雨水利用 A 手作りシステムです。 |
システムの重要ポイントは |
このシステムを構築する前に実験として小規模のものを5年ほど使っていました。 その経験を元に貯水量の増加とフィルタの強化をしました。
貯水量の増量は設置場所の問題も有りこれ以上は困難です。 *貯水量の増加・250L⇒1000Lにしました。 *初期雨水カット装置の導入。(一番力点を入れた部分です)
*フィルタの強化 |
*初期雨水 *汚泥カット *汚泥清掃 *水位センサと電磁バルブ *加圧ポンプ *雨水と水道水の分離 |
システムの概要 屋根(投影面積約70u)に降った雨水は雨樋をとおり集水されます。雨樋は雨水を一箇所に集水させるよう配管されています。 1次フィルタではネット状のフィルタで落ち葉等の夾雑物を除去します。 次に雨水は初期雨水カットのためリザーブタンクに入り雨量が所定量を超えた分だけ貯水槽に送られます。 この段階でもメッシュの細かい2次フィルタを通ります。このフィルタは目詰まり防止のためと掃除のしやすさのための工夫がなされています。 この配管の一部には大雨時のオーバフロー管が設置されています。 平常時のオーバフローは死に水を避けるため連結配管の末端に設けられています。 貯水槽は中古のポリドラムと呼ばれるものを5本(合計1000l)使っています。これは地上設置です。 美観上は埋設するのが良いですが清掃のことを考えこのようにしています。 タンクには汚泥がたまることがありますので連結配管をタンクより低い位置に設けこの管に清掃用のキャップを付けてあります。 連結配管には貯水量低下の場合水道水を補給するため水位検出センサーの信号で働く電磁バルブを通し水道管が接続されています。 ここには逆止弁と書かれた装置があります。 これは水道に雨水を混入させないためのもので衛生上絶対に雨水と直結させてはなりません。 この構造は簡単です。雨水の最高水位より高い位置(10cm以上離す)に水道のホースを置いてあるだけです。 物理的に離れてますから逆流はありません。 ここまでが貯水に関する部分です。 この先には3次フィルタがありポンプにより加圧されトイレと撒水栓につながります。 3次フィルタは構造的に2次フィルタと同じですが設置位置の問題で渇水時(満水時には排水しなければならない)に清掃する必要があります。 なお、ポンプの手前に撒水栓がありますがこれは非加圧ですから高い位置への撒水はできません。 トイレへの接続は手洗いの無いロータンクでしたら既存の水道管を外しポンプからの配管を接続するだけで使えます。 万一水道水に雨水が混入すると同じ配管の近隣まで汚染されてしまいます。 |
だんだん判ってきた問題点 |
屋根散水冷却の非採算性について これに使う冷却水は貯水した雨水です。これをポンプで循環させ散水しました。 しかしこれは予備実験システムで全く机上の空論であったことがわかりました。 私の家では他のソーラシステムのために屋根裏の温度を測定していますが散水を開始しますとモノの見事に10度くらいは屋根温度が下がります。しかしいくら散水してもなかなかそれ以上に下がりません。涼しいかどうかと云うレベルではありません。 日中は太陽熱が勝りますので循環している雨水がドンドンお湯になっていきます。(その分屋根温度を下げていることになります) 一番効果的なのは日没後(太陽熱の供給が無くなってから)散水することです。それにより室内が快適になったような気がしました。 実際に屋根温度は急速に下がります。この冷却効果は水温と、蒸発熱の相乗効果によるモノです。 (実際には冷却水はすぐに暖まってきますので蒸発熱による冷却が主体と考えます) ではホントに室温は下がったのかと云うと気持ち程度でした。 建物の断熱性を考えると散水による室内温度を下げる工夫は少し見当違いかなあと思いました。 (私の家は夜間の冷気循環による室内温度を下げるシステムがあります) 現在は屋根に供給されるエネルギを給湯用に使っています。 天気の良い夏場は昼には風呂の給湯を完了し夕方までもう一度200lの貯湯タンクを満たすことが出来ます。 結果としてお湯を沸かすと云うことはそれだけ屋根温度を下げるコトになります。 散水して蒸発熱を利用することは空気の冷却には貢献しますが湿度の上昇を考えると?マークを付けたくなります。 熱源として積極的に利用することが良いと考えます。 やはり雨水不足になりました。 新たな水資源の発見 |
《雨水利用 Bへ》 ※写真集です。少し重いですがよろしく!