HAM RADIO 2002 A

いよいよ今日開幕です。

国際色豊かなHAMの祭典
地元新聞も写真入りで報道

会場は順調に行けば20分程度の距離、渋滞など無いとの思い込みで出かけましたらしっかり渋滞に巻き込まれ一番遠くの駐車場へ。駐車料金は1日2.5ユーロ、安いです。  これに懲りて次の日からは早めに出かけ、チョット裏技を使って一番近い場所に駐車できました。

入り口を入って最初はHAMtronicと銘打ったコンピュータ関連のホールです。ドイツもコンピュータに席巻されたかと思いましたがそれは間違いであることに気が付くには時間は必要ありませんでした。コンピュータは2つのホールだけ後は全部HAMのホールです。会場は10箇所のホールに分かれています。コンピュータ関連ホール、メーカ、販売店、各国連盟、クラブのホール、ジャンクホールがあります。 面白いのはキャンプホールがあり屋内、屋外にキャンプスペースがあることです。キャンピングカーで来て会期中会場内でキャンプすることができます。日本はもちろんデイトンでも見かけない光景です。 

トランシーバは日本の有名メーカの独壇場です。世界中の市場を席巻したのは凄いことですが、そのメーカの中にはHAMから手を引こうとしているところもあるようでそのときの責任は重いと感じました。
HF以外では、マイクロ波、テレタイプ、PSK31、ATV(デジタル)などが人気のようです。
SSTVの人気はいまいちのようです。しかし何人かとお話ししたところでは非常に興味を持っていて潜在的人気はありそうです。PSK31などが人気あるところを見てもすぐにでもできる環境にあると思います。
抵抗やコンデンサなどの部品を並べているお店もありかなり売れているようすです。地域によっては入手しづらいのかもしれません。
小さな基板キットのお店、コネクタのお店、アンテナのお店、名入れTシャツのお店、バッチのお店等々日本とあまり変わりません。
値段も日本と変わらずあるいは高めですが、業者以外のジャンクは格安です。 ブースもテーブルを並べただけの簡単なものでコストのかからない工夫のようです。仕切がないだけに売り手の方も隣のブースへ出張しておしゃべりに夢中になって何もわからない子供が店番していたり何ともほほえましい光景であります。
高周波関連のものは豊富で欲しいものがたくさんありましたが荷物のことを考えじっとこらえました。私がja1cxbのために作ったバリコンと同じようなものがありました。セーブしてコレクションのクリスタルを二つ三買ったつもりでしたがよく見たら結構な数になりました。これは見る人によっては全部ゴミ!どうしましょう。しばらくは眺めて作り方や考え方の違いを感じることができるでしょうか。日本の部品のほとんどはアメリカの影響が色濃くヨーロッパの製品は凄く新鮮に感じます。

各国のブースがいっぱいです。
HAMは国際的であれというJARLのスローガンとは裏腹にARRL以外参加の無いHAMフェアと違い海外(陸続きの外国)?の国々のブースが並び会場はどこでもわけのわからぬ言葉が飛び交っているのは壮観です。 もちろん花飾りを付けた偉そうな人はいません。IARUの会長さんも自ら販促品の販売をしていました。私は初めての対面でしたがにこやかな笑顔は最高のもてなしです。花飾りはなくても品格を感じます。
日本人はメーカーのスタッフとJAIGのメンバーを除けば私たち2人と空港でおちあったMAさん以外は見かけませんでした。
そんな日本人に見ず知らずの多くの外人(こっちが外人?)が愛想良く声を掛けくれました。やあ!とか、ハロー!とか、云うのがやっとですが楽しいひとときでした。

JAIGの壱岐さん(DF2CW)は我々が行くことを察知してレストランの前でうろうろしていたら声を掛けてくれました。海外で流暢な日本語を聞くと凄く落ち着きます。また早速ビールを飲んだような気がします。
夜の食事会に誘われ出席を約束しまた会場へ。
どうしても足が向くのがジャンクホールです。測定器類は数はありますが良さそうなものはアメリカ製、ロシア(圏)の製品もかなりあるようです。人形が重なって入ってるロシアの人形もありました。
工具類を期待していたのですがほとんど無く、実験用のビーカや試験管などがあるのにはビックリ!歯医者さんの道具とおぼしき工具も沢山あったのですがラジオ用はほとんどありませんチョットがっかりです。
旋盤やフライス盤などで使う先端工具などがありましたが日本の方が安い感じです。

夜は町はずれのレストランでJAIGの皆さんと会食です。
みんなそれぞれ好きなものを注文し、ドイツ語の上手な日本人、日本語の上手なドイツ人、日本語しかしゃべれない日本人入り乱れておしゃべりしました。湖の方から聞こえる音に惹かれて行ってみると小さなホールがあって演奏会をやってます。
聞くところによると町が場所を提供しアマチュアの演奏会を随時開いているのだそうです。これはドイツではごく普通のことのようです。

次の夜はMAさんと町の中心にある湖畔のレストランへ行きました。こちらでもいろいろ仮装した楽隊の歓迎を受け充分楽しませてくれました。チョットお茶でもと裏通りの家族経営とおぼしき喫茶店へ。
お客は常連さんか家族の一員かと思われるグループと私たち3人。
その中のまだあどけない子供が一人。どうも見たことのない外人が気になる様子。記念写真を撮って納得。それほど日本人は珍しいようでした。

3日間の会期もアッという間に終了しふたたびアウトバーンをミュンフェンへ。
その日ワールドカップでドイツが破れたこと、翌日我々が滞在した所からほど近いボーデン湖畔で航空機の衝突があったことを知ったのはかなり後になってからであります。
40年来のつき合いをよいことにKAさんにドアtoドアの運転をお願いして快適な旅ができたことを感謝します。KAさんありがとうございました。ホントにお疲れさまでした。


最初のホールはコンピュータ。知ってる名前が大特売・日本と大差はないようです


屋外のキャンプ場(会場内)この他屋内キャンプ場、会場外キャンプ場にキャンピングカーがいっぱいです。


こまかい部品屋さんも大にぎわい!


アンテナパーツはヨーロッパでも人気があります。


工作教室でお話しした小箱を作る半製品のパーツ。これを組み合わせ自由自在に小箱ができます。日本では自作しかありません。


HAM RADIO 2002 は翌日の新聞のNEWSに写真入りで掲載されてました。


QTC-Japan も遅れをとってはならじとホテルで原稿の整理、そしてその場でインタネットにUP。
私はその横で高イビキ!失礼しました。

 

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        ※HAM Radio 2002 in フリードリヒスハーフェンも ぜひご覧下さい。

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