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災害のための準備と心構え

板橋区獣医師会は、平成12年9月22日に板橋区と防災協定を結びました。板橋区獣医師会は、災害時に安全かつ円滑に飼い主の方が動物の一緒に避難(同行避難)できるように板橋区と一緒に検討しています。
板橋区にお住まいの方が居住されている地域に避難勧告が出たら、飼っている動物を同行して避難所にお連れください。

A.平常時の準備

動物を飼っている皆様は、平常時から次のことを準備しておきましょう

餌と水は必ず用意しましょう 大きな災害が起きた後、救助活動が始まるまでに通常48〜72時間かかるといわれています。そのためそれまでの間は自分の力で生き延びなければなりません。

普段から二三日分の餌と水、そして容器を用意しておきましょう。 

餌はドライフードをお勧めします。保存性がよく、缶詰に比べて圧倒的に軽いからです。普段よりドライフードも食べる習慣をつけるとよいでしょう。
道具の用意も忘れずに 避難先での生活に必要な散歩用リード、糞をとる道具なども用意してください。
ペットシーツも便利です。
ケージ(入れ物)を用意してください 災害から三日は自分の力で生活しなくてはなりませんが、避難所にケージはありません。ご自分でケージを用意しておき、さらにケージに入るしつけをしておきましょう。ケージの中で食事をしたり、大好きなおもちゃを入れたり、お気に入りの毛布を入れたりして普段よりケージに入ることを好きにしておくとよいと思います。
ケージに入って避難をすると、逃げてしまったり、けがや火傷という事故防止にもつながります。
特に、猫は環境の変化に非常に敏感ですので、途中で逃げてしまわないような鍵つきの入れ物をお勧めします。避難所についても外から声をかけるだけにとどめて、決して扉を開けたりしないようにしてください。
手帳を作る あなたが動物と離れ離れになったとしても、お名前、動物の呼び名、住所、連絡先などのほか、こんなことを手帳に書き留めておくと私たちが救護してお世話をするときに大変参考になります。

あなたの飼っている動物は何を食べていますか?合わない食べ物は何ですか?今までにどんな病気をしてどんな治療を受けましたか?そのとき合わない薬がありましたか?現在どこが悪くてどんな薬を飲んでいますか?いつどんなワクチンを接種しましたか?鑑札番号(犬)は何番ですか?どんなことをして遊ぶのが好きですか?散歩はしていますか?リードは肩掛けですか首にかけていますか?どんなこと(物・他の動物)が嫌いですか?

※手帳にはあなたと動物が一緒に写っている写真を貼っておきましょう。
ワクチンをうっておく 避難所や救護所では伝染病が蔓延する可能性があります。このため、予防できる疾病については普段より予防接種を受けておくべきです。
身元の確認ができるものを身につけておきましょう 犬には法令で鑑札をつけるように決められています。

猫にはこうした決まりはありませんが、災害が発生したときに、どなたが飼っている動物かがすぐにわかるように迷子札をつけておくことは大切です。

世界的にはマイクロチップという小さなICチップを注射器で体に入れておき、動物の情報が瞬時にわかるという方法をとっている国が増えてきました。
わが国でもご希望があれば入れることができます。獣医師にご相談ください。
モモちゃんすまし顔
基本的なしつけが大切です 避難所には動物を飼っている方だけではなく、大勢の方が集まってきます
。
飼い主の方が動物と一緒に避難をし、避難生活を送るためには『しつけ』が非常に大切です。

ケージの中におとなしく入っていられる、無駄吠えをしない、「待て」ができるなど、飼い主の言うことを聞くように、しつけをふだんからおこなっておいて下さい。
円滑な救助を受けるためにやっておくこと 普段より、地域の人たちや飼い主の仲間のコミュニケーションを図っておくなど、ご自分がどんな動物をどれくらい飼っているのかを周りに知らせておくことは大切です。ご自分がけがを負ったりして動物を連れて避難できなくても、周りの人たちはあなたの飼っている動物を救護してくれるでしょう。
積極的に避難訓練に参加しましょう 板橋区ではあなたが飼っている動物を同行して避難するよう勧告します。普段より訓練の中であなたや家族、そして飼っている動物をどのようにどんな経路で避難させるのかを知っておく必要があります。
その他必要なこと 病気で治療中の動物は必要な薬も忘れずにもっていきましょう。

B.災害がおき始めたら

室内へ避難 外にいる動物は速やかに屋内に入れてください。もちろん屋内が全て安全とは限りません。家具が倒れないようにするなど安全な空間を確保しておかなくてはなりません。普段から倒壊しやすいブロック塀のそばで犬をつないで飼わないようにするべきです。水害の恐れがあるとき、鎖でつながれた犬はおぼれてしまう危険性があります。猫も室内に閉じ込めてください。パニックになった猫はどこか遠くあるいは物陰に潜んでつかまらなくなる可能性があるのです。
ただし、火事などの際には逃げ遅れないよう、十分回りに注意して同行避難に備えるべきでしょう。
行動の変化に注意しましょう 災害が起きると動物には強いストレスがかかってしまうことを知ってください。このためこれまでやさしかった動物がいらいらして噛み付いたりすることも考えておかなくてはなりません。他人や他の動物はもちろん飼い主のあなたに攻撃をすることもあるかもしれません。


C.犬猫以外の動物を飼っている方へ

小鳥を飼っている人 小鳥は絶えずえさを食べる動物です。あなたが十分に世話をすることができない状況では殻を吹いたりできないため、鳥は餓死することがあります。このため、非常食には「殻をむいたえさ」を用意しておくとよいでしょう。また、保温や目に見える恐怖から守るためにカゴにかける布があるとよいでしょう。
魚を飼っている人 地震などで水槽が破壊されてしまうことに留意し、割れない、あるいは倒れない水槽にしておくべきでしょう。もし割れて水が失われた場合、必ずヒーターやポンプの電源スイッチを切っておいてください。あとで火事になること(通電火災)を防ぐためです。
いくつかの種類の動物を同居させている人 災害が起きると、動物は不安になり普段仲のよい同居動物を攻撃したりすることがあります。そのため、違う種類の動物は隔離したほうがよいでしょう。

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