Japanese only



Disc One 
1. The Revealing Science of God (Dance of the Dawn) [20:27] 
2. The Remembering (High the Memory) [20:38] 
   
Disc Two 
1. The Ancient (Giants Under the Sun) [18:34] 
2. Ritual (Nous Sommes du Soleil) [21:35] 
Produced by YES & Eddie Offord

Release date: 9 January 1974

Jon Anderson (vocals)
Steve Howe (guitars and vocals)
Chris Squire (bass guitar and vocals)
Rick Wakeman (keyboards)
Alan White (drums and percussion)

ALAN WHITE 加入後初のスタジオアルバム。アナログLP2枚組み4面に4曲というすごい構成。長尺ものが大好きなYESの真骨頂がここにあります。

この壮大な(冗長な)物語ができたきっかけは、彼らが極東ツアーで日本にいた時に、ホテルの部屋で「あるヨギの自叙伝」に JON ANDERSON が感銘を受けたことに始まっています。

その後、オーストラリアとアメリカをツアー中に JON と STEVE が空いている時間にセッションを続けてお互いに繋がり合う4曲がヒンズー教の教典を元に構築されました。

すでにトップグループとしての人気を獲得していたバンドの、しかも2枚組の新譜とあって、アルバムは一枚も市場に出る前に予約だけでゴールド・ディスクを獲得しました。

RICK WAKEMAN はこのアルバムを好きになれなかったことが原因で脱退しました。インタビューでも「このアルバムは女のパッド付きブラみたいなもんだ。表向きはいいし、見かけもいい、素材もいいんだけど、パッドをとってしまうとそこにはなにもないってことだよ。ひどい上げ底アルバムだと思うね」("CLOSE TO THE EDGE" 邦題「ザ・ストーリー・オブ・イエス」より引用)と辛辣にこき下ろしています

そういった RICK の心境はこのスタジオアルバムの演奏にも現れていて、長尺ものの演奏で一番活躍しなければならないはずのキーボードが手を抜いているんじゃないかと思えるくらいスカスカです。

CD化される際、JON ANDERSON はミキシングのやりなおしをしたかったらしいのですが、何の話もないまま勝手にCD化されたといって雑誌のインタビューで憤慨していました。


このアルバムをフューチャーしたツアーはポスター作成の段階ですでにソールドアウト。すさまじい人気を誇りました。

TALES 全曲、CLOSE TO THE EDGE 全曲(たまに AND YOU AND I が HEART OF THE SUNRISE に差し替え)、アンコールの ROUNDABOUT という3時間以上にわたるコンサートを毎日繰り広げていましたが、RICK の反対があまりに激しいため、途中からDisc1-(2).がセットから外されました(代替曲はなし)。それでも RICK の脱退は防げませんでした。

有名な「コンサート中に RICK がカレーを食う」事件の真相をここに書いておきます。

マンチェスター公演でのこと。RICK は演奏中にキーボードエンジニアにこう言います。「ジョン、これが終わったらカレーを食いに行こうぜ」。

ところが、この RICK の言葉は一部しかエンジニアに伝わらず、彼は会場の外から律儀にもチキンカレーとパパダム、オニオンバッジをテイクアウトしてきて、演奏中の RICK に渡しました。

RICK は面食らいながらも演奏中にそれを食べたというのが真相です。ちなみにそのとき JON もパパダムを食べたそうです。