よく考えられているＥ系列（数列）

抵抗値と等比級数《参照ページへ》の話を読んで中途半端な数字の秘密が判ったところで実際の抵抗やコンデンサを調べてみましょう。

抵抗もコンデンサも表示の組立は同じで読みとり単位はΩ、ｐＦです。抵抗は文字通りカラーコード表示がほとんどですがコンデンサは数字表示が多くなっています。カラーコードは左に寄せて読みます。５数字の場合わかりにくいですが太線は誤差表示側です。

写真の上段と２段目は一般的な抵抗です。カラーコードに注目すると上段は４数字表示（４色表示）、２段目は５数字表示（５色表示）です。カラーコード表示はこの２種類で、最初の２数字（５数字表示の場合３数字）が数値、次は倍率乗数、最後が誤差率(%)となっています。
倍率乗数は１０のn乗表示です。簡単に云えばnの数だけ０を付けるということです。-nの場合はその数だけ０を取る（小数点を左へずらす）ことになります。
数字表示の場合も同じように読めばよいのですが少数をRで表示します。1R5なら1.5となります。
上段は�@2202・22Ω2%、�A101ギン・100Ω10%、�B820キン・82Ω5%、�C472キン・4.7KΩ5%、�D153キン・15KΩ5%となります。
２段目は�@100ギン1・1.00Ω1%、�A24921・24.9KΩ1%、�B56021・56KΩ1%です。
３段目はコンデンサです。102Kは1000pF（0.001μF）で最後のＫは誤差表示10%です。同様に221K・220pF10%、104K・100000pF（0.1μF）10%です。
アルファベットによる誤差表示はD=0.5%、F=1%、G=2%、J=5%、K=10%（一部省略）です。

色が判別しにくい時は。
メーカによって色合いが違ったり汚れてはっきり読めないとき隣に来る色は限定されますから系列表を見て推定して下さい。普通品なら頭が４なら次は３か７です。特に５，６が読みにくいことが多いのですが、５６はあっても６５はありません。同様に６８はありますが５８はありません。

チップ抵抗の表示。
３桁か４桁の数字表示です。一般的に誤差表示はされていません。220なら22Ωと云うことになります。

要注意のコンデンサ。
誤差表示のないもので100は10pFではなく100pF、同様に220は220pFです。しかし102は102pFではなく1000pFです。誤差表示があるものはほとんど正規の表示方法をしています。有効数字３桁を表示する場合はは1%以下の製品です。
少数のあるものは1R5のように表示することは説明しましたが、0.1とか0.002と云うのもあります。その場合0.1μF、0.002μFです。大きな電解コンデンサは**μFのように表示されているものがほとんどです。

最後の写真は抵抗でもコンデンサでもありません。フラットケーブルと呼ばれるものでコンピュータなどにはよく使われています。これの色分けもカラーコードと同じです。違いは１番から始まっていることですが０〜９の部分を切り取って見やすいところに貼っておけばカラーコードの確認に便利です。

参照リンクを掲示しました。等比級数の所にあるリンク先とまったく同じです。解説も抵抗値と等比級数《参照ページへ》をご覧ください。