ベニー・ゴルソン
GROOVIN' WITH GOLSON/BENNY GOLSON
- BENNY GOLSON, ts
- CURTIS FULLER, tb
- RAY BRYANT, p
- PAUL CHAMBERS, b
- ART BLAKEY, d
1 MY BLUES HOUSE, 2 DRUMBOOGIE, 3 I
DIDN'T KNOW WHAT TIME IT WAS, 4 THE STROLLER, 5 YESTERDAYS
モノラル録音
2管や3管のハーモニーを付けさせたら抜群のセンスを発揮する、ベニー・ゴルソンのグルービーな傑作アルバム。1曲目のファンキーなムードは聴いていてゾクゾクします。ただ、彼のソロは中盤から垂れ流し奏法になるのが常で、好き嫌いの分かれるところ。取り巻くメンバーも、最高のライン・アップです。ただ、彼はカーティス・フラーと余り仲がよろしくなかったとのこと・・・。
ジョー・ヘンダーソン
PAGE ONE/JOE HENDERSON
- JOE HENDERSON, ts
- KENNY DORHAM, tp
- McCOY TYNER, p
- BUTCH WARREN, b
- PETE LA ROCA, d
1 BLUE BOSSA, 2 LA MESHA, 3 HOMESTRETCH,
4 RECORDA ME, 5 JINRIKISHA, 6 OUT OF THE NIGHT
1963.6.3録音/ステレオ
中堅テナー・マン、ジョー・ヘンダーソンのファースト・アルバムで、ズバリ、1曲目のブルー・ボサのためだけでも買う価値があると思います。心地よいコード進行を持った素晴らしい曲です。ジョーに比べてペットのケニー・ドーハムの線が細いのがやや残念。かつてのジャズ喫茶での大ヒット盤。
カール・パーキンス
INTRODUCING CARL PERKINS
- CARL PERKINS, p
- LEROY VINNEGAR, b
- LAWRENCE MARABLE, d
1 WAY CROSS TOWN, 2 YOU DON'T KNOW WHAT
LOVE IS, 3 THE LADY IS A TRAMP, 4 MARBLEHEAD, 5 WOODYN YOU, 6
WESTSIDE, 7 JUST FRIENDS, 8 IT COULD HAPPEN TO YOU, 9 WHY DO
I CARE, 10 LILACS IN THE RAIN, 11 CARL'S BLUES
1955,1956録音/モノラル
不自由な左手での独特な演奏スタイルを持つ、カール・パーキンスの代表作。彼は1958年に交通事故により、惜しくも29才の若さでこの世を去りました。そう言った背景もあり、彼の演奏は何となく日本人の心を捕らえてやまない哀愁感が漂います。心が安らぐ演奏というのはこういうものを指すのでしょう。お薦めです。
チャーリー・パーカー
NOW'S THE TIME/CHARLIE PARKER
- CHARLIE PARKER, as
- HANK JONES, p
- TEDDY KOTICK, b
- MAX ROACH, d
- AL HAIG, p
- PERCY HEATH, b
- 1 THE SONG IS YOU, 2 LAIRD BAIRD, 3,4
KIM, 5,6 COSMIC RAYS, 7,8,9 CHI CHI, 10 I REMEMBER YOU, 11 NOW'S
THE TIME, 12 CONFIRMATION
1952.12.30,1953.8.4録音/モノラル
アルト・サックスの大天才、チャーリー・パーカーのアルバムを1枚選ぶ、などというのは愚の骨頂と知りながら・・・。初心者がチャーリー・パーカーを聴き続けることに挫折してしまうのは、その録音の悪さに閉口するのが一番大きな要因ではないでしょうか。そういう意味では、このアルバムは最も録音のよい部類で、なおかつ演奏も悪くありません(絶頂期ではありませんが)。アルバム・タイトルのナウ・ザ・タイムのソロを聴くと、他のアルト・サックス奏者は全て素人に聞こえてしまいます。
カーティス・カウンス
LANDSLIDE/CURTIS COUNCE
- CURTIS COUNCE, b
- JACK SHELDON, tp
- HAROLD LAND, ts
- CARL PERKINS, p
- FRANK BUTLER, d
1 LANDSLIDE, 2 TIME AFTER TIME, 3 SONAR,
4 MIA, 5 SARAH, 6 A FIFTH FOR FRANK
1956.10.15録音/ステレオ
地味なアルバム・ジャケットですが、演奏と録音は抜群です。しかも1956年の録音だというのにリアル・ステレオ(変な言葉!)。ウエスト・コースト・ジャズの隠れた名盤です。リーダーはベースのカーティス・カウンスですが、ミンガスやブラウンと違ってちっともでしゃばらないところが、エライ!フランク・バトラーの軽快なドラムも最高です。
デューク・ピアソン
TENDER FEELIN'S/DUKE PEARSON
- DUKE PEARSON, p
- GENE TAYLOR, b
- LEX HUMPHRIES, d
1 BLUEBIRD OF HAPPINESS, 2 I'M A FOOL
TO WANT YOU, 3 I LOVE YOU, 4 WHEN SONNY GETS BLUE, 5 THE GOLDEN
STRIKER, 6 ON GREEN DOLPHIN STREET, 7 3 A.M.
1959.12.6録音/ステレオ
クール、エレガント、インテリジェント、などという形容詞が付く、デューク・ピアソンの代表作。こういうピアノ・トリオの演奏は聴いていて心が落ち着きます。2曲目の
I'M A FOOL TO WANT YOUが最高。
ホレス・シルバー
SONG FOR MY FATHER/HORACE SILVER
- HORACE SILVER, p
- JOE HENDERSON, ts
- CARMELL JONES, tp
- TEDDY SMITH, b
- ROGER HUMPHRIES, d
- etc.
1 SONG FOR MY FATHER, 2 THE NATIVES
ARE RESTLESS TONIGHT, 3 CALCUTTA, 4 QUE PASA, 5 THE KICKER, 6
LONELY WOMAN
1964.10.31,1963.10.26録音/ステレオ
ホレス・シルバーの代表作にして、大名盤。1曲目のソング・フォー・マイ・ファーザを聴いてみて下さい。極めて魅力的なメロディー・ラインを持ったテーマと、歯切れのよいリズムが相まって、素晴らしい演奏が繰り広げられます。往々にして単調なソロをとりがちなシルバーがこの曲では、極めて多彩で魅力的なアドリブ・ソロを聞かせてくれます。超お薦めです!
ウィントン・ケリー
KELLY BLUE/WYNTON KELLY
- WYNTON KELLY, p
- NAT ADDERLEY, cor
- BOBBY JASPER, fl
- BENNY GOLSON, ts
- PAUL CHAMBERS, b
- JIMMY COBB, d
1 KELLY BLUE, 2 SOFTLY, AS IN A MORNING
SUNRISE, 3 GREEN DOLPHIN STREET, 4 WILLOW WEEP FOR ME, 5 KEEP
IT MOVING, 6 OLD CLOTHES
1959.2.19,3.10録音/ステレオ
かつてのジャズ喫茶での大ヒット盤。1曲目の KELLY
BLUEと5曲目のKEEP IT MOVINGは、豪華にも3管が付きます。フロントにフルートが入ると随分クールな感じになりますね。ただ、私にはケリーの演奏は、リーダー作でないアルバムでのソロの方が、好調に聞こえてしまうのですが・・・。
フィニアス・ニューボン・Jr
A WORLD OF PIANO!/PHINEAS NEWBORN
Jr.
- PHINEAS NEWBORN Jr., p
- PAUL CHAMBERS, b
- PHILLY JOE JONES, d
- SAM JONES, b
- LOUIS HAYES, d
1 CHRYL, 2 MANTECA, 3 LUSH LIFE, 4 DAHOUD,
5 OLEO, 6 JUICY LUCY, 7 FOR CARL, 8 CABU
1961.10.16,11.21録音/ステレオ
ジャズ界で、「天才と狂人は紙一重」の形容詞が付くうちの一人。初めて聴いたときは、そのバカ・テクぶりにぶっ飛びました。こんなに指が動く人は、この人か、オスカー・ピーターソンか、でしょう。7曲目のFOR
CARLは、お涙頂戴、です。
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