, ds
1 SOFTLY AS IN A MORNING SUNRISE, 2
NIGHT IN TUNISIA, 3 SOMEDAY MY PRINCE WILL COME, 4 AUTUMN LEAVES,
5 IT'S ALL RIGHT WITH ME, 6 ANGEL EYES, 7 STRAIGHT NO CHASER
1980.2.14録音/ステレオ
名手トミー・フラナガンによる軽快な演奏が楽しめる好アルバムです。選曲も日本人がプロデュースしただけあって、恥ずかしくなるような大スタンダード曲集。でもつくづく思うのですが、トミー・フラナガンの真価が発揮されるのは、やっぱりペットやサックスの伴奏役に徹した時ですね。
ハンプトン・ホーズ
HAMPTON HAWS TRIO Vol.1
- HAMPTON HAWS, p
- RED MITCHELL, b
- CHUCK THOMPSON, ds
1 I GOT RHYTHM, 2 WHAT IS THIS THING
CALLED LOVE, 3 BLUES THE MOST, 4 SO IN LOVE, 5 HAMP'S BLUES,
6 EASY LIVING, 7 ALL THE THINGS YOU ARE, 8 THESE FOOLISH THINGS,
9 CARIOCA
1955.6.28録音/モノラル
ブルースを弾かせたら天下一品のハンプトン・ホーズのベスト盤。とにかく5曲目のハンプス・ブルースを聴いてみて下さい。軽快でアイディア豊富なソロに圧倒されてしまいます。秋吉敏子が彼に、「どうしてそんなにブルースが巧く弾けるの?」と訊ねたところ、「ビーンズ(豆)をいつも喰っているからだよ」と答えたとか。
セロニアス・モンク
THELONIOUS MONK
- THELONIOUS MONK, p
- PERCY HEATH, b
- ART BLAKEY, ds
1 LITTLE ROOTIE TOOTIE, 2 SWEET AND
LOVELY, 3 BYE-YA, 4 MONK'S DREAM, 5 TRNKLE TINKLE, 6 THESE FOOLISH
THINGS, 7 BEMESHA SWING, 8 REFLECTIONS, 9 BLUE MONK, 10 JUST
A GIGOLO
1954.9.22録音/モノラル
初めてセロニアス・モンクのピアノを聴いたときの衝撃(笑撃?)は忘れられません。な、なんなんだ、この下手くそピアノは!、という感じ。でも、聴き込めば聴き込むほどに味が出る、まるでスルメみたいな演奏。マイルスなどと同様、この人のベスト盤を選ぶなどというのは、意味のないことです。このアルバムは私が最初に(我慢しながら)聴いた記念すべきもの。(^o^)
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