◆宮城小百合ライブ 〜最高のプレゼント

2003年4月19日

宮城小百合さんという人

友人と、東京代官山のライブハウスに行ってきました。宮城小百合さんというシンガーソングライターのライブでした。

宮城小百合って誰? とお思いでしょうが、まあそれはオイオイ書いていくとして、、、宮城小百合の歌うジャンルは、ソウル系っていうんでしょうかね。ニューオリンズの影響を受けているそうで、その手の音楽だから、ジャズとかブルース、そんな感じです。

沖縄出身の宮城さんは、沖縄民謡のアカペラとか、沖縄方言での歌なんかも歌います。これが宮城小百合らしさ満開なところで、ジャンルにとらわれない歌唱力を見せつけられます。

沖縄の自然のなかで育った宮城さんの作るオリジナル曲は、沖縄での風を彷彿とさせる歌が多く、個人的にかなりお気に入りのシンガーさんなのです。

沖縄の離島の空気を

サイト内の別のページでも書いていますが、ぼくは沖縄の離島(特に西表島)で過ごした時間に特別な思い入れがあります。そこで感じた「空気」はすごく特別なものでした。ぜひそれを表現したいと思って、拙い文章をあれこれ書いては試行錯誤をしてきましたが、どうしてもうまくいかずに、今日に至っています。

そんな思いを持ちつつ、ふとしたきっかけで初めて宮城小百合の歌の聞いたとき、そこにはまさに自分が言いたかったことがすべて含まれてる! ということに感激、完全にヤられてしまいました。そのときは、東京のライブハウスという場所にいるってことを忘れてしまったくらい。

島という特別な時間の流れ、風の流れ、潮の流れ、そして自然の流れ。実際に自分が沖縄で感じたのとおなじことが、リズムと詞で見事に表現されていたのです。目を閉じると、沖縄の無人の浜でひとりで星空を見上げているときとおなじ気持ちの自分がいました。

西表島で過ごした日々と、そこでの自然のリズムに包まれるというか、とにかく沖縄の空気を包まれるライブは、おもわずゾクゾクとくるほど。ときに激しく、そしてしっとりと、大人の雰囲気ただようライブ空間。

以来、宮城小百合の世界観に惹かれて、ほぼ定期的にライブに通うようになっています。

(ちなみに宮城小百合さん、高校生の頃から歌やラジオの仕事をしていたそうです。有名なところをピックアップすると、和田アキコの紅白でのコーラスとか、Speed のレコーディング、プッチンプリンのCF、沖縄民放ラジオ、アニメの挿入歌など、現在、横浜・東京そして那覇を中心に活動しています)

最高の贈り物

宮城小百合さんとは、実は音楽以前の個人的な知り合いでもあります。そして今回も一緒にライブに出かけた友人のTさん(♀)も共通の友達。出会った場所は音楽とはまったく関係ないところだったのですが、宮城さんの音楽活動のことを知って以来、よく一緒にライブに行くようになりました。

そのTさんなんですが、数日後にアメリカに引っ越すことが決まっていて、Tさんにとっては今晩が最後のライブ。Tさんとはもう一緒にここに来ることはないんだなと思いながら、その日はいつも以上に感慨深いライブでした。

一段落して、セカンドステージに入ったときのこと。「作りたての新曲を!」と急に言い出した宮城さん。それがなんと、旅立つTさんのために作られた曲だったのです。

なんて粋なことを!
今回アメリカへ旅立つにあたってのTさんの心中を連想させる歌詞とリズム。
やられた! って感じでした。

自ら詞を書き、曲を作り、そして歌い、空間を創造するクリエーターとしての宮城小百合。とても尊敬する憧れの人だったんですが、まさかこんなプレゼントを用意していたなんて。改めてその才能とパワーを最大限に見せつけられた気がしました。

オリジナル曲のプレゼント。

当の本人、Tさんは涙を隠せず、ぼくもその歌詞の背後にあるTさんの思いがガンガンと飛び込んできて、思わずほろりと。

感動的なライブでした。

もちろん個人的な思い入れもいっぱいあるのですが、控えめに言っても宮城小百合ライブ、とってもいいです。ノリのいいアップテンポなラテン系の曲もあれば、背筋ゾクゾク系の透き通った琉球音楽のアカペラあり。そして伝わってくる自然や宇宙を思わせる世界観。

宮城さんのライブは月一回くらいのペースで行なわれています。宮城小百合さんのホームページにスケジュールは載っていますが、そのうちぼくがよく足を運ぶのは、横浜関内のSTORMY MONDAY(ストーミーマンデー)と、東京代官山の代官山クラシックス。

必ず毎回行っているというわけでもないのですが、顔出す率、まあ70%くらいかな。
興味がある人、来ませんか?
いつか宮城小百合ライブで会いましょう(笑)

Rhythm of Life =宮城小百合(準?)公式サイト=
(2003.4.25 up)





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焚き火のまえで 〜山旅と温泉記
By あきば・けん
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